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14歳の自分に伝えたい「お金の話」を読んで~大人の読書感想文vol.23~

こんにちは。FPむーです。
CIA(公認内部監査人)の勉強を5ヶ月、AML/CFTスタンダードコースの勉強を2週間していました。約6ヶ月、仕事・家事・育児以外は、ほぼすべて勉強のために時間を費やしました。逆に言うと、それ以外はほとんどせず。プライベートの時間の自分時間は、「CIAに合格すること」を第一優先としたので、この6ヶ月の間に書いたnoteは、たった9本。しばらくnoteで書くことから離れていたら、どうやって書けばいいか分からなくなりました。

このnoteも3週間ぶりですね。リハビリかねて、読書感想文を思うがままに書いていきます。これからは、定期的にちゃんと書ければいいな!「良い文章」の定義は色々あると思いますが、まずは書かないと何も始まりません。なので、よく読んでいる本のアウトプット、新聞を読んで思ったこと等、まずは「書いてアウトプットすること」をちゃんとやっていこうと思った次第です。2023年、3つめの読書記録noteです。
1つ目は、人生に作戦名をつけた話。2つ目は、山一證券破綻時の裏側の実話

◆藤野英人さんシリーズ

4月に読んだ本はこちら、藤野英人さんシリーズ4冊です。一気読み。
なぜこの本を読んだかって?
お金や金融教育について考えるにあたって、藤野さんの考えに大変共感しておりまして、ファンであるからです。

<読んだ本4冊>
<藤野英人さんシリーズの読書記録>
14歳の自分に伝えたい「お金の話」
投資家みたいに生きろ
・投資家が「お金」よりも大切にしていること
・お金を話そう。

1冊ずつ、レポしていきますね!

◆14歳の自分に伝えたい「お金の話」/藤野英人を読んで


▼こんな人におススメ

・やりたいことが見つからない
・将来がなんとなく不安
・なぜ勉強するのかが分からない

▼一言で言うと

お金は“過去と未来の缶詰”であり、使うことが大切。
お金は「未来の投票券」であり、お金の使い方によって自分の好きな未来を作ろう。

▼印象に残ったこと

・2021年5月13日第1刷発行
→約2年前の本ですね。

以下、印象に残ったことを引用しながら、私の考えを述べます。

家や学校でお金のことを教えてもらう機会はほとんどない。
上手な「お金の付き合い方」を知ることで、解決の糸口がつかめる。
そして、これからの人生で「お金のパワー」を存分に活用できれば、未来はどんどんよりよいものに変わっていく。

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→本当にその通り。2022年4月から、高校で金融教育が必須となりましたが、関係者に聞くと、実態はわずかな時間のようです。人生において、「お金との付き合い方」「時間との付き合い方」は、ちゃんと考えておいて損はないと思うんだけどなー!

◆お金とは何なのか
表に「過去」というラベルが貼ってある缶詰。「過去の営み」が詰まった缶詰。今の君が持っているお金は、君がこれまで生きてきた営みの証し。努力や環境、人間関係、全部の結果があって引き寄せたもの。
裏は「未来」のラベルが貼ってある。つまり、お金は「過去の缶詰」であるのと同時に、「未来の缶詰」でもある。裏面は「未来への選択」。つまり、「お金を使って何をするか」という選択が、君の未来を形づくっていくのです。

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→缶詰の表のラベルにある、「どのようにお金を貯めるか」は色々な本がある。だけど、裏のラベル、「どのようにお金を使うか」についての本って、なかなかない。もちろん、表のラベルがないと裏のラベルも難しいけれど、裏のラベルは表と同じぐらい、いやそれ以上に大切なことだと思うのです。

・お金の役割とは「人と人が価値を交換する、あらゆる活動の媒体になること」
・日本人はシンプルにお金が“大好き”なのだ

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→そうそう、お金って、人生の「選択肢を増やすもの」だと私も思っています。そして日本人ってシンプルにお金が大好きなのに、それを表に出さないのを美徳としている雰囲気、この根幹は教育にあると思っています。

・貨幣の代わりになる新しいお金「暗号通貨」
暗号通貨のすごいところは、「持ち主が完璧に特定できる」という点。
暗号通貨はすでに無視できない存在になっていることは確実。

→なるほど。暗号通貨について、こういう側面からの考え方があるのかと勉強になりました。

・人間の本音は“買う”に表れる
お金を使う、すなわち“買う”という行為には必ずその人の“意思”が伴います。「人間の本音は“売るもの”ではなく、“買うもの”に表れる」

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→まさに缶詰の裏のラベルの話ですね。

◆誰でも等しく持っている、社会を変えられる力を3つ

1.選挙
2.消費
3.投資

お金は「使って終わるもの」ではなく、むしろ「使うことから始まるもの」

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

私自身のお金の使い方も、見直していきたいなと純粋に思いました。「お金を貯めるの大好き」と小さい頃からついたクセは、なかなか抜けません。しかし、お金をどう使うのか、を考えることは、自分の人生をどう生きるか、にも繋がってくるなと思っています。

◆藤野さん自身が一番お金を使っている対象は?

2021年時点での話となりますが、藤野さんが一番お金を使っている対象は「つながり」だそうです。

家族とのつながり。
会社の仲間とのつながり。
友人とのつながり。
地域とのつながり。
自分の心や体とのつながり。
具体例もありましたので、詳しく知りたい方は、是非読んでみてください。

二番目にお金を使っているのは「自分磨き」だそうです。

・お金の使い方の変化は、そのまま「人生の変化」なのだ。いわゆる「成功者」と呼ばれる人たちの「お金の使い方」が変わってきている。
・素敵なお金の使い方をしてい大人を見つけたら、じっくり観察してみるのもいいと思います。

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

・「無駄遣い」で経験値を貯める
買い物の試行錯誤そのものが面白い

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→私自身、無駄遣いが嫌いで、お金を無駄遣いしないように、買い物をするときは徹底的に考えるのですが、考えすぎてたまに疲れてしまうことがあります。そういう時は、藤野さんの、この「買い物の試行錯誤そのもの」が自身の体験になって身についているのだ、という思考を思い出すようにしようと思いました。

◆人の成長に必要な4つの材料

1.食べ物
2.出会い
3.本
4.体験

「無駄遣い」の経験値をたくさんためて、より豊かな自分を表現できるお金の使い方を身につけていきましょう。

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』藤野英人

→まさに!
食べ物:20代の頃、食費を削りすぎて、3ヶ月で10kg以上太ったこともあったなぁ。
出会い・体験:最近はコロナの影響も少し落ち着いてきたので、友人と会うことが増えたのですが、「出会い」があってこそ、実際の自身の生活が変わった出来事が多かったので、共感でした。家事としての料理を手放して宅配サービスを始めた、本業でも他企業とコラボを試みた、副業で本を出版することを意識し始めた、等々。友人と実際に会ったからこそ、動き始めた事柄なのです。
本:様々な本を読むことによって、「Connecting the dots」を体感しています。本と本が繋がることもあれば、本と実体験が繋がることも。

◆その他、参考になったので覚えておきたいこと(…やりたいことが見つからない人、将来がなんとなく不安な人、なぜ勉強するのか分からない人への一言回答)


〇やりたいことが見つからない人へ
→人生は「自分を主人公にして生きる」
→会社の選び方は好き嫌い

〇将来がなんとなく不安な人へ
→お金と幸せは別物

〇なぜ勉強するのかが分からない人へ
勉強を“思いっきり楽しむコツ”
→人はなぜ勉強するのか。学校のテストがあるから?いい学校や会社に入るため?人が勉強するのは、シンプルに「楽しいから」ではないでしょうか?本来、勉強は“娯楽”です。知らないことを知って、わからないことがわかるようになる。人間だけに与えられた娯楽なのです。ではなぜ、誰もが楽しめるエンターテイメントであるはずの勉強を、嫌いになってしまう人が多いのでしょうか?それは過剰に「平均」「一律」を強制する日本の教育の考え方が原因ではないかと思っています。(国語・数学・英語・社会・理科)

〇「14歳」にこだわった理由
→中2~中3にかけての時期。もう子どもでもなく、かといって大人にもなりきれていない、とても曖昧な年頃。体も心も成長してきているけれど、具体的な大人のイメージがわいておらず、未経験の苦しさを感じている年頃だから。(FPむーの要約)

そういえば、ドラマでも14歳ってあったなぁ。
「14才の母~愛するために生まれてきた~(2006年ドラマ)」
ドラマをそんなに観ない私でも観ていて、かなり衝撃的でした。主人公の父の「赤ちゃんの時鼻水すってやったんだぞ」と泣きながら言ったセリフが妙に印象に残っています。

あと、14歳ではないけれど、17歳のドラマも最近ありました。
→「17歳の帝国(2022年ドラマ)」

これを夫婦で観た後、お互い「17歳の時何を考えていたか」を話していたら、深夜なのに2時間ぐらい話し込んでしまった思い出があります。17歳って高校2年生~3年生で、ちょうど進路選択の時期なんですよね。私にとって変化があった年でもありました。「あの時特に深いこと考えなかったよ」と思っていたのですが、話してみるとあらあら。意外と色んなことを考えていたことを思い出しました。日本の学生にとって、17歳ってけっこうターニングポイントだと思うのです。

つらつらと思ったことを書いたので、サマリーをもう一度。

お金は“過去と未来の缶詰”であり、使うことが大切。
お金は「未来の投票券」であり、お金の使い方によって自分の好きな未来を作ろう。

▼この本を読んだ学びをどう活かしていくか

私自身、「お金の使い方」について改めて考えようと思いました。もちろん、これから育児に膨大なお金がかかるので(軽く2,000万円はかかると思うけど)、お金を貯めることも大切。でも、「どのようにお金を貯めるか」は今までも考え続けています。それだけではなく、「どのようにお金を使うか」を考えることが、自分のためにも、子どものためにも、なるんじゃないかな、と。何より「未来」について考えることはワクワクすることだ、と子どもに知ってもらいたいな、とも思っています。

この本は「14歳」に語りかけていると見せかけて、30代40代の大人の方が響くんじゃないかな。オススメです。

(4,300字ぐらい)


この本の中に「くもん、どの教科から始めればいいのか」の答えが載っていた話。


次の読書感想文はこちら。同じく藤野英人さんの本です。


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