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【感想】MINDSET-やればできるの研究


だいぶ前に読んだ本の感想です。
まず一言でいうと、読んでよかった本です👏

読みやすさ◎

3割ぐらいが新しい知識の本が読みやすいというけれど
(どこで見聞きしたのかは失念。。)
まさにそういった具合でサクサク読むことができました。

マインドセットの先にある行動の内容としては「そうだよね大事だよね」と再確認・認識することが大部分ではあります。

ただ、筆者が述べる2つのマインドセットという見方は、私にとってとても目から鱗なのでした。

ざっくりご紹介

筆者は、能力を伸ばせるひと・伸ばせないひとの違いを
「①しなやかマインドセット」「②硬直マインドセット」という2つの軸でマインドセットが作られていると述べています。

2つのマインドセットの違いにより、
例えば同じ失敗体験から「何を学びとるのか」が大きく異なります。

✏メモしたこと
①欠点と向き合う      ⇔ ②欠点を指摘されても真剣に
                 受け止めない・否定されたと感じる
①新しい事を習得できればOK ⇔ ②自分の今の価値を証明しないと駄目

→①の考え方で成長を続けられる一方、②だと才能があっても伸び悩む。

優れたアスリートが備えているこのような資質は
結果よりも成長に主眼を置き、努力への意欲を保つことにみずから責任を持つマインドセットである。
引用元:キャロル.S.ドゥエック(2016)『マインドセット「やればできる!」の研究』草思社

また、教育においてしなやかマインドセットを培うために
子どもにどのようなメッセージを発するべきか、という点も勉強になりました。

✏メモしたこと
①努力を褒める         ⇔ ②才能を褒める 
①長い目で成長を見守る     ⇔ ②才能の有無や評価ばかり気にする

・・・この他、スポーツ・ビジネス・対人関係・教育など活用できるシーン別の事例が沢山載っています。
読んだことのない方は、導入部分のほか興味ある章だけでもぜひ読んでいただきたいです。 

気づき

失敗したときの切り替え方、人間関係、子供の褒め方、失敗したときの声掛けなど
身近な出来事が、うまくいくときと、そうでないときの違いを
本当にシンプルに解き明かしてくれる点が、大きな学びでした。

マインドセットの色眼鏡をかけて、改めて日常の自分の思考やことばを見つめなおすと
失敗を恐れず、素直に生き生きと挑戦できるヒントが見つかるのではないでしょうか。

読後は、ちょっと世界の見え方が変わった!という感覚になりました。
(こいうことありませんか??)
「男子三日会わざれば刮目して待つべし」という言葉に養老さんの本で出会いましたが、まさにそういうこと。新しいことを知るって良いですね。

私的にマインドセットは、目先の利益と未来の利益のどちらを優先的に考えられるかという違いでもあると感じました。本当に言うは易く行うは難しなのですが。

吉田松陰の、本の持つ力について以下のような言葉があります。

ひとつでもいいんです。実際、真似してみたら驚くことだらけです。
引用元:編訳 池田貴将(2013) 『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』サンクチュアリ出版 p176

1つでも本で出会ったエッセンスを実行していけたらいいなと思います。(自戒を込めて)

読んでいただきありがとうございます。
では、また。


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