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そこは山頂じゃなかったけれど。出展した写真を撮りに行った日、その2。

5週にわたり北海道ニセコの絶景を紹介しているWeb写真展「Nature」。

たった1枚だけ展示させてもらっている写真を撮った日のことを書いています。

その1はこちら

冬に、スキーでニセコアンヌプリの山頂を目指す。

なぜ、バックカントリースキーの魅力に取り憑かれていながら、6年もトライしなかったのか。スキー場から30分ほどで行けることもわかっていながら。一言で言うと、言い訳していたんですよ。

行ってみたいけど、混んでるだろうから。うまい人がたくさん歩いている中、初心者に近い自分が混ざっていたらなんかかっこ悪いから。途中で体力がなくて引き返すことになったらかっこ悪いから。なんかわからないけど、失敗したら怖いから。

ってつまらないことでツッパリ続けて6年。さっさとくだらないことを思うのをやめて、行っちゃえばよかったんです。今から思うと。

というわけで行ってまいりました。

ニセコエリアでは雪山での事故を防ぐために「ニセコルール」というものが制定されていて、滑走できるエリアが厳格に管理されています。シーズン中は毎日、雪崩チェックのパトロールも行われますし、バックカントリーができる場所も決められており、スキー場外には指定のゲートからでないと出てはいけないことになっています。

https://www.niseko.ne.jp/ja/niseko-rules/

あの日、ニセコアンヌプリスキー場の最上部にあるG2ゲートを通ったときの緊張といったら。

案の定、ふだんから大してトレーニングしているわけでもない私の足はすぐに悲鳴を上げはじめ、15分もすればもう帰りたくて帰りたくてしょうがない。

そんな自分をだましながら登っていき、稜線をまたしばらく歩いて、やっと一つのピークにたどり着きました。しかも、私はそこが山頂だと思って登っていったのに、実は山頂ではなかったというものすごいオチがついていました。

ニセコアンヌプリは双耳峰といって、ネコの耳のようにピークが二つある山容をしています。火山の噴火で山頂が吹っ飛び、周りだけ残ったりするとこういう形になるのですが・・・

私が暮らしているニセコ町側から見ると、私の目指したピークの方が高く見えるのです。だからてっきりそっちが山頂だと思っていました。

トップ写真をご覧ください。私がたどり着いたピークから、さらに稜線を降って登った先にあるのがホントの山頂です、標柱も避難小屋もあっち。

あああああああああ・・・

と思いながら左を見たら、連なるニセコ連峰の山々と、その向こうには日本海まで見えていたのでした。

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そうだ、一つ一つの山を辿っていけば、大好きな海に出られるんだ。

そう思った瞬間、大満足。よっしゃ。よくやった。

登ったよ、ニセコアンヌプリ。

ということで、感動した光景を写真に収めてきたのでした。

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急に東風が強くなり、雲に覆われそうになったので下山。それでも好天に恵まれ、ピークで30分ほど、お茶を飲んだり写真を撮ったりとリラックスする時間が取れました。

現実的なことを言えば、この日はとてもコンディションが良く、気温も高めだったため体温管理もシビアではなかったので、一人でもトライできたのだと思っています。雪崩や雪山登山に関する知識もまだまだですし、勉強する必要性をビリビリと感じたのも事実です。

とりとめなく書いてしまいましたが、あの日の感動と、やりたいけれども踏み出せない一歩をなんとか踏み出したことは、これからも忘れないでいたいなと思います。チャリンコみたいに、最初は怖くても動き出したら気持ちいいことって、きっとまだまだあると思いますから。


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