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デコレーション付き布アイパッチ失敗名鑑

こんにちは、近藤ろいです。

今、4歳になる上の娘は弱視治療をしています。
「遠視性不同視弱視」といいます。左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。

治療開始後3ヶ月目の、令和5年夏からは健眼を遮蔽する「アイパッチ療法」にも取り組んでいます。

デコレーション付き布アイパッチを紹介しています

このサイトでは簡単に作れる布アイパッチの型紙や、作成手順を公開しています。
その一つの特色が「デコアイパッチ」

5人そろってレディーゴー!

簡単に自宅で作れる構造なので、「眼鏡押さえ」の部分にフェルトでお子さんの好きなモチーフを作ればモチベーションも上がる!

その作品も随時紹介しています。(→デコアイパッチ名鑑へ)

うまく行く時ばかりではない…。


で、今日は「デコレーション付き布アイパッチ失敗名鑑」特集をお送りしたいと思います。

考案者だけに、日本で一番デコレーション付き布アイパッチを作っていると自負しています。

が、私はハンドメイド素人! 既にネット上で公開されていた他の布アイパッチ型紙は難しすぎて作れなかったくらいなの!!


そんな私は、もちろんたくさん失敗もします

その数々の失敗を大衆の目にさらけ出すことで、作ってくださる方のご用心を招き、時間を短縮して頂こうという試みです。

ではさっそく行ってみましょう!

デコレーション付き布アイパッチ失敗名(迷?)鑑

エントリーNo.1 キュアマジェスティモチーフ

実物はこちらです。

何が良くなかったと思いますか?
なお「糸の端が見えてるやん」程度のかすり傷は気にしておりません(それどころじゃない)。


正解は…


「下側に重い故に、アイパッチが垂れ下がり、遮蔽している端の眉間側に隙間ができてそこから見えてしまう」でした。

本当に致命的や…。

これはデコアイパッチとしては3作目? 慣れてきた頃です。
慢心ですな。

娘も作ってもらうのに慣れてきて、写真のお花のビーズの位置などを「ここがいい」と指定するようになりました。
その通りに着けたらこのザマに。

なおこれでも改善された方で、「お花+大きい丸」のビーズの組み合わせを、当初は左上の方に着けていたのですが、それもやっぱり重いようで隙間ができていました。

繰り返しビーズを着けなおしたのが悪かったのか、それともビーズが重すぎるのか、このアイパッチは眼鏡押さえの端がほつれてくるという事態も招き、慌てて「裁ほう上手」で補強した思い出があります。


フフッなかなかやばい腕でしょう…?
次行ってみましょう。


エントリーNo.2 かがやきモチーフ

関西圏に住みながらも北陸新幹線「かがやき」に乗れる機会を頂いたある日。
前日の夕方に「かがやきアイパッチをして乗ったらアツくない?」と思いついたからにはさあ大変。

「裁縫初心者でも1時間くらいでできる布アイパッチ」の面目躍如です。

これは材料を買いに行く暇もなかったし、早く寝なくてはいけない日に夜更かしをするしで、準備としては最悪の環境で敢行してしまいました。

そのせいか、いろいろ粗がありました。

どこが悪いかわかりますか?


正解は…

もうね、着けて15分たったらズレてくるんですよ。
娘に申し訳ないことこの上ない。

慌てて眼鏡とフィッティングしたので中心線からずれたのと、
テンプル通しを上の方につけすぎたのも悪かった。


重いとダメなのか?

かがやきアイパッチは、家にある材料で作ったので、いつものようなブロード生地ではなくちょっと重めの生地を使いました。

先のマジェスティも重かった(ビーズが)からバランスが崩れた。

アイパッチ全体が重くてもダメなのか?

実際に0.1gまで測れる電子測りで重さを測ると、4.6g。

マジェスティはと言うと…


どすこい5g超え。

モチーフがない、本体+眼鏡押さえだけだと2.4gなので、2倍近く重くなっています。

他の問題ないモチーフを見てみると…

メルちゃんうさぎ3.8g。フムフム。


あれっ。

ムムム…!?

単純に本体全体が重いだけでは問題とならないようです。
やはり飾りやテンプル通しとのバランスが大事なのかしら。

といってもデニム生地やキルティングなどの冒険はしていないのでわかりませんが。

もし冒険したよという方がおられましたら教えて下さい!


失敗名鑑に戻ります。
ここからは事前に気づいて回避した案件だったり、些細なことよと諦めた失敗です。

エントリーNo.3 キュアスカイモチーフ

これはすぐに気づいて修正しましたので、修正後の写真のみです。
私の苦手なビーズは付いていませんよ?
では何が問題なのか…。

正解は、




「リボンのくしゅくしゅが顔に当たる」

当初左下に付けてほしいと言われていたのですが、
リボンの裾がはみ出て目の下をくすぐるようなので移動しました。


「顔部分にはみ出てはいけない」「バランスを崩してはいけない」と思うと、意外と装飾は難しいと気づいた一件です。

もう一つしょーもないミスを。

エントリーNo.4 キュアプリズムモチーフ

これも修正後の写真です。

修正前と比較すると、こちら。

モチーフが一回り小さかったのですが、
「しょぼい」という印象を否めなかったので、リボンを作り直しました。
モチーフをどれくらいの大きさで作るかは難しいです。

上は見た目にこだわった失敗ですが、本人は困らなくても親が内心(あぁあ~)となったのは次の2作です。

エントリーNo.5 キュアウイングとねこさん

一見よくできているように見える二人ですが。
これはトマトグラッシーズユーザーならではの「あぁあ~っ!」でした。

正解は…

これですね。
頭の後ろに回して、落下防止を図るものです。


普通は「つる→眼鏡のレンズ」と滑らせて装着するのですが、
よく間違えて逆サイドに着けそうになるんですね。
おっといけない。バンド→つる→眼鏡 と滑らそうと思ったら、


プラスチックのアジャスターがひっかかる

通 ら な い…!


いや、私がバンドを外す側を間違えなければいいだけの話なんだけど…。
テンプル通しは、幅が小さいほどホールド力が増すのですが、ちょっと頭のぼけた40代には優しくないという話でした。


以上、失敗名鑑でした!

今回ご紹介した失敗は、

  • 装飾を付けすぎて重くなってずれる

  • 雑に縫ったら眼鏡押さえがほつれている

  • テンプル通しが眼鏡押さえに近すぎて、眼鏡を押し出してしまう

  • 眼鏡押さえを中心線上に着けなかったために、目元に隙間ができた

  • リボンをつけたらはみ出して顔がくすぐったい

  • モチーフが小さすぎてしょぼい

  • テンプル通しの幅が狭すぎて、バンドが通らない

でした。

今のところ9個くらい作って、うち6個が紹介に上がりましたね。やべー腕前です。
ちょっと考えてみたらわかる当たり前の事でも、
やってみないとわからないことはたくさんある、ということで。

何かのご参考になりましたら幸いです。


最後に…以下宣伝です

3歳児健診で見つかり、治療を受けることになった経過を描いた絵本を作ってみたり(有料販売しています)、

簡単にできる布アイパッチの型紙を提案したり、

習慣化アプリ 「みんチャレ」で励ましあうチームを作ったりしています。

てはまた〜!