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眼鏡絵本のレビューだよ!(その1)登場人物が眼鏡の絵本『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』『めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス』

こんにちは。近藤ろいです。
サンタクロース代行業準備に思いのほか手を取られ、更新が滞りましたがぼちぼち再開します。ではいつもの自己紹介から。

今4歳の上の娘は弱視治療をしています。
「遠視性不同視弱視」といいます。左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。

普通の3歳児健診で発見されました。


ここから数回は、「当事者母が語る! 日本一詳しい子どもの眼鏡治療・アイパッチ治療関係の絵本レビュー」と題して、
発覚当時、娘のために借りた絵本と娘本人の反応を綴ります。

日本一とか自分で言うの恥ずかしいのですが、2023年12月時点で調べられる限りここまで網羅したサイトは見つからなかったので、暫定王者ということで何卒。

娘が3歳10ヶ月~4歳2ヶ月くらいの間に読んだものなので、4歳前後の子どもの反応ということになります。

今回は初回なので、このシリーズでお送りする絵本のラインナップをお示ししておきます。

(その1)登場人物がさらりと眼鏡で、そこから話が展開する本

『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』今回紹介分です。

(その2)眼鏡のもつ不思議な力に注目した本

『かみさまのめがね』
『すっぱりめがね』
『桂文我のまぬけなどろぼう めがねどろぼう』

(その3)「眼鏡を掛けることへの抵抗と解消」がテーマの本

『めがねがなくてもちゃんとみえてるもん!』
『メガネをかけたら』
 (おまけ)『こぐまとめがね』

(その4)アイパッチがテーマの本

『アイパッチのぎょうれつ』
『わたしのすてきなたびする目』

(その5)その他もろもろ

あんまりウケなかった本『ローズ姫と黄金のめがね』『メガネをかけたらどうなるの』
大人向けの書籍『7.5グラムの奇跡』


今のところ書き溜めたのはこのくらいで、他の本も読んだらまた(その6)に加えていきます。

なおレビューを書いたのが、出来もしないのに自作絵本を電子データ化して散々苦労した直後なのでテンション高めです。

あとここにたどり着かれる方はネタバレなど辞さない構えの親御さんがメインだと思うので気にせずガンガン語ります。
各タイトルをクリックして頂くと、出版社の公式サイトに移動します。

ではさっそくいってみましょう!

登場人物がさらりと眼鏡で、そこから話が展開する本

めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』『めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス

作・絵 せなけいこ
出版社:ポプラ社

絵本の魅力 大好きな せなけいこさん!

明るくちょっとおっちょこちょい、ちょっとマイペースなうさこちゃんとおばけのやりとりが面白い。
特に「てんぷら」の方は読むとてんぷらが食べたくなり…れんこんなんか買って揚げちゃいます。

そしてせなさんの魅力は何と言っても貼り絵による作画!
読み聞かせながら、「どうやって全体にマッチする紙を選んで、どうやって切っておられるのだろう?」と思います。
おばけはおばけらしく。
眼鏡は眼鏡らしく。

めがねうさぎは、当時6歳で眼鏡をかけることになった息子さんのために描かれたシリーズとのことでしたが、その時のお母さんとしての思いや、制作されている姿を想像して、我が身に重ね合わせていました。

子どもの反応 馴染みのあるうさこちゃんが眼鏡を掛けています。
それだけで嬉しいようで、娘は「ほおーっ」と嬉しそうに眺めていました。
「てんぷら」の方では、卵を乾物屋で買うのが面白いようで、一つ一つ材料の出どころのお店を解説させられました。

もちろん愉快な展開も気に入ったようで、毎晩枕もとで読まされました。
後に「おばけのてんぷら」の靴下を買ってあげたらとても喜んで、眼鏡着用6ヶ月目の今では積極的にメガネ柄の服を着ています。

本人が眼鏡もアイデンティティの1つとして捉えてくれるようになったきっかけでした。

とまあ、こんな感じで語って参ります。
長くなるので続きは次回に。
次回は「眼鏡のもつ不思議な力に注目した本」です。