大人になると、なぜ人混みがダメになるのか。
大学時代は横浜市の綱島というところに住んでいた。東横線で渋谷や横浜にアクセスしやすい場所で、貧乏学生なのに毎日のように出かけていたのを思い出す
時には電車賃すらけちり、7cmヒールの靴で何駅も歩いて靴擦れを起こしたのもかわいい思い出だ(自分で言う)
まさに、都会に舞い上がったお上り学生だった
都会が好きだった
人が多ければ多いほど都会にいる気分がして
嬉しかった
在籍する会社(@大阪)の最終面接でも、志望理由を聞かれ「正直言うと、都会にいたいんです」と懇願しあほどだ。(もちろん失笑された、よく落とされなかった……)
そんな私が十年でガラリと変わった
人混みがだめになった
特に、
東京に出張で行くたびに、人の多さに酔うようになったのは大きな変化だ
この土曜日も出張があった
今回は日曜の町田駅で乗り換えだったのだが、コンコースや歩道橋に人が溢れ、キャリーケースを引っぱりながらの移動は困難を極めた。あれほど求めていた都会の真ん中で、辛くて涙が出そうになった。
おうちにかえりたい……!
知人に話したところ、「年だね」と瞬殺
年、という言葉にさほど驚きはしなかった
確かに、十年前とは違い、体力が落ち疲れやすいし、動体視力や瞬発力がなくなった気がする
人とすれ違う時にお見合いになり
「あ、す、すみまっ……」
みたいになり、気まずい瞬間は増えた
身体的な退化だけではないだろう
精神面の影響もあるのではないだろうか
例えば、「対人関係で蓄積されたストレス」
社会人は、一歩外に出れば、人の目という評価にさらされている。意識的にも無意識的にも気を張って何年も生きてきた、すると、精神的にすり減り、移動時間くらい気を抜きたくなる
人と目が合うこと、またはそれを避けること、そして他人がプライベートゾーンに入ってくるのも地味なストレスの積み重ねになるだろう
移動時間や一人の時間くらい、ぽーっとして過ごしたい。思ったように道を闊歩したい
それは自然なことだ
そして、それは悲しむ必要はない
今まで頑張ってきた、証拠なのだから
自分を誇ればいいのだ
働く大人のみなさま、お疲れ様です
ただ、人混みに嫌気がさしても、
歩きスマホは危ないっす
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