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あなたには過去。わたしには未来。事象の衝撃波は、水面の波紋のように時を駆ける。 2021/10/03

 必死に作業して、どうにか片付いた。片付いてみると、見違えるほどきれいになっていて、普段からかだづけておけばいつも気持ちよく住めるのだなぁ、と実感。

 そして初めての内見。今の家は貸すか売るか迷った末に売ることにしたのだけど、最初は強気の価格でだしてみたのでまさか内見が入るとは思っていなかったので、驚きつつ、急ピッチで片付けをすることになった。

 内見対応後に工事中の新居も見学。棚ができてきていた。早く本棚に本を並べたい。少しずつ、新たな生活に向けての実感が湧いてきた気もする。

 しかし、どんどん読んで、段ボールに詰めていかねばならないのに、Kindleで積んでいた『ハイペリオン』を読み始めてしまった。しかもこれ、『ハイペリオンの没落』まで読まないとひと段落しないっぽい。厚めの文庫4冊分読むことが確定したが、それによって片付けられる本は1冊も増えないという事態に。

 「名前は?」  崩れたドームのある建物をあとにし、荒涼とした街路を歩きながら、カッサードはたずねた。 「モニータ」と、夢の女は答えた。「でなければ、ムネーモシュネー。気にいったほうの名前で呼ぶといいわ」

 ムネモシュネは記憶という意味で、何でそれだけ知ってるかと言うと、ビル・ヘンソンのそういうタイトルの写真集を持っているから。

いまとなっては手に入らないっぽいことを知った。

あなたには過去。わたしには未来。事象の衝撃波は、水面の波紋のように時を駆ける。



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