見出し画像

私の夢は日記屋さん

朝早く起きて支度をし、仕事に追われ帰宅の途に着くのは夜。
ご飯を食べてお風呂に入って家事をしたらもうお眠の時間で、残った少しの時間はスマホを眺めて溶けていく。
そんな毎日は、充実しているんだろうけれどなんだか虚しい。
日々のあれこれを吐き出したいけど吐き出す相手がいない。
でも、そんな事は朝起きる時には忘れていて。
また忙しい朝が始まる。

それで良いのか?
私はふと考える。
人生こんなに頑張ってる人たちがたくさんいて、みんな色んな毎日を送りながら生きているのに、スポットライトは当たらない。
スポットライトが当たるのは、いつも目立とうとしている人ばかりで。
スマホを通して、そんなトゲトゲした人の欲に傷ついたりイラついたり。

みんなにスポットライトを当てたいと思うわけじゃない。
それを望まない人もいるだろう。
でもそのSNSの投稿より、有名人のキラキラした日常より、あなたはあなたにとってもっと重要な「今日」があると思うのだ。
今日ラッキーだったこと、イラついたこと、悩み、成長。
そんなことを書き留めて置けたら、話してすっきり出来る相手がいたら、その日は少し気分よく終われるかもしれない。
1年後、10年後の自分にとって大きな糧になるかもしれない。
そんなことを思った。


・日記屋とは?

その名の通り、日記を書く店だ。
しかし、私自身の日記を売ると言うわけではない。
日記を書いて欲しい人、また1日の終わりにコミュニケーションを取りたい人の話し相手になる役割も果たす。もちろん、お話したことをちゃんと記録してその方の日記にする。

日記屋のニーズは、大きく分けて三つに分けられる。
まずは、誰かに見られていると続けられるタイプ。そして、文字に起こすのが苦手な人、話しながら自分の日常を整理したい人だ。

①誰かに見られていると続けられるタイプ

日記を書きたいけれど、自分だけでは続けられない。
そんな時には、ご自分のスマホのメモでも良いので今日あったことを書いていただいてこちらに送ってもらうと、一言ずつでも一年書き続ければ立派な生きた印になる。
ご希望があれば交換日記のような形でその日記にメッセージ(世間話程度ではあるが)を書くこともできるし、たまった日記を製本して利用者様に送ることでスマホのメモよりはずっと長く残るだろう。(デジタル版でもいい)

②文字に起こすのが苦手に思う人

文字に起こすのが苦手な人。
例えば、お年寄りの方や障害を持った方、今まで作文などを苦手としてきた方などに、一週間にあったことや気づいたことなどをお話ししながら定期的に記録していく。

③話しながら日常を整理したい人

これが日記屋の主な内容と言っても良い。

人は誰かに話したいけれど話さないことが多いのではないかと思う。
家族やパートナーと顔を合わせるけれど話さないことはあるし、一人暮らしで打ち明ける場所がない人もいる。
カウンセリングや命の電話など、第三者と話す公的機関は存在するが、敷居が高いのが今の現実だ。
この上司がムカつく、コーヒーがこぼれた、親にこんなこと言われた。
そんな些細なことで良い。
なんでも話して、吐き出してためておく場所があれば楽なんじゃないかと思った。
時が立って思い返したら、そんな過去どうでもよかったかもしれない。
それでもいい。その時、全力で生きた証を第三者とコミュニケーションをとりながら作っていくことが大切なのではないかと私は思う。

・日記屋をやりたいと思った経緯

日記屋をやりたいと思った理由は、二つある。
一つ目は、私が日記が好きだからだ。
日記を書くことで、自分を客観視することができる。また、自分の書いた筆跡を見ていると過去もちゃんと生きていて、今もちゃんと生きていると言うことが感じられる。古書店などを訪ねてかつてを生きた人々の日記などを見ていると、その人と同じ風を感じられる気がする。筆跡と言うのは、その人の個性が出るし、その人が生きてきた歴史を背負っている感じがするのだ。
今は今しかない。そんな「今を普通に生きる人々」の人生についてもっと丁寧に残したい。そう思ったのが一つ目の理由である。

二つ目は、私が一人暮らしを始めたことにある。
一人暮らしを始めると、バイトで嫌なことがあっても、体調の面で心配なことがあっても、すぐに全てを相談できる人はなかなかいない。
実家に電話するにも全てを話せるわけでもないし、お腹痛いなあ、病院に行こうか?いや耐えるべきか?そんな些細なことをすぐ話す相手がいない。
でも生活は続いていて、翌朝になったら治っていたりする。昨日あんなに悩んでいたのに。
そんな時に、気軽に今日について喋って、大切な今日について振り返ってみる。
そんな場所が出来たら良いと思ったのが二つ目の理由である。

・なぜ日記屋なのか

私は現在、治療のためにカウンセリングに通っている。
また、大学では心理学を専攻しており、ゆくゆくは公認心理師を目指している。
患者と専門家を目指す両方の立場で学ぶ中で、カウンセリングや相談室と言うのは、だいぶ敷居の高いものだと知った。
カウンセリングルームに通うにもお金がかかるし、命の電話にかけるほど自分は病んでないし、、、と考える方は多いだろうとも思う。
しかし、ストレス社会の中で自分の悩みを吐き出せずに潰れてしまったり、ストレスの発散方法が自己破壊的なものだったり、他人を傷つけたりするものであったりする人もいるだろう。(Twitterのアンチであったり)
その中で、1日に1回は厳しくても、1週間や1ヶ月の中であったことを、あくまで病院の「カルテ」ではなく、自分の目の見える形である「日記」を通して、気軽に雑談や相談できるような場所を作れないかと思い、日記屋を考えた。

・まとめ

まだまだ自分は未熟者である。
周りの同級生は就活をしている中で、こんな夢みがちなことを言っている。
今はまだ現実的な構想に至っていないし、そのための学習ももっと必要になるだろう。
でも、この企業に入ってなんとなく生きていこう、と考えるよりも、自分の好きなことや得意なことで夢を見る方が自分の性に合っている。
春になっても新生活は始まらないが、自分の夢に向かって発信活動を始めてみようと思う。

2023.03.14


もしこの記事を読んで興味を持って頂いたら、是非Twitterの方から日記や雑談を送ってください!おしゃべりしましょう笑



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?