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「海の危険な猛毒生物」制作舞台裏

2022/8/1に投稿した夏のレジャー向け動画『海の危険な猛毒生物』の制作舞台裏です
まだ動画本編を見ていない方はぜひ動画を視聴してから読んでくださいね

海の危険な猛毒生物

※こちらの記事は2022/8/1にpixivFANBOXにて投稿した記事と同じ内容です

●「猛毒」をテーマに選んだ理由

今回は夏だ!海だ!猛毒だ!という事で(?)タイトルの通り、「夏の海で出会う危険な猛毒生物」をテーマに猛毒特集にしました

元々夏が好き、猛毒生物が好き、というのもありいつか毒の生き物特集をしたいと思っていたのでついに実現できて嬉しいです
というのもですね、わたくし、元々サンシャイン水族館で開催された「毒毒毒毒毒毒毒毒毒(もうどく)展」「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展・痛(もうどく展2)」の大ファンでして…
毒を持つ生き物の可愛らしさ、美しさがとても大好きです
でもやはり危険な生き物であるという事は間違いないです
しかし不用意に怖がらないで生き物の事を知ってほしかったんです
生き物詳しくない人から見たら、毒を持ってる生き物って恐怖でしかないと思います
なので安全に見る事が出来る水族館ではその生き物の姿形、性質などをじっくり観察してほしいとも思います
自然界では警戒するべき危険生物ではありますが、毒を持つ生き物がいかに美しく、チャーミングか…
これを知るきっかの一つになれたらとも思います。

●紹介した生き物について

・アナフィラキシーショック

今回は生き物以外にも「アナフィラキシーショックとは」を簡単にですが紹介させて頂きました
自分自身が花粉症を持っていたり、花粉症由来の果物・野菜アレルギーをいくつか抱えていたりするいわゆるアレルギー体質なのですが、もしかして、アレルギーを持っていない方には「アナフィラキシーショック」というのは縁遠いのではないか?と考えました
「アナフィラキシーショックで死亡する事がある」とはよく聞くけれども、一体何が起こって死に至るのか?ここを軽く説明しておくとより危険性が伝わるのではと思い、簡単にですが紹介をさせて頂きました。
(蛇足かもしれないけど)

・アカクラゲ

アカクラゲは後に登場する猛毒の子たちの中ではパンチ弱めにも見えますが、しっかりと毒を持っていますし、何より日本近海で出会えるため注意が必要なクラゲの一種です
水族館でもミズクラゲに並んで一般的に展示されているのでこの機会にご紹介しました。

・オニヒトデ

オニヒトデは随分前にざんねんないきもの展2でも一度ご紹介していたのでやや悩みましたが、ざんねんないきもの展2では毒性よりも残念なポイントがメインでしたので、今回は毒性をメインにご紹介しました
実際被害も多く、沖縄県の注意喚起なども記事もたくさん見つかりました

・ガンガゼ

こちらもオニヒトデと同じくざんねんないきもの展2で一度ご紹介していたので悩みました
ただですね、このガンガゼ推しなんです
いや可愛くないですか?この一つ目の妖怪のような姿(目玉ではなく肛門ですが)…大好きです
可愛い上に猛毒。最高。
実際トゲがウェットスーツやゴム手袋、長靴なども貫通するという事で被害も多いですし「ウニだ!」と触ってしまうと危険なのでご紹介しました

・アカエイ

アカエイもかなり被害が多い魚です
魚好きの中では「エイの尾ビレの付け根に毒のトゲがある」というのはおそらくよく知られていると思うのですが、一般的ではないだろうなと思っています
あのヒラヒラのヒレを持つエイにトゲがあるなんて、姿からは想像しにくいですよね
内容が内容なだけに動画の概要欄には記載しませんでしたが、こんな珍事件も起きています
(男性はちょっと閲覧注意かも?)

チンだけに珍事件?やかましいわ(書いてる途中で気が付いた)

・ソウシハギ

ソウシハギはもうめちゃくちゃ推しの猛毒魚でして、いつかどこかで取り上げたいと思っていたので実現出来てとても嬉しいです
とっても可愛くないですか?
水族館で会うたびアイドルに会うくらいの感覚で写真撮っちゃうくらいに好きです
釣り人が毒を持っていると知らずに持ち帰って食べてしまう事件があるという事も良く知っていて、動画内で取り上げた2018年の誤流通の事件はニュースで聞いた時本当に驚きました
皮をはぐとウマヅラハギに似てるとは言え、いやいや…怖すぎる事件だよ…と。
生き物好きの人にはよく知られていますが、動画内でも取り上げた「警告色」というもの。
色鮮やかでド派手な生き物ほど危険なんです
これの外見を見た上で皮をはぐという加工に至っていますから、余計に心配になるニュースでした

この事件をTwitterで見かけた時はぞっとしましたね。
釣りあげても食べてはいけませんよ。

・オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼ白い砂のアクアトープの生き物紹介シリーズで一度ご紹介しているので悩みました
毒性の危険度で言えばかなり上位な事と、本当に岩そっくりでよほど魚が好きじゃないとすぐに見分ける事は難しいのでご紹介する事にしました
特にお子さんが岩場で遊んで踏んでしまうケースも多く、水族館で展示されていても見つけるのに苦労する事が多いです

●サムネについて

今回のサムネはかなり頭を悩ませまして、煽るサムネ(この表現好きじゃないけど)にしようと思っていました
もちろん悪い意味で煽るのではなく、良い意味で「なにそれ、気になる!」と好奇心を掻き立てるサムネにしたかったんです

実際に動画で使用したサムネ

今回は研究を重ねました。どうでしょう?
テーマが「猛毒」という事で、普段「解説系動画」を好んで視聴するような方にも楽しんでほしいと思い、煽られるような「気になる」サムネを目指しました
普段好きで見ている解説動画や、普段あまり見ないような動画のサムネなど様々な物を研究しました
いつものサムネの作り方であればもう少し自分の顔が目立つようにするのですが、今回は少し背景に馴染むよう背景に使用した画像をオーバーレイで重ねたりしてみました
まず内容のメインである「猛毒」「危険な生き物(海)」が目立つようにして、背景に紹介する生き物たちの写真も使用しました
毒々しい・禍々しい、大変良いサムネになりました

使用したサムネの文字なし

文字無しだとこんな感じ。
うーん、やはり文字の力はすごいな…。
文字が入るだけでこんなに情報量が変わるのか。
あとこのサムネのために生き物の写真を生き物部分だけ切り抜くトリミング作業を手作業でしたのですが、ガンガゼとオニヒトデのトリミングはもう二度としたくないです
トゲトゲのせいで苦労しました(疲)

●使用した素材について

今回は「夏のレジャー」「海で遊ぶ時に」を強く強調したくて、「屋外」が強調される素材を選びました

大鬼商店/唐揚丸さん水上コテージ

こちらの素材は一年くらい前、発売してすぐ購入していたのですがなかなか動画に使用する機会が無くてずっと使いたいと思っていました
今回は「夏休みの海のレジャー」をテーマにOP/EDの遊びに行く前・帰ってきた後の演出が出来てとても満足です
夏休みがテーマの時は積極的に使用したいと思います

背景専門店みにくるさんさざ波のリゾートビーチ

こちらは紹介本編中の背景にしようしました
このために購入しました
水族館・海の生き物がメインテーマのチャンネルですし、使う機会はいくらでもあるし、海の動く背景は貴重なのでいい機会だし購入しておこうと思いました
(安心と信頼のみにくるさんだし)

OKUMONOさんダークな背景セット

この動画のためにOKUMONOさんの有料素材を購入しました
この禍々しい感じが「毒」をテーマに扱うのにピッタリだと思いました
あともしかしたらハロウィンとかにも使えるかもしれないし、いい素材は即購入です
(安心と信頼のOKUMONOさんだし)

ティードットショップさんオフ肩フリルドレス

こちらは以前、着用した写真をTwitterにも投稿しましたが夏の海にピッタリの衣装ですよね
とても好きです
素敵な衣装を制作して下る方に感謝感謝です

●楽曲について

制作舞台裏では毎度おなじみ、動画内で使用した曲の紹介をして行きます

海茶色夏故遊泳 / 伊藤ケイスケ

こちら、OP~アナフィラキシーショックの説明で使用しました
夏真っ盛り!って感じで賑やかな曲調がとても好きです

朝露とボート / Sparrow Tune

アカクラゲ~オニヒトデの紹介に使用しました
紹介ページで作曲者の方も言っている「暗いのか明るいのかどっちつかずな浮遊感のある曲」なのがとてもグッときました
明るい海辺で遭遇する猛毒生物というテーマにピッタリの曲でした

静かの海 / 伊藤貴章

ガンガゼ~オニダルマオコゼの紹介で使用しました
こちらの曲は途中で曲調が大きく変わって聴いていてとても楽しい曲です
岩場でじっとしていている大人しい生き物が、人間に踏まれて驚いて攻撃するイメージにも繋がって素敵だと思いました
途中で曲調が大きく変わる楽曲もなかなか無いのでイメージにピッタリの曲が見つかって嬉しいです

Good Evening Sunset / modus

こちらはEDで使用した曲です
タイトルとゆったりした曲が「海で遊び疲れた帰り道」を連想してすごくいいな、と即EDに使用する事を決めました
ゆったりとした曲調がいいですね
安らぎます

●小ネタ

・波の音

そういえば、紹介中ずっとBGMとは別に波の音がしているのには気が付きましたか?
海で生き物の紹介をしたので波の音も少し聞こえるようにしました
なんだか外で校外学習しているみたいでワクワクしませんか?

・エンドカード

EDのエンドカードのポーズ、皆さんはわかりましたか?

●動画制作の感想

今回はテーマ、構成共に自分好みの動画が作れたと思います
猛毒生物の危険性がメインの動画ではありますが、その生き物の持つ美しさや可愛らしさを知ってもらえるととても嬉しいです
動画内でもお話しましたが、不必要に恐れるのではなく、正しい知識を持つ事の重要さが伝われば嬉しいです
自然界で見かけたら「危ない!」と警戒をして、水族館などで見かけた時にはじっくり隅々まで観察して頂けたら幸いです。
動画が好評だったら毎年夏の恒例行事みたいに「夏だ!海だ!猛毒だ!」のテンションで動画を制作しても良いのかなと考えています

猛毒生物はいいぞ。

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