相山慈/Megumi Aiyama

社会福祉法人花の村理事長。浄土真宗本願寺派光善寺僧侶。福祉のある暮らしづくりが専門。あ…

相山慈/Megumi Aiyama

社会福祉法人花の村理事長。浄土真宗本願寺派光善寺僧侶。福祉のある暮らしづくりが専門。あさりこども園で"子どもが自己決定し生き生きと活動できる"保育環境づくりを行う。まち全体を活用した"まちの保育"も展開。僧侶としての活動も増やしていく予定。第三者評価の評価者としての活動も継続中。

マガジン

  • ラーニングセンター事業

    花の村ラーニングセンターの取り組みです。花の村に関わる大人の成長のために、「学び続けること」「学びを楽しむこと」「多くの人と学び合うこと」の3つを活動の軸として、①スタッフ研修事業と②関係機関との連携事業を行います。 例えば現在行っている保育施設見学ツアーでは、全国各地の保育施設や小学校を見学するだけでなく、そこで見たことについて全国各地の人と意見交換して学びを深めてもらい、各地での実践につなげてもらうところまでを目指しています。

  • 法人のこと

    介護施設、保育施設、放課後児童クラブなどを運営している社会福祉法人花の村のの取り組みを書いてます。

  • いろんなこと

    仕事全般だったり、個人のことであったり。

  • 認定こども園・放課後児童クラブ

    認定こども園と放課後児童クラブでの取り組みについて書いてます。

  • おすすめ本

    おすすめ本を紹介していきます。特定のジャンルではないですが、かといってあらゆるジャンルの本でもありません。個人の好みに沿ったおすすめ本です。

最近の記事

保育の質は情報共有の質‼

3月にさくらしんまち保育園の小嶋さんに「外部に対してどう情報発信をしていくか」を話してもらったところ大好評だったので、再度登場してもらいました。今回は「園内での情報共有」がテーマです。 単に「情報共有って大事ですよね、だからこんな風にやってます」という話ではなく、保育の質を高めることと情報共有の質を高めることがいかにつながっているかの解説から話が始まりました。「なぜ情報共有のあり方を見直したのか」という「Why(なぜ)」の部分を丁寧に説明してくれたわけです。 人の行動を促

    • 【報告】保育施設見学ツアー番外編@大田区

      今回は超番外編として、東京都大田区にあります社会福祉法人善光会サンタフェガーデンヒルズの見学をさせてもらいました。特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・障害者支援施設・デイサービス・通所リハビリテーション等を併設した複合福祉施設で、保育とは全く関係がありません。そんな施設の見学でしたが、参加者全員がすごく刺激を受ける機会となりました。 ◯様々な機器やシステムの導入保育施設ではないのでそのまま参考にできることは少ないかもしれません。ですが、「オペレーションの模範となる。業界の

      • 2024年4月

        【性教育の取り組みが始まります】こども園と放課後児童クラブで性教育の取り組みを進めていく話が出ています。どのような取り組みになるかはまだ決まっていませんが、子どもだけでなく職員の理解も一緒に深めていく取り組みになると思います。時代によって求められる性教育は変わっていくため、私たちが知っている性教育と今求められている性教育の内容は違っているはずです。どのようなことが今は求められているのか、どう変わっているのかを、私たちは知っておいた方がいいと思っています。 性教育は身体の教

        • 『リージョンラジオ』はやっぱりおすすめ

          以前こんな記事を書きました。 その気持ちは変わっておらず、いまでもやっぱりRe:gion Radio(リージョンラジオ)はおすすめしたいです。 リージョンラジオは聞いていてすごく心地いいし、その中で「なるほど!」と学びになることが多いです。なぜなのか?と考えていたんですが、自分たちはいろんなことを知っているからみんなに教えてあげますよ、しっかり勉強してねというスタンスでは全くなく、自分たちも探り探りだし、常に学ぼうとされているのが伝わってくるのがすごく聞きやすい理由の1つ

        保育の質は情報共有の質‼

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          32本
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          33本
        • 保育施設見学ツアー
          0本

        記事

          保育園の運営者は役割を増やしていくべき

          保育施設を運営している法人は、地方であればあるほど求められる役割が増えていくと思っています。もっと言うと、増やしていくべきだと思っています。どんな役割が求めれているのか。その役割を増やしてどうするのか。そのことについて考えていることを書いてみます。 違う事業の運営も検討した方がいい例えば、公設公営の放課後児童クラブの運営を保育施設を運営している法人に委託したいと言ってくるケースをいろんな地域で聞きます。地域内に足りていないからと、独自で始めるケースもよく聞きます。0歳から6

          保育園の運営者は役割を増やしていくべき

          相手に合わせてアプローチを変えるために意見を聞くことから始める

          何か新しいことを始め、理解者を増やしていきたいとときに、がむしゃらにぶつかっていくだけではうまくいかないと学んでいる真っ最中です。地域を舞台にしたフリースクールを作ろうとしていて、いろんな人に賛同してもらい協力してもらう必要があるんですが、フリースクールに対する思いが人によって様々で、それらの思いを無視して進めてもうまくいきそうにありません。いろんな思いに合わせて説明をしたり対応したりしなければ、自分たちがやりたいことを理解してもらうのは難しそうなので、誰がどんな思いを持って

          相手に合わせてアプローチを変えるために意見を聞くことから始める

          馬の世話は想像以上に楽しい!!

          前回は『こうとうキャンパス』のことを書きました。江津市東部地区をキャンパスとしたフリースクールの話です。 その『こうとうキャンパス』の活動場所の1つに『うま牧場Lerai』があります。以前から毎週木曜日にLerai 木曜学校を実施しておられたので、どのような内容なのかを知るためにその基本プログラムを体験してきました。朝から小雨が降っていましたが、活動を始めた頃から雨はあがり、予定していた活動を全部体験できました。 Leraiにいるのはレラとミラミスの2頭。 体験内容は、

          馬の世話は想像以上に楽しい!!

          地域をフル活用したフリースクールを始めます

          江津市東部「江東地区」の人・モノ・場をフル活用したフリースクールを始めることにしました。名称は『こうとうキャンパス』です。キャンパスには元々「敷地」「フィールド」の意味があります。江東地区のフィールドの中に様々な学ぶ場、体験する場を用意し、子どもが自由に体験の場を選んでほしいという思いを込めた名前です。 あさりこども園では以前から乳幼児と関わりたいという思いを持った不登校の子どもの受け入れを行ってきました。学校には行けないけどあさりこども園なら・・・と言ってくれるのであれば

          地域をフル活用したフリースクールを始めます

          【お知らせ】保育施設見学ツアー@宇佐

          【ツアー情報】今回見学させてもらうのは、大分県宇佐市にある「普照こども園」です。全国から注目されている素敵な園舎で、見学会も開催されています。 園舎内の色彩に対する配慮、香りを効果的に活用する試み、子どもが没頭しやすい環境など工夫がたくさんあるんですが、何より保育者のみなさんが子どもたちとゆったり関わっておられ、とても過ごしやすい雰囲気です。ぜひ多くの人に見てもらいたいと強く強くオススメしておきます。 園庭もすごくおもしろい環境が広がっています。敷地には死角がたくさんある

          【お知らせ】保育施設見学ツアー@宇佐

          この人の話が聞きたい!#06「さくらしんまち保育園の小嶋泰輔さん」part2 4/23(火) 15:30〜

          「この人の話が聞きたい!」第5弾のさくらしんまち保育園の小嶋さんのお話が大好評だったため、再度登場してもらうことになりました‼ 前回は「外部に対して保育をどう発信していくか」がテーマでしたが、今回は「園内での情報共有」をテーマとします。 ◯デジタルツールを活用した情報共有術をたっぷりと語ってもらいますさくらしんまち保育園では、園内で必要な情報をデジタルツールを活用して共有されています。前回のお話の最後には、全ての情報を職員全員でどのように共有しているかを少しだけ紹介してもら

          この人の話が聞きたい!#06「さくらしんまち保育園の小嶋泰輔さん」part2 4/23(火) 15:30〜

          2024年3月

          【船頭はたくさんいた方がいい】デイサービスセンターの業務に音声入力を取り入れたいと相談がありました。現在は利用者さんの情報を手書きで記録し、それをPCで介護ソフト内に入力し直す作業を行っているんですが、それらの作業を音声入力を使う方法に切り替えたいというものです。このようなことは既に取り入れている事業所はたくさんあると思うんですが、花の村ではまだまだこれからの段階です。別の言い方をすると、伸びしろだらけということになります。新しいやり方を取り入れるたびに業務が大きく変わって

          有料
          300

          文科省の通知を前向きに読み替えてみた

          不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実について(通知)突然ですがこの通知、とってもいいことが書いてあります。でも、やらなければいけないと言っているのか、やった方がいいと言っているのか、できるように動くのが望ましいと言っているのか、やれたらいいと思うのでぜひ検討してくださいと言っているのか、文章だけではよくわかりません。 いや、ちゃんと書いてあるのかもしれないですよ。やらないといけないですよと、読む人が読めばそうとしか書いてないのかもしれません。でも私が

          文科省の通知を前向きに読み替えてみた

          保育園の情報発信は園長の心構え論に通じるところがあるかも‼︎

          今日はさくらしんまち保育園の小嶋さんに「保育園からの情報発信」についてZoomで話してもらいました。 今回の話のタイトルは「園児募集大作戦」。自分たちの保育を多くの人に知ってもらいたい、多くの親子に体験してもらいたいとの思いからつけられたタイトルです。保育園のことを知ってもらうために試行錯誤しながら具体的に取り組んでこられた内容を、惜しげもなく話してくれた贅沢な時間となりました。 見学申し込みの受付、見学者数の設定、見学時間、見てもらう場面、職員全員でどのように迎えるか、

          保育園の情報発信は園長の心構え論に通じるところがあるかも‼︎

          【お知らせ】保育施設見学ツアー番外編@大田区

          【ツアー情報】今回は保育施設でも学校でもありません。完全な番外編です。笑 見学させてもらうのは、東京都大田区にあります社会福祉法人善光会サンタフェガーデンヒルズ。特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・障害者支援施設・デイサービス・通所リハビリテーション等を併設した複合福祉施設です。その中で様々なデジタルツールをかなり積極的に導入されています。 転倒などの事故をどう防いでいくか、入居者の睡眠をどのように把握して健康管理をしていくか、職員同士がどのように情報共有をして一人ひと

          【お知らせ】保育施設見学ツアー番外編@大田区

          リーダーの役割はみんなの和を大切にすることではない

          リーダーの役割について確認し整理する必要があったため、参考になりそうな本を読んでみました。リーダーについてゼロから考えたかったのではなく、自分の考えていることを明確に言葉で表現してくれているものを求めていました。というのも、みんなの和を大切にすることに重きを置きすぎて何も言えない、何も動けないケースが目立ってきたからです。で、読んだのがこの本です。 読んでみて非常に納得することが多く、自分の頭の中のことを言葉にするのにかなり役立ちました。やはりリーダーの役割は目標達成のため

          リーダーの役割はみんなの和を大切にすることではない

          人の話を聞くのは難しい

          この手の本を読みたくなるときは現実逃避をしたくなっている時が多く、今回もそうかもしれないと思いながら読みました。現実逃避も大事ですよね。 話し方も大事、聞き方も大事、どちらも大事です。結局はそういうこと。書かれている内容はちゃんと受け止めないといけないことばかりで、その確認をすることができました。 たまーに「私は人の話を聞くことが得意です」と言ってくる人がいるんですが、そのほとんどの人が話の聞き方が上手だとは思えません。なぜなんでしょうね。そもそも本当に得意な人は「自分は

          人の話を聞くのは難しい