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熱海 終始圧倒された、「MOA美術館」

伊豆に旅行に行ったので、「MOA美術館」に寄りました。
私はここは初めて。なんの事前情報もなく訪れましたが、素晴らしかったです!

○ ポケモン展

展示内容を知らずに行ったのですが、ポケモン展でした。
ちなみに、私は世代ではなく、ゲームもやらないので、全く興味ありません。。
子どもたちも特に通ってません。

が、そんなこと関係なく、素晴らしかった!
『ポケモン×工芸展 〜美とわざの大発見〜』

アーティストが本気で挑んだポケモンは、カッコよかった!単にモチーフにするという感じではなく、ガチンコで向き合って新しいポケモンを生み出していました。


銅板に金メッキ?だったかな。今にも動き出しそう。


優雅な雰囲気。表情がいいですよね。

畳の展示台というのがとっても良い。


土の荒々しさと表面の繊細さと


工芸×ポケモンは、村上隆×ルイヴィトンを思い出しました。

日本の工芸の新しいカタチですね〜 これは世界的にも可能性がありそうです。

○ スケールの大きさ

MOA美術館は桃山の高台にあります。
私たちは車で山道を登って駐車場に停め、入り口に向かいました。そこは3階。
でも、麓からの入り口もあるんです。
熱海駅からバスに乗ると終着点がMOA美術館前。そのバス停の脇に入り口があります。中に入ると暗いトンネルのような長〜いエスカレーター。
アーチ型の天井に海の底のような灯りは神秘的です。

ここはどこ?状態

私たちは3階入り口から入場したので、エスカレーター目当てでわざわざ往復しました。

何度が乗り継ぐのですが、その距離200m!
すごくないですか?山の麓からエスカレーターで登れるんですよ〜 なんてバブリー!!
途中の踊り場的なホールの天井に万華鏡の映像が映し出されていたり、美術館までの道のりでかなり気分が高まる作りになっています。

日本庭園もありました。じっくり見る時間がなく、残念。
芝生のお庭もよく整備されて美しく、どこもかしこも手入れが行き届いていて、気持ちの良い空間でした。


曲線が美しい椅子 有名なものなのだろうか?

ロビーにあった椅子が素敵で思わず撮影。
木材と皮と、籐の組み合わせ。座り心地も良かったな〜

ビスまで天然素材

○ 杉本博司氏

20年程前に森美術館で開催された、杉本博司展覧会を見てから、杉本博司氏の作品が忘れられない。
今回、ロビーに杉本博司氏の作品が展示されていました。
静寂の世界の揺らぎみたいなのが好き。

反対側が一面のガラス窓なので、どうしても光が反射してしまう。
それも込みの作品なのだろうか。

揺らぎ
上手く撮れない、、

と、この記事を書くために、MOA美術館のサイトを見ていたら。
なんと、、2018年のリニューアルに杉本博司氏が関わっていたらしい。知らなかったー。

世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏と共に主宰する建築設計事務所「新素材研究所」。

新素材研究所がリニューアルを担当したそう。

屋久杉、行者杉、黒漆喰、畳など日本の伝統的な素材を用いつつ、展示される作品の美を最大限に生かす展示空間を創出しています。

展示ブースの素材が、天然素材ばかりだったのは、こういうことだったのか〜
畳もそうなのね。
どこに屋久杉が使われていたんだー?迂闊だった。。


階段ホールの格子

○ 言うことなし

土地との調和、行き届いた空間の手入れ、素晴らしい施設、展示空間の天然素材の使い方。
こんなに豊かな美術館だったなんて!

今回の訪問は、若干慌ただしいスケジュールでした。なによりポケモンが始まったばかりで大盛況。。
是非また、地味な展示の時にでも1日かけてゆっくりと訪れたいです。
見るべき箇所がありすぎて、時間が足りなくなりそうな予感。
とってもおすすめの美術館です☺️

お読みいただきありがとうございました。



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