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理想のキャリアを叶えるためのステップと具体例 (SHElikes執行役員金井愛理さん×ミートキャリア代表喜多村若菜対談イベントレポート)

理想のキャリアから逆算ってよく聞くけど、具体的にどうやればいい?
そもそも、何が理想か分からない自分はダメなの?
そんなモヤモヤ一挙に解決!

ミートキャリアではSHE株式会社 執行役員の「あいりーん」さん こと金井愛理さんをゲストに招き、ミートキャリア代表取締役CEO 喜多村若菜と対談しながら「理想のキャリアを叶えるためのステップ」について考えるオンラインイベントを開催しました。


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・働き方を変えたい
・キャリアチェンジをしたい
・仕事で成果を出したい
と考えている方、ぜひお読みください!

◆◆◆

20代後半の同世代の2人。
喜多村が金井さんのキャリア成長意欲とそれを叶える実行力や習慣に刺激を受けたという事からこの対談イベントが実現しました。普段はSHEの事業のことを語ることが多いという金井さんがこのイベントではご自身のキャリア哲学をあますところなく紹介、ライフステージに合わせたキャリア形成を支援する喜多村と熱くトークを交わしました。

イベントにはSHEメイトさんやミートキャリアユーザーさんをはじめ、キャリアについて悩んでいる方、何かを変えたいと思っている方、金井さんの新しい挑戦に興味がある方、たくさんの方が参加し、画面越しに熱い視線を傾けてくださいました。
進行はミートキャリアのユーザーでもあるイベント担当ナガハマが務めました。
まずは2人の自己紹介から―。

ライフステージにあっても働き続けられるのか?に不安(喜多村)
会社から求められることと自分のやりたいことにギャップ(金井さん)

喜多村:新卒でITコンサルとして働く中で、結婚や出産などのライフイベントを経ても働き続けられるのかな?ということに関心を持ちました。さらに転職先で採用の仕事をする中で、自分自身が感じていた「どんなライフステージにあっても働き続けられるか」「キャリアアップにコミットできるか」という事にみんな不安を感じていると気づきました。
この課題解決をしたい、ライフステージにあった働き方とキャリア形成を支援したいと強く思い、2019年に起業しました。

喜多村若菜(丸)

<プロフィル>ミートキャリア代表取締役CEO 喜多村若菜
twitter:https://twitter.com/waka_37
note: https://note.com/meetcareer/m/m1a27dfc32098
神戸大学経済学部卒業。アクセンチュア株式会社に新卒入社、基幹系システム開発のコンサルティングを経験。その後転職した先で採用や事業開発に従事。採用活動を通して「働き方の選択肢の少なさ」に疑問を持ち、2019年1月に株式会社fruorを創業。ライフステージにあったキャリア形成を支援するオンラインキャリアカウンセリング「ミートキャリア」を運営している。

金井さん:プロフィルの通り、私はリクルートを経て2019年にSHEにジョインしました。転職をした背景は、元々スキルアップしたいというモチベーションでリクルート入り、ある程度できることが増えてきた段階で「これからはスキルアップではなく楽しいと思える仕事したい」と思ったことです。

当時モヤモヤが3つくらいあって、1つ目がベンチャー気質のリクルートと言えど大企業で業務が細分化されていること、2つ目は当時担当していたサービスが世の中の誰のどんな課題解決しているかが腹落ちできなかったこと、3つ目は他の社員も大きな船に乗っていて、自分の未来をこうしたいという人が実は多くなかったことです。

キャリアチェンジは非常に悩んだプロセスでしたが、当時SHE代表の福田に出会って、私のようにキャリアに悩んでいる人にその夢を実現するための手段をささげたいというビジョンに共感して、ジョインを決めました。

あいりーんさん

<プロフィル>SHE株式会社 執行役員 金井愛理 さん 
Twitter : https://twitter.com/aireen007
note: https://note.com/aireen007
リクルートライフスタイルにて営業/商品企画/営業推進を経て、女性のためのライフコーチングカンパニーSHE ( https://likes.she-inc.jp ) にて事業全般のプロジェクトに関わっている。


トーク冒頭は喜多村が興味を持った金井さんの「ある習慣」について。

半年に1度、キャリアの棚卸をします(金井さん)
2つの文脈で振り返る場なんですね(喜多村)

対談

喜多村:金井さんは常にキャリア成長意欲があって私は刺激を受けたんですが、半期に1度、自分のキャリアを見直しているとお聞きしました。どうしてそのような行動を始めたのか、なぜそのようなマインドセットになったのか教えていただけますか?

金井さん:幼少期に遡ると…私が0歳のとき父が「家族でカナダに住むのが夢だった」と言って突然カナダに移住し、しかしその3年後にまた父の希望で突然帰国。そんな自由な親の元で育ったため、幼少期は自由な発想で生きてきました。でも、社会人になると急に社会の枠組みの中で生きなくてはいけない。社会や会社から求められることと自分のやりたいことが違い、意義を感じない時間を過ごしていました。そんなしんどい時を経て、自分はどうありたいか?考えるようになりました。

その時に、私は人生幸せでありたいと思ったんです。自分が死ぬときに「生きて良かった」と思える状態を作りたい。そのために何が必要かをブレイクダウンしたところ、私の場合4つありました。1つ目は健康、2つ目は気の置けない仲間、3つ目は温かい家族、4つ目は好きなときに好きなことができるスキルとお金の余裕です。

この4つ目を実現することがキャリアだなと思います。私は未来に何かしたいと思った時にスキルやお金で限ってしまうのが嫌だったので、自分をアップデートし続けるのが重要だなと思いました。

喜多村:ありがとうございます!では、半年に1回の振り返りは、スキルアップの文脈だけではなく、自分がやりたいことをやれているか?ということを確認する場でもあるんですね?

金井さん:おっしゃる通りです。これをやっているとき幸せじゃないなという仕事は辞めようと考えています。「幸せかどうか」で棚卸をする感じです。
私は「現状維持は後退である」というポリシーなので、スキル、スタンスともに今のステータスを確認し、ネクストステージを決めます。私の場合、役員を目指すことをゴールにおいて、この春に達成しました。企画担当からマネージャーになり、事業責任者になり、役員になったわけですが、キャリアは未来のありたい姿から逆算して考えました。

山登り型キャリアも、川下り型キャリアもあっていい(金井さん)
定期的に振り返らないと、気づかないうちに深刻化することも(喜多村)

対談②

喜多村:そうだったんですね。では、長期的な目標セットも、半年ごとの振り返りと同じようにされるんでしょうか?

金井さん:そうですね。未来のことはわからないので、半期に一回振り返り、半年先の未来を考えるくらいが私にはちょうどいいです。
自分が理想とするライフステージが叶うとも限らないですよね。私は山登り型キャリアでそれしか登れないタイプですけど、川下り型キャリアもあっていいと思うんです。川が二つに分かれた時に一つを選び、違う川に流れ着くような人生もいいと思います。

喜多村:私も山登り型で、思うようにいかないときに融通利かないかも笑。周りには川下り型が多いかもしれません。川下り型の方はライフステージの変化にも柔軟に対応できますよね。

金井さん:はい。山を決めて登ったら全然景色が違うから、川を下るということもあると思います。結局は自分がどうしたいかベースで考えられるといいなと。

喜多村:自分がどうしたいか、ですね。キャリア観は親のマインドセットの影響を受ける人も多そうですもんね。

金井さん:本当に!無意識のうちに「HAVE TO(~しなければならない)」に縛られている人が多いなと思います。親の考えと自分の意見にギャップがあって悲しい思いをした経験から、つい自分の気持ちにフィルターを張ってしまう。そんなHAVE TOに囚われていないか定期的に振り返るのも必要です。

喜多村:そうしないと、気づかないうちに深刻になっていたりする。キャリアカウンセリングに来る方の中にも、紐解いてみたら色々しんどい状況の方がいらっしゃいます。

◆◆◆

後半はこの春執行役員になられた金井さんに、理想のキャリアにチャレンジするためのステップをお聞きしました。「役員を目指す」に限らず、誰にでも活かせる具体的なステップです。

喜多村:金井さんは役員になることを目指してご自身に必要なスキルを考え、この春執行役員になられました。理想のキャリアにチャレンジするために、どんな風にステップを踏んだのか聞いてみたいと思います。

理想のキャリアにチャレンジするためのステップ
①今後のキャリアの長期的な方向性を決める
②スキルの棚卸をする
③スキルを手に入れるためにできることを考える
④JUST DO IT!!

① 今後のキャリアの長期的な方向性を決める

金井さん:SHEで事業責任者として2年間をコミットし、やりきった感がありました。これまで通り自分の持っているスキルを活用しても成長角度が鈍化するなと思って、もっと事業の経験を積むことが必要だと思いました。
事業責任者は事業とユーザーさんが責任範囲ですが、役員になると社会と会社に責任範囲が広がります。そこで、目指すゴールを「社会に対して責任を果たせる人材になること」に置き換えました。

②スキルの棚卸をする

金井さん:私は半年に1回自分と向き合う棚卸会をしていますが、そこではまず今私ができること書き出しています。例えば、営業力、プロマネ力、接客、事業を作ること、など。スキルを書き出してみて、自分がありたい姿とギャップが何かを確認します。私の場合、足りていないのは新規事業を立ち上げるスキルでした。

③スキルを手に入れるためにできることを考える

金井さん:そこで、この3月4月から新しい仕事を2つ始めました。
1つはリクルートの新卒採用の育成を担う会社で、育成サービススキームのリードをやっています。新規事業を立ち上げる経験を得るため、そしてSHE以外の育成ナレッジを吸収するためです。もう1つは渋谷区が誘致する海外スタートアップのコミュニティマネージャーの仕事です。SHE以外の場で新規コミュニティ作りの知見を得るためです。
自分に必要なスキルは何か?この今の環境で得られるのか?得られないなら、得られる場所を見つけに行く。私の場合、そんな順で副業を考えました。

目標設定では直観を大事にしています(金井さん)
スキルの棚卸では客観性が大事ですね!(喜多村)

対談③

喜多村:ありがとうございます。そして4つ目のステップはJUST DO IT !!ですね。
金井さんの場合①は執行役員になることでしたが、もっと抽象化すると「フルリモートで働き方を変えたい」「こういう職種に就きたい」とかでもいいですよね?

金井さん:はい、どんな目標でもいいです。ただ、その選択をしたときに未来の自分が幸せか?は大事にした方がいいと思います。その未来にワクワクしないと思ったらHAVE TOに囚われている可能性があります。

喜多村:ご自身は「その選択をしたときにワクワクするか?」という直観を軸にされているんですね?

金井さん:直観はめちゃめちゃ重要です。私は今ロジカルシンキング講座の講師もやっていますが、実は論理的思考は後天的に身に着けたもので…笑。意思決定をロジカルにすると幸せじゃなくなると思っています。

喜多村:わかります。目標は感情に素直に決めるのでいいけれど、②③はちゃんと考えたほうがいいという事ですね?

金井さん:そうですね。②③は客観性を持って言語化する、または他人にしてもらうほうがいいと思います。自分のありたい姿を実現するための打ち手になると思うからです。

目標が定まっていない人もまずはトライしてみて(喜多村)
行動して失敗しても「学べて良かった」と思おう(金井さん)

対談


喜多村:今日の参加者の方はまだ①の目標や方向性が定まっていないという方もいました。私だったら「とりあえずトライしてみて」とお勧めしますが、金井さんは目標ないとき何からすればいいと思いますか?

金井さん:究極を言えば目標はなくてもいい。そんな自分を受け入れることが第一です。
どうしたらいいか分からない状態って、ケーススタディがないために想像ができない状態だと思います。ケーススタディとして1つ1つ行動してみて、自分がどう感じるか検証したらいい。やってみて違ったのなら、変えたらいい。良かったなら、正解かもしれません。
こうして、中長期で見出していくのがいいと思います。目標を見出すために②③④をやってみるのもいいと思います。

新しいアクションをとると、うまく行かないこともあります。でも、それって新しい挑戦したから気づけたこと。自己否定せず、間違いを学べて良かったなと捉えるポジティブ思考力を持ってほしいですね。

喜多村:そうですよね!もし壁にぶち当たって悩んでいるのが友達なら、「チャレンジしたからだよね」と励ましたりできるのに、自分だとなぜかネガティブな言葉をかけがちです。自分を褒めるのって大事ですよね。

金井さん:ほんとにそう!卑下したり自己否定する必要はないです。

喜多村:③について、キャリアカウンセリングでは第三者とスキルの棚卸をし、強みや伸ばしたらいい点を考えます。金井さんの場合はどうされたんでしょう?

金井さん:自己理解のスキルと客観したスキルは違うので、客観性が大事です。私もSHEの代表をはじめ他人に聞きました。
よく「スキルがない」という人がいますが、そういう方はストレングスファインダーのような診断を受けてみたらいいと思います。スキルを例えば300角形で表現するとすると必ず凹凸があるはずで、その凹凸を見出して磨いていくこと大事です。

喜多村:なるほど。ミートキャリアにはストレングスファインダーの結果をどう読み解くか、どう仕事に行かせるのかという相談に来る方も多いです。自己理解が深まることで気持ちよく仕事できるようになりますよね。

スキル獲得にはインプットとアウトプットが大切(金井さん)
アウトプットは副業でもプロボノでもいい(喜多村)

対談②

喜多村:③で今足りていないスキルを穴埋めすることを考えたとき、金井さんの場合は副業という選択肢だったんですね?

金井さん:はい。スキルを手に入れるために大切なのは、インプットと実体験(アウトプット)だと思います。インプットは例えば幹の太い話は本を読む、トレンドはtwitterで知る、ストーリーで読みたいときはnoteを読む、ウェットで本質的な話は直接足を運んで人に会いに行くなどです。アウトプットは実践することで知見を得ること。お金をもらわなくても、経験を積むだけでもいいと思います。

喜多村:アウトプット=実践のために転職しなければ!じゃなくて、プロボノでもいいし副業でもいいし、小さくできることでやってみるといいですよね。今はこうしたスモールスタートがやりやすい社会になっていると感じます。
※プロボノ:職業上のスキルや専門知識を活かしたボランティア

金井さん:めちゃめちゃやりやすいです。環境は自分で作りに行ける時代です。

喜多村:ところで、JUST DOIT!!の後ですが、1回では分からないからPDCAを回した方がいいですよね。

金井さん:PDだけでCAがないという人が多い気がします。中長期に向けてあせらずPDCAを回していく。半年に1回、半年前の自分と比べてどうかと比較すると、自分がんばってる!成長してる!と変化を見出すことができますよ。

喜多村:伴走する存在が欲しいときは仲間とやってもいいし、チェックを怠りがちだなーという方はミートキャリアを使ってもらえると嬉しいです。
今日は金井さん、ありがとうございました!

◆◆◆

金井さんのキャリア哲学と2人の談義はまだまだ続きそうでしたが、イベントはこれにて終了。金井さんは普段から飲み会でも人の話をメモしたり、人に自分の考えを話すことで思考が深まり、哲学として定着していくことを実感しているそうです。

キャリア哲学なんてないな…と思った方も、まずは自分の思考を書き出したり、人に話したりすることが言語化の第一歩。そして自分らしいやり方で、理想のキャリアに近づきましょう!理想のキャリアにチャレンジするためのステップ①~④が参考になれば幸いです。

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