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迷いや焦りの中でひたすら転職してきた話

みなさん、はじめまして! ミートキャリアでPMを担当している井上です。

私は現在37歳でフリーランスのような形で様々なスタートアップ企業のPMや経営企画としてお仕事をしています。プライベートでは妻と小学生の子どもが2人がいて、趣味のキャンプや旅行に家族4人でいくのが一番の楽しみです。

家族で沖縄旅行に

今でこそ仕事も家庭も充実した日々を送っているのですが、20代のころは何度も転職を繰り返し、さらに転職するタイミングでライフステージが変わることも多く、とても忙しく、不安な日々を過ごしてきました。

今回そんな自分の振り返り記事を書くことで、転職回数が多いことを引け目に感じたり、不安に感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです!

※2022.12 井上さんはミートキャリアの運営業務を終了されました。記事は公開当時のものです。

最初の転職で給与が半分以下に

新卒で30人ほどのベンチャー企業に就職した私は、忙しくも楽しい毎日を過ごしていました。営業という職種がら頑張れば頑張るほど成果もでるし、その会社は成果に応じた給与インセンティブも出たので、20代の自分には十分すぎるほどの給与をいただいていました。

しかし、3年目に入ると「スキルや経験が未熟なのに、もらっている給与が高すぎるのではないか?」という不安を感じはじめました。数ヶ月悩んだ結果「もっと成長したい」という理由で、当時社員が500人ほどいるメガベンチャーへ転職しました。

高い向上心をもって転職するまでは良かったのですが、当時の実情はかなり厳しいものがありました。まず人生の初の転職によって給与が半分以下になりました。自分の能力より高い報酬をもらってることに違和感を持っての転職でしたが、いざ収入がガクッと減るのはとても痛手でした。しかもそのタイミングで妻が妊娠し、フルタイムで入っていたアルバイトを辞めたことも家の財政を圧迫しました。当時住んでいた都心のマンションから地元の埼玉に近い駅に引越し、ワンルームのアパートで新しい生活が始まりました。

転職して半年ほど経った頃に東日本大震災がおき、その影響もあって私がいた部署は別の会社へ売却されることになりました。その時同じ部署にいたメンバーは売却先の会社へ移籍する人と、全く別の会社へ転職する人に別れたのですが、自分は後者を選択しました。結果的に人生2社目の会社には1年ほどの短い在籍となりました。

転職の決意はしたものの、まだ20代半ばの自分が2度目の転職をすることで採用市場からネガティブなイメージがついしまうのではないか?と少し不安に思いながら転職活動をしていたことを覚えています。

1年で再び転職、社員数10人の会社へ

2度目の転職を考えていたころ、業界では「スタートアップ」という言葉が盛り上がり始めていました。自分も少しでもスタートアップのような経験ができればと社員10人ほどのWeb制作会社に転職しました。

過剰な労働時間などもなくとても働きやすい環境で、1年ほど楽しく働いていたのですが、IT業界ではどんどんスタートアップの熱が高まり、自分と同世代の人たちが起業をしたり資金調達しているニュースなどを見るたびに華やかに見えるスタートアップへの憧れと、漠然とした焦りみたいなものが生まれてきました。

そのモヤモヤを少しでも晴らしたいという気持ちもあり、在籍している会社で新しい自社アプリをつくるプロジェクトを立ち上げました。結果的にそのアプリはいろいろな事情でAppleの審査に通らずリリースができなかったのですが、そのアプリの開発ストーリーをブログに書いたところその記事がバズり、感想や評価のコメントをたくさんいただくことができました。

リリースこそできなかったものの、自分が考えたプロダクトが多くの人に知ってもらったという体験は凄まじく、この頃から少しずつスタートアップでプロダクト作りをする自分の姿を意識しはじめました。

スタートアップへの転職と2人目の子どもの誕生

28歳となり行動するなら20代のうちにと思っていた自分は、自社のスマホアプリを複数開発してるスタートアップへの転職を決意しました。人生で4つ目の会社へ転職を決めたそのころ、妻のお腹の中には2人目の子どもがいました。この時、妻から冗談半分に「子どもができる度に転職するのやめてくれない 笑?」と言われたのですが、この時は笑いながらも内心は本当に心配していたんだと思います。

いざ転職して業務が始まると「これぞスタートアップ」というような、とんでもない仕事量で忙殺されていく毎日が始まりました。当時泊まり込みのメンバーも多くいましたが、さすがに自分は2人目の子どもが生まれたばかりなので毎日帰宅していました。

朝一番に渋谷のオフィスに出社して19時頃まで仕事をし、家のある埼玉まで帰宅。その後上の子どもを寝かしつけた後に夜中まで仕事。3〜4時間寝てすぐにまたオフィスに出社という日々をしばらく過ごしていました。毎日が忙しすぎて当時の記憶が少し曖昧なのですが、仕事と家庭の両立でとてつもなく疲弊してるけど、とにかく頑張るしかない、そんな状況だったと思います。

娘が2歳のころ

変化に合わせて働く時代に、転職回数は関係ない

その後自分が作ったプロダクトのいくつかがヒットし会社の成長に貢献することもでき、入社から2年後には取締役に就任し、労働時間や収入も少しずつ安定してようやく妻を安心させることができるようになりました。

それからさらに5年間取締役を務めたあと、35歳になった2年前に「経営ではなくもっとユーザーに近い場所で1からモノづくりをしたい」という理由で独立し、今に至ります。

こうして振り返ると20代のうちから色々な迷い、焦りなどをきっかけに何度も転職をし、新しい環境に身を置いてきました。その度に毎回妻を不安な気持ちにさせてしまう罪悪感や、仕事と家庭の両立でオーバーヒート気味になるような経験をしてきました。

ただ、そのような日々がとても大変だったのは間違いないのですが、自分が感じた迷いや焦りをきっかけに転職を決めたこと、新しい環境で次の成長機会を得てきた経験自体は決して間違ってなかったと思います。もしもう一度社会人キャリアをやり直せたとしても、同じような選択をしているでしょう。

世の中には転職回数が多いことや1社の在籍期間が短いことにネガティブなイメージを持つ方もいると思いますが、個人的にはむしろ逆だと思っています。これだけ世の中の価値観や働き方の変化が早い現代で、1つの場所や環境に留まり続けることによるリスクもあると思うのです。

もちろん変化するのは世の中だけではなく、自分自身の心境やライフステージの変化もあります。その変化の中で常に自分にとって最もワクワクできる、幸せに働くことができる会社や環境を積極的に求める姿勢は、これからの時代ではよりスタンダードなものになっていくと私は考えています。

今は当時の自分と同じようにキャリアや転職について悩んでいる人たちに少しでも貢献したいという思いから、ミートキャリアに参画しています。自分自身がこれまでキャリアについて悩み、苦労してきた経験を生かして、1人でも多くの人の悩みを解決できればと思っています。

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ミートキャリアの運営メンバーが、1人ひとりの実体験を元にキャリアへの想いを綴るメンバーnote。10人のリレー連載でお届けします。

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※2022.12 井上さんはミートキャリアでの運営業務を終了されました。参画ありがとうございました!

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