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仕事を失うピンチで、初めて考えた「私のキャリア」 【ユーザーインタビュー*ガラピコさん後編】

週4日パート社員として働いていたガラピコさんは、仕事を失うかもしれない危機感からコロナ禍の4月に転職活動をスタート。4ヵ月を経て希望の条件で転職を叶えられました。元々周囲に転職経験のあるママ友もおらず、自身も「ワーキングマザー」というよりは「パートのおばちゃん」という意識だったそう。「平和な環境に慣れてしまい、キャリアについて考えることもなかった」と振り返ります。

<後編>では転職活動の転機となったカウンセリングや振り返り、これからの仕事との向き合い方についてお聞きしました。<前編>はこちら

面接対策のカウンセリングで潮目が変わった

ーーー転職活動を振り返り、何か「転機」となった出来事はありましたか?

7月にミートキャリアのカウンセリングで受けた面接対策とその後の面接本番です。あの出来事から潮目が変わってきたように感じています。

エージェントに紹介された企業の一次面接対策をカウンセリング内でしてもらったのですが、キャリアサポーターさんに志望動機を聞かれ、本音で答えたら『それを本番でも言うべき』と言われ、ハッとさせられました。
それまでの私は、相手企業が欲しそうな答えを言おうとする「いい子ぶる」癖がありました。そのせいで本音がぼやけ、自分でも何を言っているのか分からなくなり、結果『見送り』という経験を何度かしていました。カウンセリングの中で今回の面接は「いい子ぶらないこと」をテーマにしようという話になりました。

私がこの時受けたのは内定先となるヘルスケア事業のベンチャー企業です。志望動機はもし「いい子ぶる」私であったら、「命を支える仕事に関わりたい」「祖父が病気になった時に…」というようなストーリーを語っていた気がします。しかし本番では本音であった「ベンチャーのスピード感のある仕事や柔軟な働き方には惹かれるが、素敵なオフィスを売りにするようないわゆる『キラキラベンチャー』は苦手である。しかし、御社は研究開発を重視され、少数精鋭で実直な社風を感じた。『キラキラ』ではない自分の性に合うと感じた」と伝えました。

本音で語ったこの志望動機は面接官の方々の反応はものすごく良く、爆笑されました。その後も面接中「いい子ぶらない」と心で唱えながら、言いたいことを正直に伝えました。これまでの仕事経験についても、机上の空論ではなく、自分の言葉でしゃべることができました。これも初めてのことでした。

その後いくつかの会社の面接を受けましたが、いい子ぶらずに思ったことを正直に伝えることで相手企業と「会話」できることを実感しました。この頃から面接に対する不安が少なくなってきたのはもちろん、あれだけ私が恐れていた「仕事を失う不安」もだんだんなくなり、前向きに立ち向かっていこうと思えるようになりました。

内定受諾前に気持ちの整理をした

ーーー内定後のカウンセリングではどんな事を相談されましたか? また、カウンセリングを継続的に利用する価値はどこに感じましたか?

現職で正社員の希望が叶うなら…といちるの望みをかけていたのですが、直近で正社員登用の可能性はかなり低くなっていました。そんな中、内定を得て、私自身の気持ちは大きく内定先に傾いていました。しかし、未経験の経理ポジションであったことから、「私、内定もらって調子に乗ってるのかな?」という戸惑いもありました。

この時のカウンセリングではサポーターさんに状況の整理をしていただく中で、自分の気持ちが整理され、最後は背中を押してもらうような言葉をかけていただきました。

もし一人で活動していたら、転職活動を都合よく途中でやめてしまっていたかもしれません。カウンセリングを継続的に使うことで、苦しい時期も、無意識のうちに「次回のカウンセリングでどう報告しよう」「どのような相談をしよう」と考えながら行動ができたように思います。ミートキャリアは転職活動に伴走してくれる心強い存在でした。

初めて真剣に考えた「私自身のキャリア」

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ーーー短時間でも成果を出すことや働きがいを求めていらっしゃる一方で、「自分のキャリアについて考えたこともなかった」というのが意外でした。

働く環境に満足していた私は「平和なパートのおばちゃん」という意識で、キャリアについて真剣に考えることもありませんでした。実際、上司から面談で「今後どのようなキャリアを積みたい?」と聞かれたとき、私は「キャリアとか別にいいです。今のままでいいです。でもできれば週4勤務で正社員にしてもらえたら嬉しいです」と呑気に答えていました。

それが今回、雇止めの危機感から思わぬ形での転職活動となったとき、ようやく真剣に自分自身のキャリアと向き合い、自発的に考え、キャリアカウンセリングなどの「答えを導くための行動」を取るようになりました。

転職活動を終えた今、率直に「こんな苦い経験は二度としたくない」と思っています。会社の方針や景気によって左右される、リスクのある雇用形態だったことは理解していたはずなのに、景気の良い時期や平和な環境に慣れてしまい、思考停止状態でした。そこは反省すべき点だと思っています。

ーーー転職先では短時間勤務のベテラン正社員もたくさんいて、「ここで長く働きたい」と思われたそうですね。今後どんな風にキャリアを積みたいですか?

そうした先輩方の姿を見て、長くじっくりとこの会社と仕事に関わり、自分も成長していけたらいいな、そして自信を持って40代以降のキャリアを送りたいなと思うようになりました。

私は週4日勤務のため、今回の転職先もまずは有期雇用からのスタートです。その点ではリスクは現職とあまり変わらないのですが
・その先のキャリアを意識しながら日々の仕事に取り組むこと
・仕事に関連づけたインプットを続けること
・職場環境に慣れてきたらこれまでの経験を活かして業務の企画や提案に取り組むこと
をしていきたいと思っています。

また、定期的に職務経歴書をアップデートしたり、ミートキャリアのカウンセリングを活用しながらキャリアの棚卸もしていこうと考えています。もし万が一のことがあっても、これらの行動を意識して行うことで、リスクを最小限にできるのではと考えています。

◆◆◆

「キャリアについて考えた事もなかった」というガラピコさんでしたが、これまで自分の働き方や成果にこだわってきたことが、チャンスを拓く後押しとなったのかもしれません。転職がゴールではないこと、節目に経験やキャリア、自分が大切にしたいことを整理しておくことの大切さを教えてもらいました。

▼前編はこちら
転職活動を始めることになった経緯やカウンセリングでの気づきをお伺いしました。ガラピコさんの転職活動タイムラインや利用したサービスも紹介しています。

時短勤務の働き方、仕事と家庭の両立にお悩みの方へ

ミートキャリアには会社員として育休復職や時短勤務、転職活動を経て自分らしい働き方を模索したキャリアサポーターが多数在籍しています。キャリアの悩みやモヤモヤをお気軽にご相談ください。現状の課題や不安を整理し、解決まで伴走します。


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