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とある自称オタクの自粛日記

いつもだったら『写真:』というように軽い説明程度だが、これは思い出深いので最初に話そうと思う。

これは高校3年生の時に母校の文化祭で食べたチュロスである。何と生徒の手作りだという。

文化祭で手作りの食品を出す際は検便が必要になる。そのため手作りを出すクラスは希少、それも出来立てのチュロスというのは校内では珍しかったのかこのクラスは大行列だった。

ワシのクラスはというと既製品のアイスシューを売っており、ワシは売り子をしていた。文化祭初日の昼下がり、文化祭目玉企画の一つが体育館で行われるということでみんな行ってしまった。が、ワシはそういったイベントに興味がないのでクラスのリーダーにお願いして店番をした。幸いにも同じ考えの友人が同じクラスだったので談笑した。

イベントに興味がないのはワシらのような陰キャラだけでない。その日は身内のみを呼ぶ日なのだが、当然保護者だったり生徒の兄弟、友人、場合によっては恋人もイベントにわき目も振らず校内を散策する。ワシらはそういった人々を勧誘しては売り上げにつなげた。

実はその時一番最初に来たのが、チュロス制作の監督をしていた先生である。話を聞くと、作っても作っても即完売状態が続き休む暇もなくチュロスを作っていた。そして気づいたらこの時間になり、何も食べておらずしかも火を扱う現場だったのでちょうどよかったそうだ。

ワシらは『大変なんだなあ』と思いシューアイスを奢った。美味しそうに食べるその先生を見て、店番をしてよかったと実感した


そして話は昨日の夜に飛ぶ。


昨日の記事を書いた後もそのまま寝てしまおうと思ったがなぜか眠れなかった。でも昨日と違ってちょっと動画を見ればすぐに眠気が来たので布団に入った。

それで眠れればよかったのだが、明日は2つカメラありの授業ということを考えてしまってだめだった。というのも、その授業にはどちらもQがいるのだ。

正直Qのことについては恋愛感情で見ているところがある…が、如何せん資格取得のための大学だし(仮面ライダー以外の)趣味は合う気がしない。ワシはお邪魔になってしまうだろうからそんなことは大っぴらに言えない。(そして昔言ってしまったせいで大事になったという苦い思い出もある。)

起きてもそのことで頭がいっぱいで、今日の朝ごはんは牛乳の量を間違えたホットケーキになってしまった。焦がさずかつすぐに焼けたこともあって意外と美味しかった。


前回すっぴんだったことを反省し下地とコンシーラーだけ塗って参戦した…が、それは無意味だった。

早めにzoomの部屋に入るワシは誰がいるのかユーザー一覧を確認する癖がある。SNSによく出没する有名人、よく一緒に遊ぶ友達、正体は知らないがなぜか名前だけ覚えている人…いろんな人たちが入ってくる。

でもその一覧にQはいないのだ。本来はゴールデンウィークで世の中は休みだから自主休養だろうか、でもそれなら昨日もこないはずだ。それでは体調でも悪いのだろうかととても心配になった。DMなりLINEなりで安否確認をしたかったが、あんまり親しくもない、しかも異性となってしまうと警戒されるかもしれないと思ったらできなかった。

結局彼は午前も午後も授業に来なかった。好きなアニメの話題をしても、今日の授業のグループワークをしても何も楽しくなかった。


しかも悪いことは続くようで、とある文を学校に出そうと思ったら、それを出すウェブサイトになぜか書けなかった。

しかしそれには思い当たる節がある。去年、そのWebサイトに目標なり何なりを書け、と言われたが書かなかった記憶がある。

というのもこのシステムの単位が嫌いだ。義務教育時代に死ぬほど嫌だった読書マラソンや報告書といった部類の詰め合わせセット─本の虫にとってはハッピーセットかもしれないが、ワシにとってはアンハッピーセットでしかない。

明日教務課に連絡することになってワシは肩を落とした。


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