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ミシェル・ファン流「世界を魅了する、自分らしいビジネスのつくりかた」

美容系YouTube動画の火付け役でありながらグローバル展開する4ブランドに関わる女性起業家で、世界中に880万以上の登録者をかかえるミシェル・ファンさんを迎え「世界を魅了する、自分らしいビジネスのつくりかた」についてトークセッションを行いました!

SK-IIと渋谷区、meeTalkが連携して行う女性起業家支援プログラム。コロナ禍でもビジネスを継続し成長させるために必要な、学びとネットワークの場を提供しました。毎週様々なセッションが開催された中から、レポートをお届けします。

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■Who is Michelle Phan? カリスマYouTuberでありメイクアップの伝道師、ミシェル・ファンさん登場!

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現在は884万ものYouTube登録者やファンをかかえていますが、一人のメイクアップ好きな少女として、友人にメイクの方法を教えるところからスタートしました。

2007年に初めて自身のYouTubeチャンネルでメイクアップのHowTo動画を投稿し、現在チャンネルの再生数10億回を突破。初代美容系YouTuberの先駆者としてインフルエンサー市場を開拓し、Forbes誌「30under30」にも選出されたデジタルコンテンツクリエイター。
自身でもコスメブランド「EM Cosmetics」、化粧品や美容アイテムのサブスクリプションサービス「ipsy」、小規模事業向けコマースプラットフォーム「CASHDROP」などをビジネスオーナーとしても活躍の幅を拡げられるだけでなく、女性のエンパワーメントにも注力されています。

(日本のYouTuberヒカキンさんがYouTuberを目指すきっかけになったのもミシェルさんとヒカキンさん本人も初期から公言していますね^^!)

💄Youtube:https://www.youtube.com/c/MichellePhan
💅Instagram:https://www.instagram.com/michellephan/
🌹Twitter:https://twitter.com/michellephan


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【進行役】メロディー・モリタロサンゼルス育ち、ニューヨークを拠点に日英両語でテレビリポーター&ディレクター、世界最高峰スポーツリーグであるNBAとNFLのインタビュアー、P&G美容ブランドディレクター、MC、通訳として活動しており、計60万人以上のフォロワーがいる。又、唯一の日本人女性NBAコートサイドリポーターである。


■ミシェル・ファンの「クリエイター」から「ビジネスオーナー」への歩み

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Q:デジタルクリエイターとしての活躍から、どのようにビジネスオーナーへと目を向けていきましたか?

「ビジネスパートナーを探し、一緒にビューティー×デジタルが融合したビジネスを検討しました。」
「大切なのは、プラットフォームを育むこと。そして信頼を積み重ねていくこと」

ミシェル:2007年のYouTubeチャンネル開設以来、ある程度登録者数が増えた折に「このままYouTubeにしがみつくのではなく、他のジャンル仕事に挑戦し色んな収入を得ることを拡げて行った方がいいのでは? 」と考えるようになりました。
ビジネスパートナーを探し、一緒にビューティー×デジタルが融合したビジネスを検討。その結果「ビューティーのサンプリング」というアイディアにたどり着きました。当時は同じサンプリングでサブスクリプションベースのものは少なく「ipsy」は非常に画期的なサービスになることができました。
投資をしてくれる人も現れ、自分自身のブランディングやマーケティングもさることながら、自らプラットフォームを持ち、ノウハウをしっかり勉強し、ビジネスパートナーと相談し、信頼を積み重ねることによって、ビジネスオーナーとしての成長していきました

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-ミシェルさんのYouTubeより-

Q:「EM Cosmetics」の立上げとリブランディング、グローバルブランドに育てるプロセスについて教えてください。

「意思疎通が取れる小さなチームで自分らしいビジネスを作り上げていくことを大切にした結果が今の成功につながっています」

ミシェル:2013年、仏大手ブランドと共にいちから学び「EM Cosmetics」を立ち上げましたが、当時はビジネスにもそこまで詳しいわけではなく、200近くの商品SKUを作っていたものの、大成功とは言えない結果となってしまいました。
特に難しかった点は、大きなブランドとの協業ゆえの制約も多く、動画の投稿などの告知方法やタイミングなどを含めて、自由さがなかったこと。

どうやったら自分のブランドとして動画の視聴者により自分らしくよいものを届けられるかを考え、2017年に自らブランドを買い取りリスタートしました。


最初からグローバルブランドにすることを考えていたのではなく、まずアメリカで成功できるかどうかを見極めた上で、グローバル展開に着手しました。新しい国で商品を売るためには、様々なレギュレーションやプロセスがあります。そのため、デジタル領域を軸に据え、ECとグローバルシッピングを選択し拡大しました。
数百人といった規模で動くことではなく、家族のように小さくアットホームなチームで意思疎通をしながら自分らしいビジネスを作り上げていくことを大切にした結果が、今の「EM Cosmetics」の成功につながっていると思っています。


■変わり続けるトレンドの中で、自分を活かし続けるには?

Q:自身が成長するために使っているツールはありますか?

「ツールもプラットフォームもトレンドも変わるもの。自分もそれにあわせて成長していきます」

ミシェル:YouTubeから投稿をスタートしましたが、撮影に使うツールだけではなく、コンテンツを載せるプラットフォームも変えていかないといけません。新しいプラットフォームはどんどん出てくるので、日々それにあわせています。
ブログから、YouTube(長めの動画)、TikTok(短い動画)と、トレンドも変遷。撮影ツールも、以前は大きな一眼レフなどが必要でしたが、今はスマートフォンで15秒や30秒の短い動画を見る方が主流なため、それあわせた動画を撮れるセルフィースティックとライトが必須アイテムになっています。
時代の流れにあわせてどういうコンテンツがよいか、どう発信していくのがよいか自分自身も時代の変化と共に成長していくことが大事だと思っています。



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-ミシェルさんのInstagramより-

Q:どのようにトレンドを把握して、発信していますか?

「トレンドにただ“乗る”だけではなく、自分にあった他の人がやっていないトレンドを見つけましょう」

ミシェル:自分で発信するだけではなく、吸収も大切。トレンドを見つけてインスパイアされるためには、たくさんのコンテンツを見る機会が必要です。一方で、大きなトレンドだからといってそのすべてに乗るのが正解な訳ではありません。ニッチなトピックだったとしても、それを追究することによって後々そのトレンドがくることがあります。
例えば、2015~16年のアメリカではかなりくっきりしたメイクが流行していましたが、私は自分が好きなナチュラルで素肌をいかすメイクやスキンケアにフォーカス。トレンドが自分の志向にあってないなと思ったら、無理やりそれに乗るのではなく自分がしたい!好き!と思えるものにこだわって、それをいかしていくのがベストだと思います。
トレンドだからといって飛びつくのではなく、自分のブランディングにマッチし、他の人がしていないことを追究することが、すごく強みになるかもしれませんよ。



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■グローバルな拡大も、良好なビジネスパートナーシップから!

Q:グローバルにビジネスを拡大する際に気をつけることはありますか?

「自分の苦手とすることが得意な人を探して見つけること。
そしてお互いを通じて成長すること」

ミシェル:グローバルなビジネスで一番難しいのは「シッピング(配送)」。国際配送の送料は高くなるし、トラッキングが可能でしかも期日に届けてくれる信頼できるパートナーを得て、配送に伴う様々な工程を適切に管理をすることが最も重要だと考えています。だからこそ、私自身も柔軟に動きながら、信頼できる配送会社を見つけて提携しています。
また、自分の“苦手”を把握して、得意な人を見つけるネットワーキングは大切です。特に、メンターを見つけることはとても重要。だから今回は私もなにか皆さんの役に立てればと思ってこのような場で話をしていますし、私自身も女性起業家とコミュニケーションし、教えを請うこともしています。

もったいぶらず、体験をシェアすることによって(女性起業家の)コミュニティとよい関係を築き、周りとうまく付き合っていくのがお互いに成長するポイントだと思います。


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Q:ビジネスパートナーとはどのように出会い、何を基準に決めたのですか?

「自ら人が集まる場に出向くことはとても有効。でも相手のSNSに騙されず事前にしっかりリサーチを!
一番大切なのは、ネットワークを広げること。私もディナーパーティー、Founderや投資家がいるイベントといった「人が集まる場」にたくさん顔を出しました」

そして、友人との食事の席での「紹介」もとても大きかったです。知っている人の知り合いということで、安心して信頼関係を築けます。ただ、逆に、すごく仲の良い人や家族の紹介はギクシャクすると辛いので、お互いの距離感を見る必要があります。
また、最近だと、Clubhouseでも、他の起業家やパートナーと交流することができました。ただ、SNSはいくらでも装えてしまうので、しっかりとその人のバックグラウンドを調べることは必要。その人の過去の実績などリファレンスをしっかりとって仕事を進めるのはとっても大事です。

■参加者Q&Aから

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Q:最初のスタッフは何人ぐらいでしたか?外注メンバーもいましたか?

「大切なのは信頼できる人、興味が合う人と繋がり、信頼を築いておくこと!」

ミシェル:2017年のリブランディング時は4〜5名で、1名はフルタイムのアルバイトでした。スタッフとして迎え入れる際も「仲がいいから」といったことではなく、その方の過去の経歴や一緒にお仕事した経験から「この人だったら一緒にできる」と思える人を選ぶようにしています。
選考プロセスについても、信頼する人に「こういう人を募集している」とお伝えし、ヘッドハンターにバックグラウンドチェックもお願いしています。ネットワーキングは重要で、日頃から興味があるな!という人と繋がって、信頼を築いていくことも欠かせません。

Q:もしビジネスをゼロからスタートする場合はどうすればいいのですか?

「誰でも何かしら得意がある!学び続け、得意領域との掛け算に挑戦を!」

ミシェル:ゼロから始める人は誰もいません。みんな何かしらの強みや得意が必ずあるので、欠けている部分を自分からどんどん学びにいけばいいと思います。それぞれ得意を意識して、新しいプラットフォームを試し、自分自身も学び続け伸びていくことが大切!
自分が一番じゃないといけないと思わなくていいんです。得意やスキルを何か掛け合わせてやれば大丈夫。失敗を恐れずに自分からアプローチを拡げていけばいいと思います。

Q:女性起業家への一番のアドバイスとメッセージは?

「デジタル領域の動向を常に意識すること。
そして資金的な余裕を確保しておくことを忘れずに!」

ミシェル:今、リアルな接点を持つビジネスがすごく苦しいし、今後もデジタルがハブになっていくことは変わらないと思います。だからこそ「今、デジタルで何が起こっているのか?」をしっかり把握し、常にウォッチしておくことが大事です。
そして、投資をすることや資金的な余裕を確保することもおすすめしたいです。私は未来を作るものとしてのビットコインに救われましたが、株や金など含め、いざというときに備えて自分の資金を安全な形でキープしておくことも忘れないでくださいね。

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ミシェルさんには、自身の「好き!」 を、多くの人の「嬉しい! 」に繋がるビジネスにする歩みや工夫を「女性をエンパワーメントしたい!」という気持ちと共にたくさんお話しいただきました。参加者から寄せられた一つひとつの質問に時間が許す限り丁寧に答えてくださったミシェルさん。世界的なインフルエンサーに直接質問できる機会はそうないので、参加者からもたくさんの質問が寄せられ、ビジネスの兆しの見つけ方やパートナーシップなど、女性起業家の皆さんへのヒントがたくさん詰まったセッションになりました。

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他にも続々と、講義・トークセッションのレポートを公開していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

👇meeTalk 女性起業家支援プログラムの記事まとめ
https://note.com/meetalk/m/m552b00b92503

【🌹社会を変える女性リーダーの紹介🌹】

◼︎Kamala Harris(カマラ・ハリス)/ アメリカ合衆国49代副大統領

◼︎Hwa Sa(ファサ)/ 韓国アーティストグループ/ ボーカル・ラップ

◼︎Emma Watson(エマ・ワトソン) / 女優 / 活動家 /フェミニスト

◼︎Haifaa al-Mansou(ハイファ・アル=マンスール) / 映画監督

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概要:女性起業家・事業主のビジネスをサポートする支援プログラム
主催:SK-II、meeTalk
協力:渋谷区、Facebook Japan、Google
公式HP:https://meetalk.org/sk2changedestiny/
公式HP:https://meetalk.org/sk2changedestiny/

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