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meetALIVE vol.23 ベンチャー経営者が語る事業デザイン&ライフデザイン 〜企業の成長と個人の変化の相関性〜|イベントサマリー

今回のオンラインイベントは、二人のベンチャー企業経営者を招いて開催されました。

一人目は株式会社Fun Group 取締役COOの今野珠優さん。旅行ベンチャー企業勤務を経て教育事業で起業、のちに売却。世界7カ国のグループ会社とともに、70国籍の利用者が楽しむさまざまな観光アクティビティを企画・運営しています。

二人目は株式会社Morning Labo 代表取締役中村朝紗子さん。2013年にローンチされた「撮影女子会」が話題となり、現在は日本最大の朝活コミュニティ「朝渋」の事業などに奮闘しています。

若くして事業を興した二人の起業のきっかけとは? ビジョンはどう描くか、メンバーとどう共有しているのか? 企業と個人、その相関性を探りながらお二方に意見を聞いた当日のイベント内容の一部をレポートします。

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現在精力的に活躍する女性起業家という横顔が共通するお二人。しかし、二人が若くして経営者の道を選んだ理由は、異なるものです。それぞれの起業のきっかけをおうかがいしました。

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今野「24歳で独立しましたが、当初(事業に対する)「思い」の部分はまったくありませんでした。父親が経営者だったので、いつか起業したいという思いをどこかに持っていたのだと思います。大学新卒の頃に同世代が起業しているのに影響されて、会社を辞めてしまいました。

でもお金がまったくなかったので、中国から自転車のサドルカバーを安く仕入れて売り、どうにか資金を作って学習塾を始めたのが起業のスタートラインです」

中村「私は今野さんと真逆で、むしろ思いしかありませんでした。とはいえ起業がしたかったわけではなく、あったらいいなと考えるサービスを作りたかったというのが本音です。

起業の予定がないまま走り出したので、失敗も多かったです。営業の際にプレゼン資料をワードファイルで作成して持っていったら『こういう資料はパワーポイントで作るんだよ』と言われたことも。でもそうやって社会に育てられて、ここまでこられたと思っています」

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小倉「会社のビジョンはどのように作りましたか? また、メンバーとのビジョン共有についての話があれば教えてください」

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中村「ビジョンとは自分の命を何に燃やすかどんな世界を作っていきたいかを言語化したものだと思っています。

しかし、メンバーとビジョンの共有ができない上にマネジメントが下手で、25歳のときに働きすぎで入院してしまいました。メンバーやクライアントに迷惑をかけ、自分だけでやるのは限界があると感じました。それからはビジョンをきちんと共有し、持続可能なやり方を模索しようと決めましたね」

今野「当社には現在80人のメンバーがいて、そのうち日本国籍を持つメンバーは20人しかいません。そんな状況でビジョン・ミッション・バリューを言葉で綴るのは非常に難しいんですよね。

そこでやっているのが画用紙にクレヨンや絵の具で絵を描くことです。『もしも“FunGroup島”ができるとしたら?』などのお題を出して、メンバーに描いてもらいます。すると言語化されきれない思いや価値観が表出し、お互いに見せ合うことで創発的な思いが生まれることがあります。言語化にこだわりすぎず、もし言葉にするのであればとことんシンプルにするようにしていますね」

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小倉「コロナ禍で生まれた新規事業はありますか?」

今野「これまでは国境を越える、クロスボーダーな旅行を扱うケースが多かったのですが、今はドメスティックに振っています。アメリカ人のアメリカ旅行や、タイ人のタイ旅行、日本人の日本旅行といった具合です。

国内では自治体や観光産業の方々からお声がけいただくことが増えました。たとえばジンベエザメを観光資源化しているセブ島にならい、近辺でジンベエザメが見られるんだけど観光に活かせないか、ツアーはできないかといったご相談ですね」

小倉「先日フェイスブックでご紹介していらっしゃいましたよね」

今野「まだサービスとして展開していませんが、このご相談のように海外での観光資源の活かし方や遊び方を輸入し、国内で展開することが最近では増えました」

中村「私たちの事業はイベントの現場が多く、コロナ禍の影響を大きく受けています。朝活コミュニティ『朝渋』はトークイベントが人気だったため、それができなくなってもどかしく感じました。

しかし逆にこの状況でできることはないかと考え、オンラインでのコミュニティ形成に挑戦しました。退路が塞がれるとビジネスのブレイクスルーがあるなと感じました」

小倉「もともとリアルの場で熱量が高い人たちが集まっていたことも、追い風になったのでしょうね」

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小倉「ご自身にとっての幸せとはなんでしょうか? また幸せと成長の関係について、これまで目標をどのように立て、実行してきたかを教えてください」

今野「幸せとは自分らしくあること、自分を受け入れられる状態であることですね。過去の経験はすべてとっぱらい、まず自分がどうしたいか赤裸々に考えることが大切です。自分が自分を受け入れることができたら、また一歩進めるのではないかと考えています」

中村「私は大事なものを大事にできていることが幸せだと思います。しかし大事なものが何か分かっていないことは多いんですよね。そこを突き詰めることで成長のヒントが見つかると思っています。

不安やリスクもありますが、100年経ったらみんな灰になると考えてチャレンジしたいと考えています。時間は平等で、限られたもの。恥ずかしくても怖くても人生を進めていきたいですね」

起業を起点にメンバーと共に事業を拡大し、ありのままの“幸せ”を追求してきたお二人。正解よりもチームにとっての最適解を追求することで、数多くの壁を乗り越えてこられたのではないでしょうか。

公私ともに変化をおそれず、タフに生き抜くその姿勢に、多くの方がエンパワメントされたイベントでした。

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2020年12月開催分

【12/15開催】meetALIVE vol.24 人の心と夢を掴む道標とは ~エバンジェリストvsトップアスリート~

開催日時:2020/12/15 (火) 18:00 - 19:30
開催形式:オンライン

お申込みは下記Peatixページよりどうぞ


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