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映画「ディア・エヴァン・ハンセン」を観た

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」観てきました。
あとでまたスナックれいでもしゃべると思うけど第一印象など・・。

・「ディア・エヴァン・ハンセン」

ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」
ベンジ・パセク、ジャスティン・ポール作曲/作詞
スティーブン・レベンソン、脚本

2015年7月 ワールドプレミア:ワシントンDC アリーナ・ステージ
2016年3月〜5月 オフ・ブロードウェイ:セカンド・ステージ・シアター2016年12月 ブロードウェイ:ミュージック・ボックス・シアター 

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」
公開 カナダ 2021年9月9日
   アメリカ合衆国 2021年9月24日
   日本  2021年11月26日
上映時間 137分
製作国 アメリカ合衆国
※ミュージカルオリジナルキャストであるベン・プラットが映画版も主演

Wikipedia

ミュージカルが数々の賞を撮ったりで演劇仲間の間でも話題になってた作品の映画化。
ミュージカル版は観てないので気になってはいましたが事前の感想が賛否両論でした。
意見って千差万別だし感覚が合う合わないってのはあるわけでそのいろんな意見が作品を観る醍醐味だと思うので、一方的にこういう内容だったよ!という意見ではありませんのでご注意ください。

・んで、映画観た

細かいあらすじは省くけど、精神薬を常用していて友達がいなく孤独な男子学生が不良に絡まれて、その不良が自殺してしまったところから「友達だったんだね!」と家族に期待の眼差しで見られてそれに応えるべく壮大に「マブダチだったさ!」と嘘をついてしまってヒートアップしてしまう・・というお話。

最初はその家族を悲しませたくなくてついついてしまった嘘。
それもあってか割と見出し的には「優しい嘘」「嘘は行けないけど他人を救う」という嘘も方便的な見出しが出てる。

そこまではいいんだけど、映画版初見の身としてはそれが自己弁護、自分の立ち位置をキープするためのエゴに見えてしまった。
最初こそそうだったと思うけれど、周りに構ってもらえるたびにもっともっと・・・と嘘を重ね、好きだった子にも構ってもらえる。
人を救うための嘘が自分を救うための嘘になってしまったところから、ちょっと「えーーー??」って思ってしまった。

「死人に口なし」とばかりに嘘をまくしたてるエヴァンに、思いやりよりも自分の庇護欲を見てしまったため、死んだ不良のコナーがかわいそうになってきた。
その不良も心を病んでの自殺というのがわかるんだけど、それに対してもさらっと流して「そんなことより僕の居場所を」って見えてしまったのは私だけなのかな・・・・。

・ミュージカル版を調べてみた

とはいっても、Wikiだけど・・・。

概ね映画の通りの流れだった。

・以下、ネタバレ有ります(※注意)

ただ、違う場面は、

・映画版は最後にネット上で「あれは嘘だった」と告白する

・ミュージカル版は途中で嘘だと告白しようとした(コナーの幻が出て止めた)が結局遺族にだけ告白して世間には公開しなかった

映画版の方は最後に全世界に告白し、ネット上でコナーの足跡をたどりたまたま施設で彼と一緒にいた人から動画を送ってもらって、それを家族、関係者に送ってなんとなく償った感。

ミュージカル版は途中から葛藤しつつ遺族には告白したものの世間的には嘘を押し通したまま。

観てないからこの情報だけでいうと、私はミュージカル版の構成、演出のほうが好きかなあ・・。

映画版は世界に告白動画を流し、元通り孤独になったけど人づてに動画をもらって許された感をまとっている気がした。
その分、そこに至るまでの後悔や葛藤が少なく見えてしまった。
彼女と目一杯遊んでめっちゃ楽しそうだし疑似家族の仲間入りして楽しそうだしw
母親に対しても、「僕は寂しかったんだ」を押し付けて母親がわかってくれたという他方向への動きになっていたので本人的に解決してないのではないだろうか・・?
※この辺はミュージカル版がどーなのかは知らずに言ってます※

ミュージカル版は途中にも葛藤があり、それはエヴァンが出した希望の幻影だろうけど、心のなかでイマジナリーフレンドを出して許してもらうという心理的にも納得の行くシーンがある。
そして家族が「嘘でも息子には友達がいた」というのを世間的に事実としておきたいという気持ちと、それに甘えながらこの先も悔やむんだろうなあエヴァンが対比できれいに描かれていると思う。観てないけどwww

どうしてそんなフックになるエピソードを削っちゃったんだろうなあ?と思う・・・

ただ、映画版のコナーの母親の
「息子と友達だったんですって?という期待の眼差し」
「この母親を救ってあげたいな」

と思わせる存在は素晴らしかったと思います!!


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