今年最初に観た映画
昨年11月に公開された北野武監督作品「首」。今年の"映画初め"は北野武監督の時代劇から始まりました。
予告やインタビュー動画を見て、難しい内容なのかなと少し不安になりましたが、観るとそんなことはなく、私のように歴史に詳しくない人でも楽しめる、北野監督ならではのコメディありのバイオレンス時代劇でした。
とにかくバサバサと斬るシーンが多く、初めはその映像が映る度に目を逸らしていましたが、あまりにも斬るシーンが多すぎて初めまともに見れなかった私でも最後は物語の一部として真正面からしっかりと見ていました。
実際、今の時代では考えられないような事も昔は当たり前に行われていて、そう思うと当時の人たちの生き方はいつも死と隣り合わせだったのだろうと思います。
有名無名に関わらず、登場する人物のそれぞれの立場や性格、思いが生々しく描かれていて、冷酷非道極まりない場面がたくさんあるのにそれだけでは終わらないのが北野武監督の映画。見る側の期待を裏切りません。
特にこのシーンが好きというのを選ぶとしたら、私は羽柴秀吉と秀長、黒田官兵衛の三人のやりとりが最初から最後まで好きです。
何度も笑ったし、ラストは画的には怖いんだけど一番おもしろかったです。
そして、映画を見たあとに歴史を感じながら縁のある場所を歩くのは、歴史を知らないままで歩くよりも感慨深いものがあり、その時代を想像しながら歩くのもまたとても楽しいものとなりました。
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