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「決めつけられた一年間をふりかえって」  〜 秋編 〜


K先生へ

学童の先生から私の携帯に電話がありました。

息子が小学校で頭にケガをしてきて出血している。早く病院につれて行ったほうがいい、という内容でした。

私はすぐに学童へ向かいました。

息子を病院に連れて行くためです。

学童へ向かう車の中で、私は思いました。

息子は、小学校でしたケガをどうして担任のK先生に伝えることができなかったのだろう…。

きっとあなたが怖いし、あなたに気を遣って言えなかったんだろう。

そして、学童の先生に会うまで我慢をしていたんだろうと。

学童の先生が小学校に電話をしてくださり、あなたが学童へやってきました。

その時、あなたはこうおっしゃいました。

「学校で起きたケガですし、保険で支払いができますので、病院の領収書を後日提出して下さい」と。

後日、私はあなたに言われた通り、病院の領収書を学校であなたに渡すように、息子に持たせました。

でも、その日の夕方に、息子がその領収書を持って帰ってきました。

連絡帳にあなたからのメッセージがあるかと思い、見てみましたが、何も書かれていませんでした。

息子にたずねると、K先生に持って帰ってと言われたから持って帰ってきた、とこたえました。

領収書を提出後、一切、あなたから連絡はありませんでした。

この時、私は予想しました。

きっと、あなたは、また何もせずに、このまま月日が進んでいくのだろうと…。

私の予想はあたりましたね…。

予想通り、あなたは何もしなかった…。



校長先生へ

あなたに、「もう勘弁してもらえませんか。」と言われて、私は衝撃とともに、小学校に対して、不信と失望を抱きました。

校長先生から、そんな言葉を言われるとは思いませんでしたから。

それから数カ月間、何もできずに泣き寝入りの状態でした。

noteで、息子と私の現状を投稿したところ、記事を見て下さった方から、アドバイスをいただきました。

これは、息子と私にとって、小さな光となりました。

私は、あなたがおっしゃったことが本当なのかどうか確かめようと思いました。

そう…、あなたがおっしゃったこととは、「息子に暴力をふるった5年生男子は息子に謝罪をした。もう解決している。」という、あなたの口から発せられた言葉…。

私は、息子に暴力をふるったR君の家に行きました。

本当に、校長先生がおっしゃった通り、R君は息子に謝罪をしてくれたのかどうかを、R君に直接聞いて確認しようと思ったからです。

私がR君の家を訪ねた時、R君しかいませんでした。

R君に聞いてみました。

すると、「ぼくは、△△△君(息子のこと)に対して謝ったことはない。」と言いました。

念のためにもう一度同じことをたずねると、同じ返答でした。

私は、市の学校教育課へ相談に行きました。

その後、教育委員会から校長先生に電話がありましたよね。

校長先生、どうして嘘をおつきになったのですか?

私のお願いに対応するのが、邪魔くさかったからですか?

1年生の息子ひとりの責任にして、決めつけておけば楽だと思ったからですか?

きちんと確認や調査をしなかったK先生から、息子と私は謝罪をするように指示をされて、R君に謝罪をしたんですよ。

それなのに、暴力をふるったR君からは1年生の息子に謝罪がないのはおかしいですよね。

教育委員会からあなたに連絡がいって、あなたはすぐ動きました。

その動きの速さに、私は驚きました。

そして、その翌日、ようやく校長室でR君が息子に謝ってくれました。

息子が清々しい顔で、そのことを私には教えてくれました。

やっと、私のお願いに対応していただき感謝をしております。

せっかく対応してもらっておきながら、このようなことを申し上げにくいのですが…。

校長室でのR君から息子への謝罪は、登校班のみんなは知りませんよね…。

息子は、担任でもあり地域担当でもあるK先生から、登校班会で、登校班みんなの前で謝罪をするように指示をされて謝罪をしました。

もし、校長室でのR君から息子への謝罪を登校班のみんなが知ったら、暴力を見て見ぬふりをしていたみんなは、何を感じたり、思ったりするんでしょうね。

校長先生、あなたのこのやり方は、私の心に、しこりを残しました…。






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