毒母の呪い

父が母に離婚を迫ってから、仮面夫婦になってそれは10年ちょっと続いた。

母親は私に「男はみんな浮気する」等、異性を好きになる事は悪として教え込んだ、というか 呪いを吹き込んだ

私は高校生になると学校外で同じ世界観を持つ人を探し始め、高2の時 T君というセンスが似ている子と知り合い、何度か会った事がある。 

その頃は携帯なんてなかったので家に電話がかかってくるわけで。

毒母は頭から否定した。娘の主張なんて無視。友達がたまたま異性だっただけなのに。

男女交際なんてまだ早い!ダメ!と頭ごなしに否定した

T君から電話がかかってくると、母が背後に立って監視してた。

睨んでいるようなジットリした目で 早く切りなさいよ と圧力をかけてくる

その頃は 学生だから親元にいる間は親に従わないとなぁ・・・と認識していたので

結局T君とは疎遠になった。 今は何してるんだろう・・

母は夫婦仲が崩壊して寂しいから、自分に味方が欲しいから 娘をずっと手元に置きたかったのだろうか? 冗談じゃない、娘の話も一切聞かずに頭ごなしに全否定、母の思い通りに動かないと面白くない 信頼関係なんて全くないから娘は逃げたくて仕方がない。

驚くことに20歳を超えても 男性に興味を持つことを否定されていたのだ。そして自分自身も罪悪感を感じていたのだ。

親だから 子供はなんでも言うことを聞くのが当たり前 

いつも「親だからいいのよ」 という言葉が まるで水戸黄門の印籠のように それさえ言えば何でも解決した。

親だから子供に何を言ってもいいの、もっとアタシを大事にしてちょうだい。

小さい頃、母に「結婚するとしたらどんな相手がいいのか」と聞いたことがある

母の答えは 「アタシを大事にしてくれる人」だった

今思うと 母が結婚するわけでもあるまいし、何を言っているんだか なんだけど 子供だから真に受けた

それは長年私を縛り付けた呪いのようなものであった

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