読書備忘録『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』
アラフォー会社員の読書備忘録✍️
今回読んだ本👇
Amazonの商品説明欄より👇
感想👇
書店で初めて見かけた時から、表紙の「哲代おばあちゃん」の笑顔に魅了されてしまった。“いつか必ず読むことになりそうだ”と直感した本だったが、やっぱり読むことになった。それぐらい自分は、人の笑顔(特に幸せそうな人の笑顔)に惹きつけられてしまう性分だと改めて感じた。
本の中には「哲代おばあちゃん」の“笑顔の”写真が盛りだくさんで、ひたすら癒される。
また、「哲代おばあちゃん」から発せられる“言葉”も、とても共感できるものが多く、読んでいくとすぐにその“存在そのもの”のファンになってしまった。
哲代おばあちゃんの生き方から学べるのは、毎日同じことをする(布団の上げ下げ、畑仕事、亡くなった旦那さんの仏壇の前で大きな声でお経を唱える、など)ことによって自分の身体を使い続けて、「さびない状態を維持する」ということ。健康長寿に必要なのは特別なことをするのではなく、日々のちょっとした習慣が大切であるという生きた知恵が学べる。
また、身体の健康法だけでなく、「心の健康法」に関しても大変多くのことを教えてくれる一冊である。
その上で、「幸福に生きる」うえで本当に大事なのは「心の持ちよう」である、ということが哲代おばあちゃんの生き方を通して伝わってくる。
個人的には「長生きしたい」とまではそこまで思わないが(そりゃあ元気に生きられるもんなら生きたいが)、「幸福に、楽しく生きたい」とは強く想う。
私はよく「幸福に生きるには」ということを考えるが、今のところ「出世して良い身分になる」ために「社内での競争を勝ち抜く」であったり、「人よりも多くお金を稼ぐ」ために「効率よく利益を生む方法を考える」といった、今まで多くの日本人が目指してきた「幸せの型」の中には自分の本当の幸せはなさそうだと感じている。
その上で、自分が「幸せを感じられるとき」というものを考えてみると、大抵の場合は人に感謝したり、感謝されたりするときであって、人の優しさに触れたり、自分が人の役に立てたりしたときにこの上ない喜びを感じてしまう。
そのことから、「幸福に生きるには」自分でなんでもできるようになる必要はなく、ところどころ他人に頼り、そして“程よく頼られる存在”であることが重要なのだと思う。
本書を読んでいると、「幸福に、楽しく生きることなんて、なんも難しいことはないんよ。」と哲代おばあちゃんに優しく背中を押してもらっているかのような気持ちになってくる。
人に頼る(助けてもらう)ためには他人に対して自分の弱みをあらかじめ知っておいてもらう必要があり、また、人に程よく頼ってもらうためには自分の“少し得意なこと”や“好きなこと”を知っておいてもらうことで幸福を感じやすい環境を整えることができるのではないかと思う。
無理に背伸びして「自分はなんでも知っている(なんでも自分でできる)」といった態度をとる必要はなく、ありのまま、自然体のままで生きていき、周りの全てに感謝する心を持つことができれば、当たり前の日常の一つひとつに幸福を感じられるような、まさに哲代おばあちゃんのような“幸福の感度”が高い人間になれそうな気がする。
現在は103歳になられ、日々身体の調子が変わっていく中でも自分でできることは自分で行い、難しくなってきたことは他人の力を借りて、今日も元気に楽しく生きていらっしゃることだろう。
人生の師匠とも言える哲代おばあちゃんの情報は、これからもキャッチして自分の栄養分にしていこうと思う。
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