見出し画像

医療 製薬業界|1週間の注目記事(12/1-12/10)

クリニファー株式会社でインターンシップをしている大学院生のオダニと申します。
今回は12/1-12/10の1週間で、私が興味を持った注目記事を共有します。コメントやアドバイス等ありましたら、ぜひお願いいたします!

▶医療・製薬業界の転職は「MedLab(メドラボ)」


CAR-T細胞療法・アベクマが一変承認 再発・難治性多発性骨髄腫の治療で

ミクスOnline(2023年12月7日)https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75785

厚生労働省は12月6日、ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)のCAR-T細胞療法・アベクマ点滴静注について、2つ以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫(MM)に係る一変承認を行った。

CAR-T細胞療法「アベクマ点滴静注」について、免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含む2つ以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫(MM)に係る効能追加の承認可否を11月上旬から審議されていたものが今回承認されました(関連記事)。

CAR-T細胞は次世代がん治療薬の1つとして注目を集めており、ブリストルのほかにノバルティスやギリアド、ロシュなどがその開発に力を入れています。日本のベンチャー企業では、ノイルイミューションバイオテックが自家のCAR-T細胞の開発に取り組んでおり、中外製薬と提携しています。CAR-Tの世界市場は2028年に約167億ドル(約2兆3380億円)に達すると予測されています(2022年度は27億ドル)。

CAR-T細胞療法では、「サイトカインストーム」という全身の強い炎症症状を引き起こす副作用があり、過剰になると全身の臓器を攻撃してしまうといった問題に留意する必要がありますが、CAR-T細胞の開発が進むことで、多発性骨髄腫など治療が難しい血液がんが治せるようになることを期待しています。

製薬26社・23年度上期集計、10位内伸び率トップは塩野義

日刊薬業(2023年12月7日)https://nk.jiho.jp/article/186107

主要製薬企業26社の2023年度上期連結決算を日刊薬業が集計したところ、売上高上位10社以内で伸び率が最も高かったのは塩野義製薬の52.9%増だった。協和キリンと住友ファーマを抜いて、売上高順位で前年同期の10位から8位に上昇した。

塩野義製薬は、新型コロナウイルス経口治療薬「ゾコーバ」の好調などにより、売上高と各段階の利益はいずれも過去最高値を更新しました(関連記事)。参考までに塩野義製薬の企業分析記事も共有します。

次いで伸び率が高かったのは第一三共の19.5%増で、抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」が伸長しました。一方、最も減収率が大きかったのは住友ファーマの52.2%減で、非定型抗精神薬「ラツーダ」の特許切れの影響が大きく出ています。第一三共、住友ファーマの企業分析記事も共有します。

他にも国内主要製薬企業11社の企業分析を行っています。ぜひご覧ください。


KDDIやメディセオなど6社 ドローン医薬品配送レベル4飛行を実証 国内初

日刊薬業(2023年12月8日)https://nk.jiho.jp/article/186151

KDDIや日本航空、メディセオなど6社はドローンを通じた医薬品輸送で「レベル4飛行」を実施すると発表した。ドローンによる医薬品配送でレベル4飛行を実証するのは国内初。ドローンは東京都西多摩郡檜原村内の診療所と特別養護老人ホームの間で有人地帯の上空を飛行する。

ドローンによる物流サービスの実装に向けた取り組みが進んでいます。CMでおなじみですが、武田薬品工業はドローンを使って長崎県の五島列島の人々に医薬品を届ける実証実験を実施しています。ドローンのほかには配送ロボットを用いて医薬品を患者の自宅に届け、さらに医療廃棄物を回収する実証実験も行っています。このように、直接病院や薬局に行かなくてもロボットが薬を届けてくれる医療体制の構築に向けた取り組みが進んでいます。

今回のKDDIやメディセオなど6社によるドローンを通じた医薬品輸送「レベル4飛行」とは、人のいる上空を、ドローンを目視せずに自動で飛行させるというもので、12月14~20日に行われます。少しずつですが、ドローン配達の実用化に一歩ずつ近づいているようです。

12月中の他の週間注目記事についてもまとめています。ぜひご覧ください!(マガジンはこちら


医療・製薬業界の転職支援サービス「MedLab(メドラボ)」

MedLab(メドラボ)について

「MedLab(メドラボ)」は、医療・製薬業界に特化した転職支援サービスです。
業界に特化している点では、現在の業界情報、転職市場を登録面談時により詳しくお伝えできるかと思います。
もちろん、先に述べた転職支援サービスとしての内容を無料でご利用いただけます。
医療、製薬業界で転職をお考えの皆さま、ご利用には転職支援サービス「MedLab(メドラボ)」のサイトから会員登録をしていただき、お申し込みください。

転職支援サービス「MedLab(メドラボ)」
https://medlab.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?