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美容液は塗るより飲め!美肌のための”三種の神器”とは

美容液と称されるものは世間に数ありますが、

実際のところ、美容液に含まれる美容成分はお肌の中にほとんど浸透していないって、ご存知でしょうか?

皮膚の(特に角質層の)バリア機能というのはなかなかに優れたものであり、

500ダルトンという分子量を越えると正常な皮膚では通過しにくくなります。

『低分子コラーゲン配合!!』などと書いてあっても、よく読むとだいたい分子量は4000以上。

『ナノカプセル化しました!』など、ナノマテリアルと呼ばれる材料を使った化粧品なども出てきていますが、分子量500ダルトン程度の物質の直径は1.0~1.03nmであり、皮膚を透過しないと言われているたんぱく質でさえ直径が5~8nmです。ナノ化粧品に使われる材料の一次粒子径は10~60nmですので、皮膚浸透・透過するとは到底考えられません。

前述の低分子コラーゲン配合の化粧品などは、欲目に見て、表面の保湿にはなる可能性がありますが、ご存知の通りそれ以上を期待させるような売り文句で売っていることが多いです。

少し話は変わりますが、アトピー性皮膚炎の治療薬にタクロリムスという薬がありますが、これが分子量822という絶妙な大きさで、炎症がある皮膚からは吸収されますが、正常になった皮膚からは吸収されないとされています。

それくらい、皮膚のバリア機能を乗り越えることは至難の業!

とはいえ、ターンオーバーを繰り返している皮膚に材料を届けてあげたいと思いますよね?

であれば無理やり封鎖されている国境を超えるより、やはり体の順当な輸送ルートを使って届けてあげるのが効率がよいはず。

コラーゲンの主な成分は、非必須アミノ酸のグリシンとプロリン、プロリンから作られるヒドロキシプロリンです。

コラーゲンサプリを経口摂取してもアミノ酸に分解されてしまって皮膚にちゃんと届いていない!というドクターもいらっしゃいましたが、最新の研究では、経口摂取のコラーゲンは完全にアミノ酸に分解されるのではなく、ヒドロキシプロリンやプロリン-ヒドロキシプロリンのような形で血中に取り込まれていることが分かってきました。

特に、創傷治癒に働くため、コラーゲンサプリの経口摂取後皮膚の修復が盛んになるというデータも出ています。

(ということは、特にレーザー照射後など、あえての炎症を起こしたときは特に摂取がおすすめです。)

そして、ヒドロキシプロリンを合成する酵素には”鉄イオン”が必要で、それをまた還元するのに”ビタミンC”が必要と言われています。

つまり、最低限美肌に必要なのは

たんぱく質

ビタミンC

の三つ

ろくに肌に浸透しない高い美容液を塗るくらいなら、この3つを食事、あるいはサプリで補充するほうがコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

もちろん、それ以外にも亜鉛やビタミンAなど皮膚の健康に影響を与える栄養素はたくさん。

しっかり食べて、内側から全身状態を整えることが美肌への近道ですね。






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