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インタビューの極意

医療福祉ジャーナリズム分野のゼミは、恒例とされる「互いにインタビュー」から始まりました。ジャーナリストとして歩んだ中で培われた先生方のインタビューの極意は、社会生活においても大事なことも多く引き込まれました。

ジャーナリストとして身につけてこられた貴重なインタビューの極意

3人の教授のご経験から学ばれた貴重なインタビューの極意。社会生活のコミュニケーションにおいても意識してみると色んな関係性が変わってくるかもしれません。

✔ 心に刺さった言葉 方言などそのまま「」で書くと印象的になる。
✔ インタビューを受ける人が一番生き生きとしているところに取材に行く
✔ 自分が裸になって話すと、相手も話してくれる
(インテリな相手だが、実は生活保護を受けた生い立ちがあり、それが重要な改革につながるポイントであることが引き出せる等)
✔ 怒らせると本音が出てくることもある
✔ 聞いてるときに心に刺さってくる言葉をメモする方がよい
✔ 語尾はそのまま大事に残す。本当にその人が話している感じが出るから
✔ 取材した原稿はみてもらう。
(ジャーナリストはこれまでやってこなかったことだが、トラブルが少なくなり後によい関係への構築につながるったりする)
✔ 修論のためのインタビューは断られること多発。なぜか? それは頼み方が問題。私はXXの院生で修論を書きたいので協力してくださいはNG。たくさんくるのでうんざりする。これに応えたいと納得する手紙をラブレターと思って書く。なぜ世に出したいのか、なぜその人にインタビューしたいのか。その人の身になって納得できるような頼み方をする。また繋ぎ手を探すことも大事。
✔ これは読みたいと思う見出しにする
✔ その人らしい写真を加える

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✔ 人は本当のことをしゃべってしまう動物である。よってインタビュアー(インタビューする人)は、才能ではなく媒体になること。インタビュイー(インタビューを受ける人)は話してくれる。
✔ 事前によく調べておくが、先入観を持たず、決めつけない。何も知らないことにする。知ったかぶりはしない。
✔ 事前に複数のシナリオを用意はして広く聞いて方向を決める。あっていたら深堀していく。別のシナリオにすることを厭わない。
✔ ぼけた質問も大事である。一生懸命話してくれる。
✔ すっぱさや苦みも加え、インタビュイーに事実を受けとめてもらう、知らなかった真実を知ってもらうことも意味がある。受け入れたり気に入られたりする。

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✔ 神は細部に宿る。細かく具体的に質問し、具体的なエピソードを入れて起承転結でまとめる。
✔ 昔からの原点:何の目的でその人に会って、何を書こうとするのか
✔ 話し言葉をそのまま文書にせず、書き言葉で書く
✔ 阿川佐和子 すばらしい聞き手「聞く力」を参考に 
✔ この人なら話してもよいと思われる関係性構築も大事。
✔ 十分な準備と心構えが相手に伝わる。
✔ 厳しいことも書く


「互いにインタビュー」

次は、生徒または卒業生でペアになて「互いにインタビュー」。A4で2枚以上に紹介文をまとめる課題です。またインタビュー「して」気付いたこと、インタビュー「されて」わかったこと、紹介文の中に加えます。作成したら相手に見せ合うのですが、そこでびっくりするほど伝わっていなかったりと色んなことを体験して気づくことも多いようです。

私のインタビュアー、インタビュイーは医学系の司書のベテランさん。昨日は2人で1時間半かけてZOOM越しにインタビューです。
さて、この結果をどう表現すると生きてくるのか、まとめていく作業はかなり時間がかかるけれど、楽しい感覚がある。何時間でも向き合ってられるこの感覚、大事にしてみよう。       

次回に続く~~

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