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【誰も取り残さない医療を】ミッション・ビジョン再定義の裏側

2023年10月、Mediiはミッションのアップデートを行いました。
なぜミッションの再定義を決断したのか、新ミッション「誰も取り残さない医療を」が決定するまでのプロセス、この言葉に込めた私たちの想いをお届けします。



旧ミッション・ビジョンについて

Mediiは2020年2月に創業し、2021年に最初のミッションとビジョンを策定しました。
最初に掲げたミッションは事業の意義を示す指針であると同時に、私たちが解決すべき社会課題を掲げたもので、ビジョンは私たちが実現したい世界を言葉にしていました。これらの目標に向けて、私たちは走り出しました。

Mediiの事業内容や実現したい世界は創業当初から変わっていません。では今回、私たちの柱であるミッション・ビジョンを変更するに至った理由は何なのか。それは、事業や組織が拡大するにつれて、下記のような課題が浮き彫りになったことがきっかけでした。


  • 長くて覚えにくい

  • ミッションとビジョンが混同する

  • 研究の結果、専門医偏在が課題の本質ではないことがわかった

  • Mediiの事業の特徴が反映されていない


社内コミュニケーションツールのSlackで「ミッション再言語化」と検索すると、代表の山田がこのような投稿をしていました。

「Medii一丸で進めなければ。」

Mediiの目指す世界に共感し、一緒に進む仲間がどんどん増えて、組織・事業が急拡大している今、改めてMediiの取り組みがもつ意義を全員が理解・納得した上で、共通言語となるミッション・ビジョンを作りたいという山田の想いもあり、再言語化のプロジェクトがスタートしました。

新ミッション・ビジョンの策定や組織に対する情熱が綴られた代表 山田のnoteも近日公開予定です!


新ミッション策定までの道のり

新ミッション・ビジョンの策定、再言語化のプロジェクトは、経営企画・財務責任者(現執行役員CFO)の冨田がリーダーを務め、昨年3月に行われたリーダー合宿に向けて、事前に何度も議論を重ねていきました。


①意見の抽出

まず、限られたリーダー合宿の時間を有意義に使うため、事前にアンケートを実施しました。ミッション・ビジョンという言葉に対する印象や位置づけ、現在のミッション・ビジョンのわかりにくいポイントや不足している観点、Mediiからイメージするキーワードを集めました。


②認識の統一/進め方の確認

そのアンケート結果を元に、リーダー合宿で議論を行いました。

合宿では、主に以下のポイントについて議論しました。

  • ミッション・ビジョンとは何か。

  • Mediiは、誰を、どのように変化させるのか。


ミッション・ビジョンが混同するのは、言葉の定義が曖昧であることが一つの理由だと考えられます。ミッション・ビジョンに対するリーダー陣の認識には、大きな違いはなかったものの、微細な解釈の相違がありました。

そこで、ミッション・ビジョンをどう捉えるべきか、それがなぜ必要なのか、について共有することから始めました。

「価値・使命・ビジョンの定義・確立は、組織に方向性を与えるために極めて重要であり、その役割を市場、ひいては社会から継続的に求められる組織としての個性(アイデンティティ)を確立することが大切である」

全員がこの認識を持った状態で、言葉の定義に囚われずに、意見やアイディアを出し合うことにしました。


③Mediiは何を目指す会社か、ゼロベースで考える

ユーザーである医師やその先にいる患者など、様々なステークホルダーを対象に、「Mediiは、誰のために何をする会社なのか?」について意見を出し合いました。


④集約に向けて何度も議論を重ねる

その後、月に1回ほどのペースで議論を重ねました。互いの考えをぶつけ合うことで共通項が見出され、段々と方向性が定まっていきました。

  • 医師や患者のみならず、社会が当事者意識を持つようなメッセージに

  • 極力ポジティブなワードを使う

  • 誰にでもまっすぐ伝わるようなシンプルさ

とはいえ、Mediiのアイデンティティや存在意義を一言で表現できる言葉はそう簡単に見つかりません。

議論を重ねるたびにゴールに近づいている感じはあるものの、しっくりくる言葉は果たして存在するのか、このプロジェクトに終わりは来るのか、という雰囲気が漂い始めたとき、ある社員の一言が、行き詰まっていた会議を一変させました!

「誰も取り残さない」

「それだ!」と盛り上がった瞬間でした。こうして全員が納得するキーワードが見つかりました。これを元に、新たなミッションが決定しました。


【誰も取り残さない医療を】

この言葉は、Mediiが果たす使命であり、Mediiが目指す世界でもあることから、ミッションとビジョンを共通の言葉にすることになりました。


⑤ミッションが正しく伝わるストーリーをつくる

続いて、「誰も取り残さない医療を」に込めた想いを届けるためのストーリーを考えました。誰に向けてどのような表現を用いるべきか。ミッションがもつ意味について熟考を重ね、一つひとつの単語を丁寧に選びながらまとめました。


⑥全メンバーでさらにブラッシュアップ

リーダーメンバーで度重なる議論を通じて新ミッションについて自分たちの言葉で設計してきましたが、実際は全メンバー一人ひとりがミッションに向かって一緒に動けなければなりません。そのため、全国のMediiメンバーが一堂に会する社内イベント「Medii Boost Camp」で、新たなミッションとストーリーを案として共有し、全メンバーの認識をすり合わせた上で、さらに良い表現にするためのアイディアを出し合う場を設けました。

それらのプロセスを経て、最終的に完成したミッションストーリーがこちらです。

「何の病気かわからない」
「自分にとって良い治療かわからない」
そんな不安や苦しみを抱え続けたまま
取り残されてしまっている患者が世界中にたくさんいます。

そんな取り残された患者一人ひとりが納得できる医療を受けられることで
不安や苦しみから解放されてほしいとMediiは考えています。

医療は日々進歩しアップデートされています。

専門化・細分化している現在の医療構造では
ひとりの医師が全てを把握することは極めて困難です。

Mediiは、主治医とエキスパート専門医を繋げ
限られた知見がひとりの患者にしっかり届く世界をつくります。

“誰も取り残さない医療を”

患者に真摯に向き合う医師と共にMediiは挑戦し続けます。

ここに、Mediiが「誰も取り残さない医療を」なぜ目指すのか、その想いが言語化されて、新たに入ってくれる仲間や社外の人たちへ何を成し遂げようとしているのか、まっすぐ伝わるストーリーが誕生しました。Mediiが担う社会への約束、使命、アイデンティティの確立を、このミッション=ビジョンの再言語化を通じてより明確にできたと考えています。


⑦コーポレートサイトをリニューアル

より私たちのミッションに込めた想いや、Mediiの取り組みが伝わるよう、新ミッションに合わせ、コーポレートサイトのTOPページをリニューアルしました。

🔽リニューアルしたTOPページはこちら

今後は、よりミッションを深掘りした私たちが解決すべき社会課題について解説するwebページも制作予定です。



Mediiは皆様からのご支援のおかげで、この1年間で組織・事業ともに急拡大しています。今やD to D相談サービスのなかでは日本で最も実績を持つ場所へと成長しており、主治医が適切な専門医にマッチングされ、相談ができて、結果として未診断患者が早期診断され、新薬の最適利用が促進されています。一歩一歩ですが、誰も取り残さない医療に近づけている自負と責任感を持ってチーム一丸となって活動しています。

今回は新ミッション策定までのプロセスをご紹介しましたが、どのようにミッションの達成を目指していくのか、それに向けてどのようなチームで取り組んでいるのかなど、今後も発信していく予定です。

「誰も取り残さない医療を」

Mediiが目指す世界に少しでも共感された方、一緒に進んでいきたいと思われた方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話しましょう!