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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#31

この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
※ 記事のリンクが切れている場合は記事名で検索していただくとヒットする場合があります。
※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。

今週の個人的注目トピックは

  • AIにより疎性結合組織を強調表示するアナウトのEureka α、ついに術中使用。

  • 米Perceptive社の自動歯科治療ロボット、first-in-human OUS automated restoration procedureを完遂。整形外科(人工関節置換術)のような自動手術が可能になるか。

  • Oura RingがAI画像解析による食習慣改善支援機能をアプリに追加の可能性。

  • テルモ「ハートシート」、承認整理で消滅。

です。


・医療AI

エクサウィザーズグループのExaMD、 医薬品開発支援のシミックホールディングスと業務提携 ~SaMD・Non-SaMDの臨床研究や臨床試験を推進し、 AIを活用した新しい健康・医療向けサービスを開発~(2024.07.29)

認知症SaMD・Non-SaMDのExaMDと医薬品開発・バリューチェーン総合支援業務のシミックによる協業。

AI視覚支援手術、国内で初めて実施|アナウト株式会社(2024.07.29)

疎性結合組織を強調表示するアナウトのEureka α、ついに術中使用。
兵庫医科大学病院にて胃がん・虎の門病院にて大腸がん手術に。

画像診断に生成AIは有用か? 骨軟部放射線領域で、ChatGPTと放射線科医の診断精度を比較|大阪公立大学(2024.07.25)

放射線科専門医には及ばないものの専攻医と同等とのこと。補助的利用が診断精度を向上する可能性も。

論文は
ChatGPT's diagnostic performance based on textual vs. visual information compared to radiologists' diagnostic performance in musculoskeletal radiology

脳卒中「ゴールデンタイム」確保に寄与 米FDA承認に期待感高まる|毎日経済(韓国) (2024.07.31)

JLKが開発した大血管閉塞検出用AIソリューション(JLK LVO)が急性虚血性脳卒中患者の血栓除去施術の決定所要時間を大幅に短縮する可能性。

論文は
Automated identification of thrombectomy amenable vessel occlusion on computed tomography angiography using deep learning
https://www.frontiersin.org/journals/neurology/articles/10.3389/fneur.2024.1442025/full

超音波診断動画から肺病変の所見に必要な特徴を高精度・高速に自動検出するAIを開発-急性期現場の救命率などの向上に寄与-|産業技術総合研究所(2024.07.24)

胸膜の位置と動きををAIで自動検出する肺エコー診断支援技術。

論文は
Automatic detection of pleural line and lung sliding in lung ultrasonography using convolutional neural networks

https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2024.e34700

【時事メディカル】歯科AI向けで5800万ドルの資金調達=米Pearl〔BW〕 (2024.08.01)

「Left・Lane・Capitalが主導したこの投資は、歯科AI向けで過去最大」

時事メディカル(2024.08.01)

GEヘルスケア,AWSと生成AIで医療変革を加速する戦略的協業を発表|innavi net(2024.08.01)

「AWSによる機械学習と生成AI技術を活用することで臨床用基盤モデルを訓練・展開し,医療従事者の業務ワークフローの改善,患者さんへのケアの質向上を支援」

innavi net(2024.08.01)


・手術支援ロボット

MRI/CT環境においてリアルタイムで断面像等の画像を見ながら遠隔操作による外科手術の実現を目指す米国MDC社に出資|SOLIZE(2024.07.29)

SOLIZEが遠隔手術?と思ったら手術支援ロボット。
画像ガイド下生検ロボットの開発を行う、Intuitiveの様なSRI International発手術ロボットベンチャー。

低軌道衛星通信を活用した移動型遠隔手術システム 世界初の実証実験に成功|リバーフィールド(2024.07.31)

遠隔手術に熱心に取り組むリバーフィールド、KDDIの5Gに続き災害時を想定したStarlinkの低軌道衛星通信を活用した遠隔手術にも挑戦。

Chirurgia dentale, ‘dentista’ robot AI completa il primo intervento autonomo (歯科外科、AIロボット「歯科医」が初の自律手術を完了)(2024.07.31)

自律的(自動)歯科治療ロボット。人間の8倍の速さで処置完了。
実現可能性は高そうだけど顔面だけにちょっと怖いな。

Perceptive社

We have completed in-house testing, as well as OUS dry run testing on awake moving patients, and a first in-human OUS automated restoration procedure. In all of this testing, our system performed as described. However, such testing has not yet been done in the U.S. under IRB approval or an IDE approved by FDA. This device does not currently have 510(k) marketing clearance from FDA, and it is not currently available for sale in the U.S.

Perceptive

とのこと。


・SaMD・DTx

プログラム医療機器(SaMD)開発支援強化に向けたリベルワークスとの協業について|CEホールディングス(2024.07.29)

マイクロンとのSaMD開発支援で協業・人材交流。
先日のメディカル・プリンシプル社に続くマイクロンのSaMD関連協業。


・認知症

スプリンク、認知症など診断支援プログラム海外展開 - 化学工業日報(2024.07.31)

認知症診断支援AIのSplink。

【ブレインライフプラットフォームとして初導入】認知機能低下の予防に向けた脳ドック用AIプログラム+認知機能スクリーニング検査「Brain Life Imaging® +」が四谷メディカルキューブで導入|Splink((2024.07.31)

「Brain Life Imaging®」+「CQ test®︎」。
頭部MRIのAI解析とセルフチェック型認知機能テストによるブレインライフプラットフォーム。


・フェムテック

保険会社がフェムテックに注力。新たな事業拡大|木村 恵 - フェムテックや健康経営の社会情勢やビジネスモデル|NewsPicks(2024.07.28)

フェムテック事業に投資・事業展開する国内外の保険会社事例について。
意外と国内でも不妊治療等をカバーするサービスが。


・サイバーセキュリティ

日本はハッカーにとって無法地帯? 医療現場をサイバーテロから守るネクストユニコーン | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.08.01)

医療機関/医療機器のサイバーセキュリティに取り組むMTU株式会社の紹介。


・ヘルスケア

スマートリングOura Ringに「写真で食事を管理」する機能を導入か | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.08.01)

AIの進化もあり、写真による食事管理には注目している。
Ouraが、というのは意外な先鞭。

新たな健康関連サービスの開発に向けたPREVENTとの共同研究の開始について|住友生命保険相互会社(20204.08.02)

住友生命と名古屋大学発スタートアップPREVENTによる健康状態・生活習慣改善につながるデータ解析の取り組み。


・メタバース

メタバースが医療を変える ~岡山大学とクラスター社が挑む患者支援~|岡山大学(2024.07.30)

「小児・AYA(思春期・若年成人)世代の希少がん患者さんを中心に、全国の医療施設を繋いで交流する」メタバース交流会を実施してきた岡山大学の活動にクラスター社が連携協力。これはよいメタバース。


・大学・研究

1年以内の転倒確率を推定する「転倒確率評価ツール」(Calculation tool for predicting the Risk of Falls within the next year ; CaRF)を開発|兵庫県立大学(2024.07.08)

大阪公立大学整形外科との共同研究。

転倒リスクに繋がるのは、

「開眼片足立ち時間(秒)が短い」、「椅子から手を使わずに立ち上がれない」、「昨年と比べて、健康状態があまりよくない」、「過去 1 年間に転倒したことがある」、「運動プログラムへの参加が 5 年未満である」、「今日が何月何日かわからないときがある」、「お茶や汁物等でむせることがある」

兵庫県立大学(2024.07.08)

論文は
Development and validation of a prediction model for falls among older people using community-based data.

患者の異常検知して…医療現場の「ほしい」を形に 県立大先端医療工学研究所ってどんなとこ?|神戸新聞NEXT(2024.08.03)

「人工知能(AI)を活用して診断の精度を高めたり、患者の異常を検知したり。病院や企業と力を合わせ、医療現場を支えようと研究者たちが奮闘している」

神戸新聞NEXT(2024.08.03)


・マーケット・企業

【医療機器】他社牽制力ランキング2023 トップ3はキヤノンメディカルシステムズ、テルモ、MEDTRONIC|株式会社パテント・リザルト(2024.08.02)

強い特許保有企業。

「2023年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「医療機器業界 他社牽制力ランキング2023」をまとめました。」

株式会社パテント・リザルト(2024.08.02)


・行政・規制

重症心不全治療に用いる細胞シート「ハートシート」を薬機法上の承認整理、材料価格基準からも削除する―厚労省|GemMed(2024.07.30)

大腸内視鏡診断支援AI「EIRL Colon Polyp」が診療報酬の加算対象に|LPIXEL(2024.08.01)

「2024年6月から実施された診療報酬改定では、「K721 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」の「注3」として、病変検出支援プログラムを用いて実施した場合の「病変検出支援プログラム加算」が明記」

LPIXEL(2024.08.01)


・イベント

子どもたちが最新の医療を学ぶ 手術支援ロボット「hinotori」など展示|サンテレビ(2024.07.28)

神戸ロータリークラブによるイベント。動画あり。

慶應義塾大学医学部主催「第9回健康医療ベンチャー大賞」 ビジネスプラン募集中!(8/18締切り) (2024.07.30)

学外からの応募も可の「日本で唯一の医学部主催ビジネスコンテスト」。

今年は「ウェルネスリーグ」「創薬・SaMDリーグ」「ヘルスケアシステムリーグ」の3リーグ+学生リーグで審査。

新事業を行う中堅企業に向けて医療、福祉、健康分野への新事業展開セミナーを8月28日に開催|経営支援NPOクラブ (2024.07.30)

高山さんと東海メディカルプロダクツの筒井会長(ディアファミリーのモデル)による講演。参加無料。

医工連携セミナー|医療機器分野への参入・医工連携の実践|東京都医工連携HUB機構

8/23(金)16時〜 オンライン開催。
日本光電山森さんフジタ医科器械前多さんご登壇。

手術用ロボや陽子線装置など 医療機器見学や仕事体験も オープンホスピタル/岡山・津山市(津山朝日新聞) (2024.07.31)

つやまエリアオープンファクトリー2024@
津山中央病院でda Vinciや腹腔鏡下手術の見学・体験会を実施(7/27)。

子どもたちが病院のお仕事体験 最新の医療機器を操作 京都(ABCニュース)(2024.08.03)

京都第一赤十字病院での医療・医療機器体験イベント「キッズセミナー」

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