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偏差値40台私立大学から国立医学部への学士編入 予備校利用編

お疲れ様です。
初投稿から1日、すでに反応があり喜ばしく思います。
さて、今回は予備校利用に関してです。
そもそも予備校を利用するべきか、その場合の費用や予備校の活用法など私の例を交え書いていきたいと思います。

【予備校を利用すべきか?】

まず前提として私は医学部学士編入の最大手予備校を利用しておりました。
通信コースで、物理や化学も受講し、そこに生命科学の追加コースなどのオプションを利用していたため合計は140万円ほどでした。
費用に関しては学生時代に給付型奨学金を戴いていた分、学年主席だった年に特待生として学費の半額が返還された分などから捻出いたしました。

【予備校利用のメリット】

私個人としての感想ですが、予備校を利用してよかったなと思っています。
理由としては、
①生命科学の講義が非常によくまとまっていること
②英語が苦手な自分にとって基礎的なことから教えてくれること
③情報量が多いこと
④校内試験で自分の位置が知れること
⑤ペースメーカーとしての役割があること
の5つです。

①に関しては生命科学の講義は本当によく纏まっていると感じています。
私は高校時代生物選択、大学の医療系6年制大学という背景がありましたが、バックグラウンド0の方でも理解しやすく、1年ちょっとで生命科学を武器にできるようになる方も多いです。
逆に生命科学系の学部卒以外の方は高校時代や学部1,2年にやったことはほとんど忘れてると思うので、よっぽど自信がある方以外は受講した方がいい気がします。

②英語に関しては受講開始時のTOEICスコアは690でありました。
理系卒だと一般的には中の上ぐらいかもしれませんが、学士編入においてはかなり下のスコアだと自覚しております。お恥ずかしい話、裸のingは分の動詞にならないということすら知らない状況でした...。
中学高校とほとんど勉強してこず、一般受験の経験がない自分にとっては英語は基礎的な文法から扱ってくれるので助かりました。

③最王手で実績があるが故にやはり情報は豊富だと感じました。
行われた学士試験の過去問や、復元問題、面接で聞かれた内容や近年の傾向などが利用できます。私は首都圏在住でしたので、校舎へのアクセスが容易でしたが遠方で通信コースの方はアクセスが難しく、過去問利用などは不便かもしれません。

④校内試験で偏差値60であれば合格圏内であると言われています。
私もその偏差値を目標に勉強を進め、安定して60を超えると次は70を目標に、次は70を維持、というふうに試験ごとに自分の立ち位置を理解して目標を立てることが出来たので非常に有意義でした。

⑤個人的にはこれが一番助かりました。④と被りますが、定期的に校内試験があるため、短期的な目標を設定して勉強を進めやすかったです。講義も週1ペースで進み、仕事しながらでもペースを崩さずに取り組むことができました。
校内試験に関しては代金を支払えば受講生でなくても受けられるそうです。

【予備校利用のデメリット】

次に予備校利用に関する反省点、不満点ですが、
①物理化学コースは個人的にいらなかった。
②過去問の答えが無い。
③カメラワークが微妙
④倍速再生不可
です。③、④は通信での授業の話です。

①物理化学コースに関してですが、当初は4科目での受験も視野に入れておりましたが、自分のキャパシティが追いつかず、早々に2科目受験に切り替えました。物理と化学はほとんど手をつけなかったため、コース受講に慎重になるべきだったなと今になって思います。
また、私の頭が悪いだけかもしれませんが物理と化学の授業は生命科学ほど分かりやすくは無かったです。完全初学の方を対象にしているようですが、ほんとにそうか?と思うこともありました。

②過去問は利用できますが、解答はございません。また、過去問の解答に関するメールでの質問も事務局で弾かれます。(例:ここの解答はこれでいいんですか?等)
もっとも、プレミアム講座という形で最新年度の過去問の解答は課金すれば入手することができますが、他にも解答を自作されているサービスもあるようなのでそちらを利用するのも手かもしれません。

③これは通信講座での不満点ですが、時々何も写っていない黒板を写し続けていたり、講師の動きに合わせているためか、板書が写せないほど高速でカメラが移動することもありました。
後者に関しては一時停止でどうにでもなりますが、前者に関しては画面外で講師が「ここはこうで〜」と説明されても何が何だかわからないということもありました。

④これも通信講座での話で③と被ることではありますが、最高でも1.5倍速でしか再生できません。理系の方で知ってる内容だと倍速で見たり、飛ばしたくなりますが、Youtubeのように15秒送りや秒単位でツールバーを動かせるような仕組みでは無いため、さっきの部分見返したいな、とか少しボーっとして説明聞き返したいな、といった時に約2分刻みでしか戻れないのは少しストレスでした。

結論ですが、私は予備校を利用してよかったと感じています。独学では不可能でした。独自に教材だけ入手して合格される方もいらっしゃいますが、優秀で相当努力されたのだと思います。少なくとも私には無理でした。というのも、テキストの中には講義で板書に書かれる図が省略されていたり、問題の解答が簡素で、授業中の説明で補完される部分が少なく無いからです。それらを独自に調べるとなると時間もかかりますし、合っている保証もないので。

費用としても、医学部予備校としてはそこまで高くないのかなと感じます。
働きながらであれば十分捻出できるのではないでしょうか。
ただ、受験費用に関しては別記事にしますが、この試験は予想以上にお金がかかります。また、必ずしも短期間で合格できるわけではないため、長期化するにつれてさらにお金がかかります。まずは独学でやってみて、手応えがなければ予備校を利用する、というのも一つの手かもしれません。
また、定期的に無料イベントも開かれているようです。実際に一部講義も受けられるようなので近くにお住まいの方はそちらも利用してみることをお勧めいたします。

最後に、予備校に入ってるから受かるというわけではないということを強く申しあげます。予備校の講義を受け、模試などを受けていれば成績が上がり合格するというものでは御座いません。結局は予備校の講義、模試の成績などから自分に足りないものを考え、それを補うべく自学自習できる人が受かるのだと思います。どんなに優れた予備校を利用しても、どんなに優れたメンターをつけても結局自分でやることやらないとただお金と時間を無駄にするだけです。
テキストを使い潰し、自分は誰よりもやったと自信を持って言えるぐらいやって初めて合格が見えてくるものだと考えております。
ただ所属しているだけでなく、予備校を「利用」してくださいね。


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