自分の国を自分で守れない国、日本(5)

国を守るということは、すなわち国境を守ることでもあります
国境をしっかり守ることで、新型コロナウイルスのような疫病の侵入防止、テロリストの侵入防止、農業などの産業の保護を行うことができます


農業に関して言えば、他国からの農作物に関税をかけることで他国からの安価な農作物に自国の農作物が駆逐されて廃業に追い込まれるのを防いでいます
もし、自国で農業を行わず他国からの輸入品ばかりに頼っていると、有事の際に他国が農作物を輸出してくれなくなると国家の存亡に関わる飢餓が発生してしまう可能性があります
そのため、関税をかけて自国の農業を守りながら他国の農作物を輸入していくことになります

今回は新型コロナウイルスを例に日本の国境管理を考えていきたいと思います

一般的に海外発の感染症の防疫には、以下の二段階のステップで考えていくことになります
1.感染者が海外から日本に入ってこないように、検疫で食い止める(水際対策)
2.国内に入ってきた感染者が自国で感染症を広めないようにする

今回は1.に絞って考えていきたいと思います
感染症は一度自国に入ってしまい広まってしまうと対処するのがなかなか困難になってしまいます
そのため水際対策をしっかり行うことは非常に大事です

本来国境の維持、つまり誰が入国できて、誰を入国させないようにするのか管理すことは国の大事な役割です
今回の新型コロナが中国で流行し始めた時に真っ先に中国からの渡航者を止めるべきでした
しかし、日本政府は春節で来日する中国人観光客がもたらすマネーと、中国の習近平国家主席の国賓が4月に行われることになっていたことを重視して、中国からの渡航禁止になかなか踏み切れませんでした

つまり、結果的に日本政府は日本国民の安全や生命よりも、中国観光客がもたらすマネーと中国政府への忖度を優先してしまう形になってしまいました

国を守る上で大事な国境を、他国のメンツや事情を鑑みて守りきることができず、日本各地で新型コロナの流行を結果的に許す形となってしまいました

島国である日本は周りを海という自然の城壁で囲まれた、ある意味要塞のような国でした
そのため大きな船舶が大航海時代にできて、黒船が来航するまでは他の国から攻められるという脅威を感じることなく暮らせていました
そのため日本はつい400年ほど前まで、国境を守るという意識が希薄なまま暮らしてきた民族でした

しかし、最近は事情が変わり14億人の人口を抱えて、住む場所と食糧・水を国民に提供するために領土拡大の野心に燃える中国をはじめとして、日本の領土や利権を虎視淡々と狙う国が周りには存在しています

今回の新型コロナを機に今一度、日本の国境に対する意識を見直す必要があると思います

次回は新型コロナで見えてきた日本国の課題について何回かに分けてお話ししたいと思います

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