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MEA体験記④~ナースの優しさに癒された術前検査の診察時

診察時にはかならずナースが1人常にいてくれた

私がMEAのオペをしたクリニックでは、診察室にはドクターのほかに必ず1人、女性のナースが常にいてくれました。そして、先生との診察中や会話中に側にいて、心を和ませるような合いの手を入れてくれたりするのです。

私のように2人も子どもを産んでいると大抵の痛いこと、恥ずかしいことには耐性があります。でも、年齢的に若い方、産婦人科の受診経験の少ない方、出産経験のない方などは男性ドクターに2人きりで診察してもらうだけで緊張してしまう人もいるかもしれません。
そんな時に、このナースの存在は心強いものだと思います。

負担はめちゃくちゃ軽いけど全身麻酔が不安だった

オペ前の最後の診察の時、診察が終わり、診察室の前で長椅子に座って診察票が返ってくるのを待っていました。

命に係わるような病気ではないし、ドクターとの意思疎通もスムーズ。緊張したり、落ち込むような状況ではないのですが、身体にメスを入れないオペとはいえ、全身麻酔をする以上、ごくごくわずかな確率ですが、そのままもうこの世に戻ってこられない可能性を麻酔医から事前説明という形でされます。喉への挿管など、初めてで不安なこともあります。「大丈夫」・・・と思いつつも、なんとなく不安な気持ちが行き来する術前検査の期間でした。

膝をついて、優しく寄り添って話をしてくれたナース

すると先ほどのナースが診察室から出てきて、入院やオペまでの段取りに関する細かいことを説明してくれました。その時に、待合室の長椅子に座っている私に視線を合わせるために床に膝をついてずっとしゃがんで説明をして、落ち着いた優しい声で「何か心配なことはありませんか?」と丁寧に話を聞いてくれたのです。

ずっと体調も悪いし、精神的にも弱っていたのだろうと思いますが、きっと忙しく働いているであろうこの寄り添うようなナースの対応に、もう涙が出そうなくらいジーンとしてしまいました。(振り返ると、やっぱり弱ってましたね笑)

そして、ナースが行ってしまうと、待合室にはミスチルのバラードのオルゴールバージョンのメロディーが優しく流れていました。スローな優しい音楽にも心が癒されて「きっとうまくいく。大丈夫」と思い、落ち着くことができました。

ナースのソフト面の力ってすごく大きい

負担の軽いオペだし、ぜんぜん大丈夫だったつもりの自分でもこの状況です。もっと、命にかかわるような病気でのオペだったら、不安や心細さもくらべものにならないでしょう。
そんな時に、医療関係者の方の力ってハードはもちろんですがソフトの面も大きいなと強く感じました。あの時の看護師さん、本当に心慰められました。ありがとうございました!


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