データ×AIの時代。どう生きるか。【シン・ニホン〜概要編〜】
最近、久々にGoogle翻訳を使ったらその精度の高さと翻訳速度に驚きました。
きっと同じように感じている人もいると思います。
(試したことがない方は是非試してみてください!)
この精度の高さとスピード感の実現に
AI(Artificial Intelligence)
などの科学技術が活用されているのは皆さんよくご存知だと思いますが、それにしてもここ最近、AIやIoTといった言葉をよく耳にします。
我々が当たり前に持っているようなiPhoneなどのスマホはAI、データが駆使されているその代表的なモノで、日々その恩恵を受けて生活しています。
これらスマホが2007年に生まれ、あっという間に必需品になってしまったことを考えると、このスピード感には本当に驚かされます。
また、時代の流れに沿って教育の分野でも、今年度2020年から小学校でのプログラミングが必修化され、データ×AIの推進が国主導で行われようとしています。
このような世界の変化の中で、我々データ×AIについての教育を受けてこなかった世代はどうなってしまうのか。
世間では仕事がAIにとられてしまうのではないかという危惧の声もあがっています。
果たしてこの先本当にそのような未来はやってくるのか、そして我々はどうすべきなのか。
本書はそんな我々へ、進むべき道を教えてくれているような気がします。
・本を読むに至った経緯
私は数ある中から本を選ぶひとつのツールとしてYouTubeを利用しています。
そこで、サラリーマンYouTuberのサラタメさんが本書を紹介されていたのが最初のきっかけです。
(サラタメさんの動画はとてもタメになるので見てみることをオススメします!)
さらに、最近利用しているNewsPicksでも本書が紹介されていた他、様々なところで「シン・ニホン」の名に触れ、読みたい欲が高まりに高まって購入しました。
(買った後に気付いたことだったのですが、著者の安宅和人さんの出身が富山県で勝手に親近感が湧いてしまいました、すいません…笑)
・本の内容
早速内容に入っていきたいところなんですが、今回も学びの量が多すぎて1記事には収まりそうにないので2部構成で紹介したいと思います。
冒頭でも述べたように、データ×AIの時代の変化は凄まじいものであり、これからあらゆる産業がデータ×AI化されると言われます。
中国やインドもこのIT化社会の中でメキメキと台頭し、米国などの企業とともにその価値を上げており、10年前には銀行や石油の元売りなどが占めてきた企業価値ランキングの上位が今や、
Amazon,Apple,Google,Facebook
などのデータ×AIを使い倒している企業に入れ替わりました。
その中で日本はトヨタなどのモノづくりの分野では負けていないものの、徐々にこのデータ×AI時代には遅れをとっています。
(以前紹介しましたが、遅れをとる日本の中でもトヨタは技術をまちづくりに応用しようと事業を進めています。)
では、この現状に我々日本人はどうすればいいのか。
この疑問を解決するのに、昔、日本が同じような経験をしてメキメキと力を伸ばし、他国に追いつき追い越した経験が例としてあげられています。
それが“黒船来航”です。
日本が鎖国をしていた頃、技術を駆使して造られた黒船が突如日本にやってきて、日本人は圧倒されました。
そこからの日本は国外から技術を踏襲し、それを利用して起こった産業革命によって、モノづくりの国として世界をリードする国となりました。
この経験がデータ×AIの時代に重要だということです。
つまり、今ある他国の技術やプラットホーム(Amazon,Googleなど)を昔と同じように利用することで新たな価値を生み出せる!
ということなのです。
先程述べたように、あらゆる産業がデータ×AI化されると述べましたが、人間のように新たなモノをAIが生むことは現段階ではできません。
医療で言えば、日々先生方が時間を取られている電子カルテを記入する作業などの事務作業時間が、データ×AIの技術によって削られ、仕事の質の向上に貢献するようなことが考えられます。
これは、医療者の働き方改革など大きな効果を生むと私自身も期待しています。
日常生活でも、データ×AIによってわざわざ図書館に行かなくてもインターネットで素早く情報が得られたり、渋滞を回避しながら移動できたりと我々がデータ×AIの恩恵を受けています。
ここで得た時間を新たな価値の創造に使うことができます。
この価値というのはスターバックスと従来の喫茶店の違いのように機能的に説明するのがなかなか難しいですが、
(これについては前回紹介した「予想どおりに不合理」でも紹介されていて、とても興味深いテーマです…!)
ここでの違いを創る付加価値というのが、我々の問題意識や技術、そしてそれを形づくるデザインによって生み出されているのです。
“問題意識” “技術” “デザイン”
これらの能力をいかに育み、身につけていくか。
その答えを生み出す可能性を秘めている
”教育“
について「教育、そして医療編」で紹介できたら、
と思っています。
(教育や医療の分野は将来の核となるであろう分野なのでより自分の想いに則って書いています。)
・どんな人にお勧めするか(処方箋)
これからますます進んでいく、データ×AIの時代を生き抜いていく上で誰しも読んで無駄にはならないし、是非一読をお勧めしたい本です。
特にこれから社会に出る若い世代には将来の道を考えるヒントを与えてくれているので、この本を処方したいと思います。
「さあ行動」
この本を読んで最後にこの言葉を受け取ったとき、きっと何か行動する際の後押しをしてくれるのではないでしょうか。
・次の一冊に。
「イシューからはじめよ」
同じく安宅和人さんの作品です。
まだ読んでいないですが、様々なところで耳にするので手にとってみたと思っている本の1冊で、「シン・ニホン」の中でも紹介されています。
次の1冊はこうやって派生させながら読んでいく面白さもありますね。
よければ次の教育、そして医療編も覗いてみてください。
それでは。