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【口が裂けても言いたい話】「王道のロミジュリ映画」

ネットフリックスオリジナル映画「ビヨンド・ザ・ユニバース」を鑑賞。治療が困難な病気を抱える女性ピアニストと青年医師の若き恋模様をコミカルに描く。

主人公・ニーナはピアノの才能に恵まれ、音楽を生きがいとしていたが、幼い頃からの自己免疫疾患からくる慢性腎臓病のせいで思うように動けない体になっている。運よく腎臓移植のドナーが見つかるまでは週3回の人工透析を余儀なくされた彼女はある日、ちょっとした偶然によりガブリエルという青年に出逢う。彼の非礼な態度に腹を立て、「もう二度と会わない」と誓う彼女だったが、初めての透析の日、担当医として紹介されたのはほかならぬガブリエルであった……。

医者と患者。タブーを乗り越えた恋愛。これこそまさに王道のロミジュリ映画。倫理を超えた若い恋愛は際限なく燃え上がるが、道のりは決して平坦ではない。

幾多のハードルを超え、見事結ばれた2人。コメディタッチのままめでたしめでたし……かと思いきや、ラスト30分でストーリーは急展開をむかえる。

何と、ガブリエルが死んでしまうのだ。日本のラブコメではまず考えられない、唐突すぎるバッドエンド。ストーリーはあやうく破綻しかけるが、ガブリエルの父親の勇敢な決断によって、本作の本当の主題が鮮やかに明示される。

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