【ゼミ取材記事】宮澤ゼミ:ブランド戦略(千葉商科大学・サービス創造学科)
こんにちはyellow編集部のこあらです。
今回は宮澤ゼミ(宮澤薫・みやざわかおる)先生について取材してきました!
ゼミについてはもちろん、宮澤先生の研究室や大学時代のことなど貴重な情報も載ってます!特に、これから宮澤ゼミを考えている学生の方に読んでいただきたい記事となっております!!宮澤先生にまつわる様々なエピソードが記事になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!!
宮澤先生にインタビュー!!
宮澤ゼミではどんなことをやっているのですか?
ブランド戦略について研究をしています。
グループでディスカッションをしながら課題に取り組んでもらうことが多いです。例えば昨年の秋、2年生は博報堂様から「大学生がどうしたら選挙に行くようになるかを考えて提案しなさい」という課題をいただきました。3年生は、春学期にインタビュー調査の手法を学びました。消費者がどう思っているのか知るため(消費者のインサイト)、工夫してインタビューを行い、調査のスキルを身に着けてもらいます。
そして3年生の秋に、そのインタビュー・スキルを活かして企業課題に取り組んでもらっています。昨年度は、3年生がファイントディ資生堂様から「uno(ウーノ)」という男性化粧品ブランドをどうしたらシェア1位にできるのか」という課題をいただきました。
4年生は卒業論文の作成に挑戦します。自分の興味のあるテーマとこれまでのゼミ活動で学んだ理論を関連させて文章にしていきます。
ゼミ生にどのような力を伸ばしてほしいと思っていますか?
まずは、マーケティング・プランニング力です。企画を考えるプロセスを学ぶ(教える)のはとても難しいです。自分自身で「こうだ!」と実感しないと習得できない面があるように思います。ですので、荒療治なんですが (笑)、まずは自分達の思うように思い切って企画をしてもらって、それについて企業の方や私が修正すべき点を指摘します。そうすることで、何がダメだったのかを理解したり、自分たちの提案が受け入れられなかった悔しさなどを経験し、成長につながるのではないかと思います。
また、グループワークの難しさも学んでもらっています。サービスの学生は、グループワークが得意!好き!という人が多いと思うのですが、実はグループワークはとても難しいのです。例えば、仲の良い友達に違う意見を言えるかどうか、話が脱線した時にきちんと話題を戻せるか、意見が分かれたとき互いを理解し合えるか、意見を否定するのではなく発展させていけるのか、など大切なことはたくさんあります。全員がリーダーである必要はなく、グループワークをやりながら自分自身の適正を見極めて欲しいのです。
3年生の冬課題が終わった時に、自分のどのようなところがグループに貢献できるのかを認識できるようになっていると嬉しいですね。また、相手を説得できる論理的な思考を身に着けてもらいたいです。
どんな人材を育てることに注力していますか?
論理的思考と、コミュニケーション能力を伸ばしてもらえるよう指導したいと思っています。相手の話をよく聞いて、本当に相手が求めていることは何かを理解できる人になってもらいたいと思います。
もうひとつはやさしさですね。誰にでも長所と欠点があると思うのですが、長所を評価し、お互いに受け入れ合うのが大事だと思っています。例えば、グループワークで意見が分かれたときにも、互いの良さを受け入れ合う優しさが企画のすばらしさにつながるケースが多いように思います。
ゼミ卒業生の進路はどうなっていますか?
将来的にマーケティング職を目指して食品メーカ―で営業として就職した方や、マーケティング・リサーチ会社、ブライダル、ホテル、レコード会社、食品商社、航空会社など様々な業界・職種で活躍しています。
この仕事をする前は何の仕事をやっていましたか?
博報堂のマーケティング局で働いていました。苦戦している商品やサービスのブランドを元気にするマーケティング戦略を考えたり、製品開発に携わったり、どのような広告戦略が最適かをクライアントの方と一緒に考えたりしていました。時には競合プレゼンといって、複数の広告会社が競い合うコンペなどもありました。競合プレゼンは大変でした (笑)。
なぜ大学の教授になろうと思ったのですか?
夫の仕事の関係で1年ちょっと米国のシカゴに行っていたのですが、その時に大学院に留学しました。米国の大学院では多くの社会人の方が学んでいて刺激を受けました。はじめは帰国後に企業で働けたらと考えていたのですが、この留学がきっかけとなり、日本の社会人大学院(修士課程)で勉強することを決めました。社会人大学院では、多くの出会いや研究の面白さを学ぶなど、たくさんの収穫がありました。特にそこで出会った先生(わたしの指導教官です)に研究の素晴らしさを教えていただき博士課程に進むことを決めました。その後、縁あって千葉商科大学に教員として着任することとなりました。
宮澤先生はどんな大学生でしたか?
大学時代は文学部で日本史を専攻していて、今とは全然違う勉強をしていました(笑)。日本史専攻だったので、古文書読むアルバイトなどもしていました。発掘された古文書を変体仮名辞典を参考にしながら解読していくアルバイトです。学生なので、もちろんうまくはできません。こんなことが書いてあるのではないかという下調べをして、教授のお手伝いをする感じでした。変わったアルバイトですよね。歴史を勉強していたからか、すごく旅行が好きで、日本の色々なところを訪れました。仏像が好きなので、京都と奈良もよく行っていましたね。長い休みがあるとアルバイトをして、お金を貯めて、旅行してるかテニスしているか(笑)。テニスも大好きで友達とよくやっていました。
大学の教員としての仕事のやりがいは何ですか?
ひとつは、「学生が伸びたなあ」と感じられた時ですね。私が何を伝えたいかをちゃんと感じ取ろうとしてくれたり、気持ちが通じたなという時もとても嬉しいです。ゼミ生のことは、我が家の本当の子どもみたいにかわいらしく感じています(笑)。
あれをしなさい、これをしなさいといった指示は基本的には言わずに、学生の自主性に任せるようにしていますが、本当にまずい!という事態になったらしっかり伝えます。だから学生達は、どこまで何をしたら私が怒るのかなぁと色々試しているのかもしれません(笑)。
もともと私は教員志望ではなかったですし、向いているのかなとはじめは不安もありましたが、学生たちと出会って、すごく好きだなって思える仕事になっている気がします。ただ、博報堂の仕事もとても好きだったので、主人の仕事の関係で日本を離れることがなかったら、広告の仕事を続けていたかもしれません。
学生の内にやっていた方が良いことはありますか。
何でもよいので、色々な経験をすべきだと思います。プロジェクト、ゼミ、アルバイト、旅行先などで出会った様々な人の色々な考え方を知ることができるからです。大学時代に出会った友達と、社会人になってから会うとすごく楽しくて盛り上がりますよ。そんな友達を沢山見つけてください。
先生の担当している授業を教えてください。
広告論、マーケティングケースディスカッション、サービスマーケティング論、マーケティング戦略論3(ブランド論)、ゼミを担当しています。
研究室紹介
私が研究室について目に入ったのはこちらのコーナーでした。
本棚にはマーケティング系の本がずらっと並べられていました。
宮澤ゼミ生の方にインタビュー!!
(4年・S.Yさん)
ゼミに入って成長したと思うことは何ですか?
マーケティングに関する知識はもちろん、グループ活動が行われているのでグループワークをどう進めていくか協調性が得られたかなと感じています。
宮澤先生の印象はどんなかんじですか?
出会ったのが広告論の大人数授業で、はじめはあまり接点を持てなかったのですが、今ではなんでも相談に乗ってくれるお母さんという感じです。
(4年I.M)さん
ゼミに入って成長したと思うことは何ですか?
課題解決力とグループ・ワーク力です。商品の見方が変わって、マーケティングが楽しいと思うようになりました。全体的なマーケティングの知識も深まったと思います。
宮澤先生の印象はどんなかんじですか。
大人数授業だと、先生が全員とコンタクトをとるのは難しいのですが、ゼミだと1人1人みてくれて、具体的に教えてくれます。先生でもあり、お母さんのような存在の方です。
(4年S.Mさん)
ゼミに入って成長したと思うことは何ですか?
グループワークが多いので、仲間と協力する力や、1人ではできないことを周りと協力してやり遂げる力です。そのようなことが出来るようになったことに成長を感じます。
宮澤先生の印象はどんなかんじですか。
おおらかな方です。間違ってるときは間違っていると言ってくれます。でも否定から入るのではなくて前向きに「こうしたら良いんじゃない?」と言ってくれます。温かいお母さんのような存在です。
感想
宮澤先生の意外な一面や、生徒に対する思いなどを知ることが出来てとても面白い記事になったんじゃないと思います!!
宮澤先生とゼミ生の方を別々に取材したのですが、インタビューした方々全員が、宮澤先生のことのことをお母さんのような存在と答えるのはすごいなと思いました。
この先生の授業を履修したい、
ゼミに入りたいと考えて下さったら幸いです!!
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