【医学生実習との向き合い方】今の悩み[ペアMTG ヨツバ×ガチャ]
本記事は「今の悩み」というテーマに対して、ヨツバとガチャがペアMTGを行い、それで得た発見や感想をまとめたものです。
テーマ設定の背景や目的を先に読んでいただけるとより楽しめると思います。
HARMの法則からみる医師像
テーマ設定記事でぎょうざちゃんが教えてくれた『HARMの法則』に従って、いまの自分の悩みや希望をただ羅列してみました!
❏Health:健康や美容
ICL(眼内レンズ)を入れたい!脱毛に行きたい!減量したい!歯列矯正したい!ホワイトニングをしたい!
❏Ambition:野心や夢
まともな医師になりたい!社会問題の解決に携わり、多くの人の悩みへ良い影響を与えたい!キャリアに悩む人へキャリアコーチングをしたい!
❏Relation:人間関係や恋愛
自分の憧れる先生にもっと信頼してもらえるようになりたい!恋愛したい!
❏Money:お金
新しいパソコンがほしい!わんこの殺処分をなくすために活動している団体へ寄付したい!
私利私欲満載の悩みや希望を書き出してみましたが、今回は研修医という視点から「まともな医師になりたい」を深堀ることにします。
「まともな医師」とはそもそもなにか?
私なりの回答としては、
最善を尽くすという誠意が伝わるIC(病状説明と同意)を行えること
と定義しました。ヨツバさんとのペアMTG内では、
診療に理由を持って取り組める医師
わからないことをわからないと言える医師
様々な環境に合わせられる医師
当たり前だと思われることを当たり前に実行できる医師など、
様々な医師像を考えました。
どれも正しい回答でしょう。
ですが、医師が確証を持って言い切れることは「最善を尽くすこと」だけではないでしょうか?
「最善を尽くすこと」の意思を患者さんへ誠実に伝えられる『IC』こそ、医師力が問われると思うのです。
医師力はICでわかる
ところで医学生の皆さん、実習は楽しんでいますか?
実習が早く終わると嬉しかったですし、手を抜いてしまっていた時期もありましたが、学生実習は良い経験ばかりでした。
特に私にとって、一番の面白みは「ICや外来」にありました!
正直ICは、聞いている時間も長く、じっとしていなきゃいけないので、とても眠くなりましたし、多動気質な僕には厳しい時間でした‥・
ですが、ICや外来では、専門性と人間性を駆使して、患者さんと向き合う先生の姿を見ることができます。患者さんにとって、治療や主治医に対する信頼感を得られる最大の機会といえるでしょう。
診療に理由を持って取り組める医師、わからないことをわからないと言える医師、様々な環境に合わせられる医師、当たり前だと思われることを当たり前に実行できる医師など、いろいろな医師像をあげてみましたが、どれも患者さんから信頼をされる医師であると思います。そして、その信頼を勝ち得る瞬間を見ることは、自分の目指す医師像が具体化するキッカケになるでしょう。
研修医になり、患者さんへ説明する機会も増えましたが、ICや外来はとても奥が深いなと感じる機会ばかりです。
なんでその病院?なんでその診療科?なんで良い医師になりたいの?
ここで、もう1点実習中の医学生の皆さんに問いたい疑問/不安があります。
最近、クリクラで回っている学生と話しているときに、衝撃的な回答をされました。
ガチャ「なんでその研修先を選ぶの?」
学生「みんなに人気で行けたらモチベが上がりそうだからです!」
ガチャ「なんでその診療科を選ぼうと思うの?」
学生「親が◯◯科なので、とりあえず…」
もちろん否定はしません!人それぞれですし、僕には言いづらい答えがあったのかもしれないですし…
ですが、少し上の先輩としては、将来的に彼が自分の選択へ納得しきれるか不安に思う部分がかなりあります。
数年頑張って一人前になった時期に、なぜこの道を選んだのか、これから何のために頑張り続けるのか、レールが突如消えたころに迷うのではないかと心配になりました。
お節介だと思いますが、学生の皆さんには今一度、自分は「何のために医師になるのか」と問い直してほしいです。ぜひ実習の中で理想の医師像を見つけ、自分のキャリア選択の軸に出会ってほしいです。
明日からICや外来を体験する際には、
キャリア選択の軸となるような理想像を見つけるための瞬間として、臨んでみてはいかがでしょうか?
ヨツバから記事への感想
医学生や研修医の目線から、将来どういう医者になればいいのかを考えることは難しいです。あまりにも漠然としている問いだからでしょう。その中で、ICや外来といった身近な体験から考えてみるという手法を取り上げたのはすごいと思います!明日からの実習や研修での上級医の見え方が少し変わりそうですね...!
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