見出し画像

スタンフォード式疲れない体を読みました

① 疲れとは??

この本を読むにあたり、疲れとはなんなのか?
その正体について調べてみた。

画像1

主観的な感覚と言われてるそうで、誰にでも経験した事があると思います。
うちの子供(小学生や幼稚園児)でも「あ~疲れた~」と口に出す。
そう!
子供でも「疲労」を言う訳です。
どこで覚えてくるのか?親?祖父母?学校や幼稚園?

そして休む(寝る)ことによって改善させる訳です。
この文脈から思いつくのは
確かに赤ちゃんや幼稚園児を見てみると昼寝がある。
それぐらい動いて、遊んで、泣いて、エネルギーを使うのでしょう。
午後から夕方にかけて機嫌が悪くなって寝る。
そして目覚めたら復活して、また機嫌良く遊びだす。

そうです!
我々は子供の頃から疲れは経験しているのです。
ただそれを言語化にはできず、感情として表出している訳です。

② 疲れの原因とその対策とは?

画像4

前述通り、疲れとは主観的な感覚です。
感覚はどこで感じ取るかというとです。
脳は何からできてるかというと神経の集まりです。
その神経は何に繋がっているかというと筋肉皮膚内臓です。

これらより疲れとは「筋肉と神経の乱れ」がイメージできます。

面白いのは、乳酸とは関係がないことです。
乳酸とは無酸素運動(バーベル挙げなど激しい運動)後で産生される物質で良く耳にするのでないでしょうか?
ひと昔は乳酸は悪者で疲れや筋肉痛の原因として扱われていましたが、これらは関係ないとされている。

(八田秀雄:運動時の筋エネルギー代謝から考える疲労研究の現状:体力科学/63 巻 (2014) 1 号 https://doi.org/10.7600/jspfsm.63.32

また疲れは睡眠によって改善すると前項で記載しているが、
この睡眠についても興味深い事が記載されている。
睡眠不足は運動パフォーマンスを低下させ外傷性脳損傷者と似ている。

画像3

(引用)
Maruta, Jun, et al. "Predictive visual tracking: specificity in mild traumatic brain injury and sleep deprivation." Military medicine 179.6 (2014): 619-625.

この図のように健康な人に比べ、睡眠不足は外傷性脳損傷者と同じようなブレが見られる。
これらより睡眠不足は運動のパフォーマンスを低下させる。
しかしこれだけでは睡眠不足が疲労に繋がり、運動のパフォーマンスを低下させるという一連の関係性については明確でない。

次に交感神経副交感神経のバランスです。
交感神経は「闘争と逃走の神経(英語でFight and Flight)」とも呼ばれ、激しい活動を行っている時に活性化する。
副交感神経は交感神経系と対称的存在で、心身を鎮静状態に導く

ポイントは副交感神経は導くという事である。
よって副交感神経は徐々に休息(睡眠)前から自動的に働くということである。
よく睡眠前は携帯電話やブルーライト、子供と遊ばせてテンション上げないよう言われているが、このような点から理解できる。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

最後に体の歪みが疲れやすさと招くとされている。
確かに前後左右対称の理想的な姿勢が最も効率良い事は誰もがわかる。
例えば背中の曲がった円背の高齢者は、体を起こすために余分な筋活動を必要とし、エネルギー効率が悪く、疲れやすい原因となる。

身体を歪まないようにする為には『身長を高く保つ意識』と紹介されている。

(引用)
隆島研吾:加齢による姿勢異常に対する理学療法.理学療法2007;24:263-271.3.
宮腰尚久:骨粗鬆症性脊椎椎体骨折に伴うADL・QOL障害.Orthopaedics 2005;18:7-15
森諭史. "骨粗鬆症患者の椎体圧迫骨折, 脊柱変形と ADL 低下の関連." 日本腰痛学会雑誌 8.1 (2002): 58-63.

③ 疲労を予防する為には?


画像4

自分で感じる「疲れた」という感覚は間違えなく疲れているのだろう。
ここで紹介しているので脈拍である。
普段の脈拍数よりも速いことが確認できれば尚自分でも理解できる。
重要なのは調子が良い日の自分の脈拍数を知っておくことであろう。

ちなみに私は
今これ書いてると66回。
昨日の夕方90回。
ジョギングの後は111回。
こう見ると昨日は疲れてたんかな~?今はまだ調子が良いのかな~と
自分でコントロールできる。


④ 疲労を予防する呼吸方法を覚える

画像5

確かに呼吸も運動の一種である。
その呼吸回数は1日で見ると歩数よりも多い事がわかる。
そう考えると呼吸方法習得で疲労を抑制できるのであれば万々歳である。
しかしここで疑問が。
果たして意識的な呼吸方法から無意識な呼吸方法に変化するのであろうか?

乳児期が腹圧呼吸している事も調査したが明らかでなかった。
しかし紹介されている腹圧呼吸法は理にかなっている。
体幹の筋肉(呼吸筋)を常に意識し働かしている事は、体の土台作りになり、前項であげた姿勢への働きかけにもなる。
その為、逆に腹部を凹ましながら行なう呼吸は腰痛の原因になることも容易に想像がつく。

この本では最後に食事や栄養についても記載されている。
ざっくり言うと規則正しく3食バランス良く食べるである。
その中で胃腸運動も疲れを誘発する事考えられる。
よって、食べ過ぎは要注意なのである。

⑤ まとめ

疲れは誰にでも経験あり、自分でもコントロールができるかもしれない。
疲れとは神経(自立神経)と筋肉の問題である。
疲れの対処方法は睡眠と呼吸法と食事(栄養)である。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?