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【読書】『光のとこにいてね』を読了。

本屋大賞ノミネート作品、6作品目を読了しました。
普通ではない人生を描くのが、小説というものであるのは分かっているのですが、なんでこんなことになってしまうのかと、つくづく感じてしまう物語でした。

子供にとって親というのは、特に母親は、どんなことがあっても、絶対に自分を守ってくれる存在だと信じています。
親がいないと、自分一人では生きていけないので、親の言うことは絶対です。
それが、大人になるにつれ、親がいなくても生きていけるようになってくると、親子の関係が複雑化していきます。

子供に優しい親もいれば、厳しい親もいます。
優しくしたくても、思うように子供と接することができない親もいます。

親もまた、子供の時代があったわけで、その時の親との関係というのも、子育てに大きく影響を与えます。

親子の関係というのは様々で、複雑なものです。

親子の関係という面では、同じく本屋大賞のノミネート作品である、『宙ごはん』や『汝、星のごとく』と共通点のある作品でした。

あまり好きではありませんが、「親ガチャ」という言葉を思い出してしまいました。


全く偶然だと思うのですが、ドラマ『リエゾン こどものこころの診療所』の最終回を見ていたら、この小説に出てくる『パッヘルベルのカノン』をチェロでひくシーンが出てきました。
チェロと言う楽器のこともあまり知らなかったのですが、同じく本屋大賞のノミネート作品『ラブカの静かに弓と持つ』で出てくる楽器がチェロでした。

読書をしていると、自然と教養が身についているみたいで、思わぬ楽しみ方ができるものです。

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