詩『楽しいのがいちばん』

つないだ手の先へと

お菓子を

ねだるのも

旅と

手を繋いだ訪問者に

チップを

ねだるのも

あどけない声。

精巧せいこうにつくられた

戦場で

競い合うのも

精巧につくられた

銃で

余命よめい

奪い合うのも

幼気いたいけ

ゲームメーカー。

同じ品種でも

種が

こしろした

場所によって

花びらの色は

変わるだろうか。

追跡から

のが

積まれゆく

貨幣。

逃げ場所も

わからないまま

耳の中を飛ぶ

銃声。



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