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卒論への不安

こんばんは。今日は先輩方の卒論中間発表会を聞きました。

私は今3年なので、来年卒論を書きます。いわゆる研究室という概念がなく集団指導体制を採っているコースなので、一人一人関心分野が違います。時代も学問分野もバラバラです。人数が少ないので被るのも珍しいのですが。

聞いていて、とても不安になりました。問いをたて、論を深められるだけのテーマを選べる気がしなかったからです。ざっくりした関心を具体的なものに落とし込む能力が必要だと確信しました。

ふわっとした関心はあります。私の場合は日本の近現代文学を別のテクストの受容者という視点で見ることです。外国文学、古典、同時代作品、そういった他の作品との関わり軸に作品を考えたいという気持ちがあります。

ただ、これはまだHowの問いです。ある授業で、教授に

自然科学はHowの学問で、文学はWhyの学問だ

と言われたのが記憶に残っています(夏目漱石の受け売りとかなんとか)。実際この時の発表はHowで止まっていたのですごく恥ずかしくなったというか落ち込んでしまいました。

ここからどうやってWhyにしていけばいいのか全く見えてきません。授業を通じて引っかかるものをメモしていたので、いくつか思いつくアプローチはあります。ですが、先行研究がありそうな作品には1年間格闘できるだけの執着がなくて、ずっと大好きで分析したら面白そうな作品は先行研究がありません。

そして何より、作品が決まっても問いが見えてこない。まず発問のセンスがなく、演習に出ていると読みのセンスもあまりないなあと痛感します。テクストを疑い、踏み込んで解釈するというのがどうも思考スピード的に下手なようです。議論すると肩身が狭くなります。

授業で発表するのでさえボロボロになるのに、卒論でボロボロにならないわけがなく、途中で折れてしまいそうだなあとビクビクしています。

とりあえず、今期の授業でできるだけ読みの鋭さをあげられるように努力せねば。

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