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柔軟性のある人に

こんばんは。今日は考え事。

桂浜水族館のYouTubeライブで、今日はトドショーを公開していました。2頭のトド(ニコちゃんとなでしこちゃん)にそれぞれ飼育員のトレーナーさんがついて、ショーをする。10分ちょっとでしたが、とても面白かったです。

終わった後に飼育員さんが言っていたことがすごくて。途中でニコちゃんの調子が悪いことに気づいた飼育員さんが、事前に打ち合わせたものから内容を変えていたそうなんです。私もそうですが、チャット欄でコメントしていた視聴者の方も気づいていなかったようでした。

生き物だから、調子が悪い時もあります。そういうときに無理にやらせないで、慌てることなく臨機応変に対応を変えられる柔軟さ、それを観客に気付かせないパフォーマンスコントロールがさすがプロだなあと思ったのでした。

組織にいると似たような状況って起こりうると思うんです。今年に入ってからほとんど関与していないサークルでも、バイトでも、あるいは授業でも。誰かの調子が悪くて(あるいはトラブルが発生して)、当初予定していたものをそのまま遂行するのが難しくなる場合が。そういうときに、どのように対処するかというところに、その人の能力や訓練の結果、思考が見えてくるような気がしているのです。

パフォーマンスを落とした人の分を誰かが一手に引き受けることで当初の形を保とうとする場合。さりげなく業務内容を変えることによって、見かけのパフォーマンスを変えない場合。あるいは、組織のパフォーマンスが落ちることを覚悟した上でそのままにしておく場合など。特に、管理者の立場にある人は試されているような気がします。

そういうイレギュラーが発生したときにどの程度平静を保っていられるかだって似たようなものです。私はパニックになりがちですが、全然動じない人だっていると思います。

教育現場に思いを馳せてみます。きっと授業者の予想の斜め上を行くような反応が生徒から出ることもあるでしょう。そういうときに、強引に自分の想定ルートに戻すために反応を否定するのではなく、イレギュラーから授業内容を若干組み替えたり、反応を拾って何かしらの応答ができるような人になりたいなと思うのです。きっと難しくて、何年やっても完璧にやるのは無理でしょうけど、それでも経験によって多少柔軟性がつくのかなあなんて。私は元からの柔軟性がないので、訓練で身につけることになりそうです。

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