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ダイエットには腸内環境が大切な理由

はじめに

 こんにちは、もんてです。

「腸内環境」という言葉は近年テレビや健康系の雑誌でよく使われており、その重要性が認識されつつあるような印象を受けます。

この腸内環境ですが、ダイエットとも大きく関係していると言われたら驚くかもしれません。

ダイエットを成功させるには腸内環境は外せません。

今回は主に腸内環境とダイエットの関係と腸内をよくする方法についてお話ししていきます。

腸について

 まず腸の役割について簡単に説明していきます。

腸は数億個におよぶ神経細胞から構成されるネットワークを持ち、腸内細菌とともに免疫システムの約80%を担っています。

つまり、腸には腸の"神経系"(腸管神経系)があります。

この神経系は内臓機能の調整を行う末梢神経から成っています。

腸管神経系は末梢神経最大のネットワークを持っており、中枢神経系の介入なしに独自に制御できることから「第2の脳」とも呼ばれています。

難しい言葉がたくさん出てきましたが、わかりやすく言うと、

脳と腸はお互いにやりとりをしており、密接な関係を持っています。

しかし、腸は独自のネットワークを持っているため、必要であれば脳からの指令がなくて独立して活動できます。

以上の説明からでも、腸がいかに体内で重要なはたらきをしているかが想像できると思います。

腸内細菌について

 腸の中には約1000種類、数にすると約100~1000兆もの腸内細菌が棲みついており、多種多様な細菌が互いに作用しています。

腸内細菌の働きは実に多く、例えば、

ビタミンB群ビタミンKといった成分を合成
・食物繊維を分解してエネルギーに変える
・脂肪酸(酪酸という)を生成して腸壁を保護する

といったものがあります。

 また、腸内細菌を大きく2つに分けると、腸内をよくする「善玉菌」と腸内を悪くする「悪玉菌」があり、この2種の菌のバランスが今のわたしたちの腸内環境を作っています。

言うまでもないですが、腸内環境がいいとは腸内の善玉菌が悪玉菌よりも多い状態のことです。

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腸内細菌は体の様々な機能に影響しており、例えば気分や甲状腺疾患、ガン、そして今回取り上げるダイエット系ですと肥満やメタボといったものです。

腸内環境とダイエットの関係

 悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなると、ダイエットにも悪影響を及ぼします。

例えば、食べたものが必要以上に吸収されて脂肪になりやすくなると言われています。

つまり、余分にカロリーを摂ってしまい、その結果肥満になりやすくなるということです。

 他にも、腸内環境の悪化によって食欲が増すことも明らかになっています。これは腸内で作られるホルモンと関係します。

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食欲に関するホルモンのなかでも特に重要なのが「ペプチドYY」呼ばれるものです。

このホルモンは食後15分以内で血液で増え、1時間後にピークを迎え、その後5~6時間は血液中に残ります。

ペプチドYYは腸内環境の影響を大いに受けることがわかっており、分泌が少ないと食欲が安定しなくなります。

イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのレイチェル・バッターハム教授が行なった研究では、次の2つのことが明らかになりました。

・ペプチドYYを注射した後にビュッフェを食べると、その食事量が30%減少した
・BMIが27以上の人(肥満群)はBMIが23未満(痩せ群)の人よりもペプチドYYが少なかった

 ここまでを簡潔にまとめると以下のようになります。

腸内環境が悪化→ペプチドYYの分泌が低下→食欲が安定しない→食べすぎる→肥満になる

腸内環境をよくするには

 それでは腸内環境をよくするにはどうすれば良いのでしょうか。

ずばり、食生活の改善です。

まず、絶対に知っておいて欲しいことがあります。

腸内細菌は食物繊維を食べて増殖し、加工食品が大の苦手である

ということです。

つまり、食生活を変える初めの一歩は、食物繊維を増やして加工食品を減らすことです。

食物繊維を増やすには、野菜フルーツをたくさん食べることが基本です。

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例えば、ゴボウ海藻類キノコ類リンゴは腸内細菌が大好きな水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。

食物繊維以外にも発酵食品もオススメです。納豆・キムチ・チーズ・ヨーグルトなどあなたの好きなものを食べてください。

しかし、1つ覚えておいて欲しいことが。

発酵食品はそれぞれ異なった細菌を持っているため、1つのものだけを食べていると、腸内細菌の種類が少なくなります。

そのため、多くの種類を食べるよう心がけるとさらに腸内環境がよくなります。

 加工食品については、原材料の形がわからないものは減らしましょう。例えば、ケーキ・クッキー・カップ麺・清涼飲料水などです。

1日の食事の10%までに抑えるとベストです。

おわりに

 腸内環境が健康に関わってくることは多くの人が知っていますが、実はダイエットにも大きく関係していることが本記事でイメージしていただけたかと思います。

腸内をよくするか悪くするかは日頃から食べているもので決まります。

食物繊維と発酵食品を多く食べ、加工食品を減らす。これだけで腸内環境は大きく改善され、ダイエットにも健康にもよい方向に進みます。

食生活が乱れていた人は、これを機に再度食習慣を見直してみてはいかがでしょうか。


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