「ハッブル宇宙望遠鏡 ~ 17年前の日記帳」
平成18年12月13日水曜日
夜空の星を見上げて、広大な宇宙に思いを馳せる。
たとえ今のあなたが仕事に終われる生活を送っていたとしても、これまで生きてきた中には、そんなことが何度かあったのではないだろうか?
5~6年前、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた映像を編集したDVDを購入、以後たまに取り出しては繰り返し観ている。
1990年にスペースシャトル・ディスカバリーで打ち上げられ、高度600kmの軌道を回っている宇宙観測衛星。大気に遮られないので、地上では観測不可能な宇宙空間の映像を地上に送信してくる。
超新星爆発後の様子や誕生前の星々の様子、星の誕生のプロセスで起こる烈しいジェットの流れ、オメガ球状星団、車輪銀河や親子銀河、中心にブラックホールを持つ銀河。まるで抽象画のように美しい。
ナレーションで淡々と語られるものすごい数字も想像を遥かに超えている。超新星爆発で広がるガスの時速1千万km。数千万光年~1億2千万光年という距離。最も遠い映像は、太陽系が誕生する遥か以前の様子ということになる。
「それに比べて、自分の人生なんて・・・」などと子供の頃は思ったものだ。
(じゃあ今は、そんなことは思わないのね?)
そうねぇ、時間的空間的尺度だけで価値を測る行為自体が無意味だから・・・。
(意味・・・、人生には意味があるの?)
その「意味」っていう概念自体が、相対的なものだからねぇ・・・。
(ふうん、相対的ねぇ・・・。なんだかよく解んないや)
解ろうとするから解らないのさ。
(眠くなってきたから、眠ろうかな)
そうなったら、眠ることにこそ価値がある。今は、「おやすみなさい」が、最高の幸せさ!
ところで、僕が持っているのは、シンフォレストから発売されているNHK制作の『ハッブル宇宙望遠鏡』っていうDVDです。今じゃ、もっと新しくてすごいのが出てるんだろうなぁ・・・。
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