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家って生き方そのものだ。元住宅設計者が仕事をする上で気を付けていたこと

パーソナルコーチとして活動中のMidoriです。
タイトルにもある通り私、元住宅設計者なんです。
コーチ業をやっている方の中ではおそらく珍しいキャリアを持っているタイプ。そんな私が、

・住宅設計する時に気を付けていたことは?
・コーチ業と住宅設計の共通点は?
・なんでコーチをやることになったのか?

について今日は書いていこうと思います。


家って生き方そのもの。元住宅設計者が気を付けていたこと

そう、家って生き方そのものなんです。
住宅って一生に一度かもしれない人生の中でとても大きな買い物ですよね。

あなたはどんな暮らしがしたい?

なので、みんなそれぞれの「夢のマイホーム」像が大体しっかりあるわけです。私はいわゆる注文住宅と言われる、0から家を設計をする仕事を長らくやっていました。時には家の設計打ち合わせで、夢のマイホームの間取り図(クライアントが手描いたもの)やいろんな雑誌の切り抜きを持ってきてくださる方もいらっしゃいました。夢のマイホームをやっとつくるのだから当たり前ですが、具体的な「家づくり」に入りたい気持ちをグッと抑え、必ずやっていたことはどんな暮らしをしていきたいか、をじっくり聞くこと。
え?と思われる方もいっらしゃるかもしれませんが、意外とこれをやらない設計者もいます。

でも「どんな暮らしがしたいのか」をじっくり聞くか聞かないかで提案できる家は全く違うものとなります。変な話、土地の図面や用途地域が分かれば設計はできます。でも「家」って「どんな暮らしをしたいのか」を具現化したものだと私は考えているんですよね。

友だちよんでホームパーティーができる暮らしも楽しいかも

そんなわけで、「どんな暮らしをしたいか」を聞かない限りは設計なんぞはできないと思っているんです。そして「どんな暮らしをしたいか」がまだ声になっていないこともたくさんあります。その声にまだなっていないけれど絶対に見過ごしてはいけないものを様々なお話から拾って「家」に落とし込んでいくのが設計だと私は考えています。だから、クライアントが持ってきた「間取り図」や「写真」が最適解とは限らないことがほとんど。住宅設計する上で、その人が求めている暮らしはどこにあるのか、本質はどこか、それをじっくり聞くことをとても気を付けていました。

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設計者とコーチの共通点ってあるの?

私のこれまでのキャリアからこう聞かれることがとっても多くあります。
ここからはこの問いについて。
まず、設計業とコーチ業ですが、この両者に共通点はある、と私は考えています。一見全く異なる職種ですが、設計業に携わっていた当時のことを今振り返ってみると、あれは知らずのうちにコーチングをしていたんだな〜と感じます。それが先述した「住宅設計者が気を付けていたこと」でも書いたところに繋がります。
そう、このクライアントの言葉を鵜呑みにしない、本質は何かを聞くこれこそがコーチングとの共通点、そしてコーチングそのものだと考えています。
設計業もコーチ業においてもクライアント自身がそもそもどんな暮らしをしたいのか、何をしたいのかを言語化できているとは限らないのです。
そして言葉では「〇〇な暮らしがしたい」や「〇〇がしたい」と言っていても実は、それが本当の願いではなかった、なんてこともたくさんあります。世間でいいとされているから、あの人がいいと言っているから、そんな外からの声に知らず知らずのうちに影響を受け、あたかも自分自身の願いだと思いそれを私たちに伝えるクライアントは大勢います。
それを私たち設計者、コーチは見逃してはいけない、鵜呑みにしてはいけない、常に本質はどこなのかを感じ、汲み取る必要があります。これが設計者とコーチの共通点だと私は考えています。

なんで設計者からコーチへ転身したの?

補足をすると設計からコーチに直ぐに転身したわけではなく、実はその間にも異なる仕事をしていました。それでも業界はずっと建設業界。その前提でお話をするのであれば、いろんな仕事や活動をしたけれども結局私のやりたかったことやってきたことの共通点って「人材支援」だよね、と気がついたからです。
そう、これまでいろんなことにチャレンジしてきました。行動力がすごい、決めたらやるよね、とよく言われるし、その自覚もあります。
これまでのそれが全て一見繋がりのないようなバラバラの点に見えるのですが、よくよく紐解いていくと「個人に寄り添い、その人が本当に願っていることをサポートしたい」そんな気持ちが根底にあることに気がつきました。
それに気がつき、じゃあ私がもっと力を入れていきたいことって何だろうと考えた時に出てきた選択肢の1つが「コーチ」という仕事でした。
あるジャンルやカテゴリとらわれず、その人個人に寄り添い伴走できるこの「コーチ」という活動がとても好きです。
そしてこれまでずっと苦しみや自己犠牲の先にしか「達成感」や「満たされる感覚」は訪れないと思い込んでいた私が、まだ何も達成していないこのプロセスの中で毎日「満たされる」という感覚を得ています。これはもう、本当に驚き。いまだに自分でもびっくりしています。そしてその体験を私だけではなくもっとたくさんの方に体験をしてほしいと願い、「コーチ」として活動をしています。

あなたの思い描く幸せの風景ってどんな感じ?


苦しみの先にしか幸せはない
いつも険しい道、大変な道、苦しい道を選択している
高い目標を達成してもいつもどこか満たされない
ここではないどこかをいつも探している
自分の居場所を探している
居場所のために必死で求められていることに応えようとする
自ら始めた終わらないゲームをしている感覚がある

こんな感覚がある方に私のコーチングを届けています。一緒にその終わらないゲームを終わらせましょう。いつかのために今を犠牲にしなくていいんです。「満たされる感覚」は今ここから得ることができると信じています。
そして、住宅設計という仕事を通じて培ってきた、その人の本質的な願いに伴走してきた経験は、コーチとしての私を支える基盤となっています。

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