「SDGs#01 貧困をなくそう」をマンガデザイン
どうもどうも、吉良です。
今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第1回です。
「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。
第1回目はSDGs17のゴールの1つ目、「1.貧困をなくそう」を紹介します。
アイコンの色は赤ですね。
SDGsが定義する「貧困」とは、1日約210円未満での生活を指します(※1ドル110円で換算)。
これは、貧困削減と持続的成長の実現に向けて、途上国政府に対し融資・技術協力・政策助言を提供する国際開発金融機関である世界銀行で定められた国際貧困ラインです。
「1.貧困をなくそう」では下記のような項目が課題となっています。
・世界に7億人以上いる日本円で約210円で暮らす「極度の貧困」の状況があること
・貧困の原因となる失業、ケガ・疾病、家庭状況、紛争・内戦、災害、教育問題等への対策・支援が必要であること
・気象変動や災害などによる貧困を防ぐ必要があること
現状の「1.貧困をなくそう」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。
貧困の問題は、発展途上国や後進国だけの問題で日本には関係ないと考える方もいるかもしれませんが、日本では子どもの貧困が特に問題となっており、学費が払えず進学を断念せざるを得ない、給食でしか食事ができない、習い事ができない等の問題や、目に見えにくい貧困の問題を抱えた子どもが7人に1人(資料によっては6人に1人)いる状況です。
(参考:SDGsジャーナル様、相模原市SDGs one by one様、農林水産省様)
SDGsの達成目標年である2030年には今の大学生が30歳前後、まさに日本の原動力の中心にならなくてはなりません、それを踏まえて教育をする責任が我々教師にはあります。
現在、小中学校ではSDGs教育が始まっていると聞きます。その環境下ではなかった現在の大学生がそれを理由に「知らない」の一言では済みません。だからこそ自分で調べて自分なりに表現することの必要性を課題にして未来に生きる当事者としての自分事としての企画を解説していきます。
「1.貧困をなくそう」のテーマにそって一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した3名の学生の作品を紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。
【製作意図】
「貧困をなくそう」について調べているなかで、貧困問題は他のSDGsの目標達成にも深く関わっていることを知りました。したがって、SDGsのそれぞれの目標の色を使ったわっかを貧困状況にあるキャラクターにくぐらせることで、SDGsを通して貧困が解消されることを表現しました。
【吉良式視点】
SDGsの目標の「1.貧困をなくそう」のマンガデザイン表現を作る段階で17目標を俯瞰する創造力は素晴らしい。
マンガデザインの目標である無言語(ノンバーバルコミュニケーション)表現により世界中の人々にも伝達できるビジュアルでもある。
【製作意図】
私はこの作品で身近な日本の子どもの貧困について取り上げました。
貧困は『親の貧困』『十分な教育が受けられない』『ライフチョイスの不利』『限定的な職業』『子ども世代の貧困』『低学歴』と連鎖してしまい、貧困をなくすための課題のひとつにこの連鎖を断ち切ることがあります。
この作品は『貧困は連鎖する』ということをまず知ってもらい、貧困を考えるきっかけになればと思い、制作しました。
【吉良式視点】
4コママンガの特性「起承転結」を繰り返し記号によって連鎖を表現するセンスとマンガデザイン表現力も素晴らしい作品。色の使い方にも意識が良く届いていますね。
【製作意図】
貧困をなくすためにはどんな取り組みが必要なのかを例えを使ってわかりやすく説明しました。
【吉良式視点】
わかりやすい4コママンガで難しい内容をわかりやすく表現しています。デザインタッチがシンプルで流れがいいですね。ちょっとだけセリフが説明的ですね。
次回はSDGsのゴール2「飢餓をゼロに」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。
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