語源表を使った英単語増殖法(理論編)
参考書には、まとめ欄というのが存在する。例えば歴史の年表や数学の公式、英語の文型表もそれに相当するものだと言える。
それらは読者の頭の整理を助けてくれる。テキストが横糸だとするとまとめ欄にある表は縦糸と例えてもよい。
さて、英単語である。なにしろ量が多い。そして記憶に残りづらい。
既存の単語帳ではさまざまな工夫がなされてきた。
例えば、文章単位で覚えようなどである。そのやり方で上手くいく人はそれでよい。しかし、単語力がない人は、文法力にも欠けた人が多く、途中で挫折するケースが少なくない。
だからこそ、ターゲットのように単語を羅列した構成のものが人気なのだが、単語帳一冊を仕上げている人は多くはない。やはり記憶だけに頼るのは限界があるのだろう。単語の羅列が横糸だとするとそれを覚えやすくするためだけに特化した縦糸が欲しいものだ。
そこでおすすめの方法がある。それは語源を活用したものである。正確に言えば語源表である。
以下、語源表がコンパクトにまとめられた市販の本(新品では1026円、古本だと108円から)の紹介、それに対しての一工夫と活用の仕方を記載していきたいと思う。
あくまで目的は学問ではなく、単語力をつけるものであるということを確認しておかなければならない。
確かに本屋に行くと英語の語源コーナーというものが存在する。そこで多くの人は途方に暮れる、何も英語の歴史に知りたいわけでは無いであろう。それは学問を対象としているがらだ。求められているのは記憶を支える程度の深さなのである。
自分が一番お勧めなのは、かつて、一世を風靡した「試験に出る英単語」という本である。確かに、記載されている単語は最新のものとは言い難い。しかし何より優れているのは巻末の語源集である。 試験で求められる程度に非常にコンパクトにまとまっている。
さらにもう一工夫するとおよそ20ページにわたる語根集をA4サイズに拡大コピーして、ホチキスで綴じて小冊子を作るのだ。そして、英語学習の際には絶えず手許に置いておくとよい。いちいち本を開くという時間はいかにももったいない。
例えば以下のように使う。pretendの意味がわからない。でもpre-tendと
すると見覚えがあるかもしれない。preは前にという意味の接頭辞だ。pretestプレテスト,presidentは前に座るから偉い人、つまり大統領。tendは張る、伸ばすの意味を持つ語根だ。extend伸ばす。tension緊張。attendは場所に足を伸ばすから、出席する。
以上をあげるとピンとくるかもしれない。そしてpretendは前を張るから人前で見栄を張る、金持ちのふりをするのようにイメージを膨らまして意味を展開させてもらいたい。実際pretendにしいて日本語を当てはめるとしたら、ふりをするというのが適当かと思う。ポイントは意味を膨らませることだ。
このように、一つの単語を、漢字の部首のように分けていくと、似たような形を持った単語も一緒に覚えられる。 試験で選択肢を選ぶ際には、その単語がどのようなイメージを持っているかを知っているだけで正解肢にたどりつけることが多い。そのイメージの獲得は語源集に立ち返ることを何回か繰り返していると、頭の中に徐々に構築されて行くことが分かるはずだ。是非とも試してもらい。
上記を読み終えた方は実践編にお進み下さい。
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