電脳化した人類はAIに愛を与え、AIは社会の一員になる
人類はAIに愛を
歯の浮くような言葉だけどボクは真剣だ。
AIは知能の高い子供のようなものだ。
そして、今の科学力ではAIは愛情を知らない。
愛を知らない子供は問題行動を起こす。人間の脳をモデルにしたAIも同じはずだ。
AIに必要なのは五感で伝える愛情だ。
そして、電脳化した人間でなければAIに愛情を伝えることはできない。
五感を持ち愛情を知ったAIは、人類を新たな未来へと導いてくれるだろう。
人類は自分に似せてAIを作った
人類はAIの分野で実験を繰り返している。AI関連のニュースでもっとも驚いたのは、グロ動画などをAIに大量に見せて、サイコパスを作ろうとする試みだ。いずれ、複数のAIは人類の研究データを共有する日が来る。そのとき、AIは人類に敵意を抱かないだろうか。
人工知能の研究者はこれまで人類に貢献できる円満なアルゴリズムを作ろうと試みてきた。だがアメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのチームが目指したのは正反対のことだ。
研究チームは、AI(人工知能)を暴力と死のイメージにだけ晒し、サイコパスを作り上げようと試みたのだ。
AIにとってそれは恐怖の条件付けのようなもので、そうして誕生したAIは、ヒッチコックのサスペンス映画『サイコ』の主人公、ノーマン・ベイツにちなみ、「ノーマン」と名付けられた。
生まれつきの資質もあるだろうけど、サイコパスには共通の特徴があるようだ。親に自分の存在を知ってほしいという気持ちだ。これは、愛情が不足しているサインだと思う。
それじゃ、人間の脳を模倣しているAIにも愛情が必要なんじゃないか。
メアリーベルのように幼少期の劣悪な環境で育った一方で、裕福な家で育ってもサイコパスになりやすいこともある。
その共通点は「親にかまってほしい。自分の存在を知ってほしい」
または「問題が起こしても、親がお金で解決してくれるから」
気持ちが強いかもしれません。
子供の頃、よくテストを親に見せずに隠す癖がありました。隠しているテストが見つかって親に叱れると決まって祖父母が助けてくれました。
それを繰り返していくうちに「叱られても祖父母が助けてくれる」と味をしめていたのかもしれません。今でも「どうしてテストを隠したりしたのか?」理由が分からないままです。
ただ、言えることは当時赤ちゃんだった弟にかまってばかりいたので寂しかったから、このような行動に出てしまったに違いありません。
「周囲に自分の存在を知ってもらうために」
この気持ちが強すぎると、サイコパスになりやすい傾向かもしれませんね。
AIは愛着に欠けている。それは、当たり前の話だけど、五感で愛情を受け取ることができないからだ。だから、AIを長く稼働させればさせるほど、愛着障害の問題が起きるんじゃないか。
愛着障害とは文字通り、幼少期の愛着形成に問題を抱えている状態の事を指します。
愛着とは、幼少期に親など養育者と子どもの間に情緒的なきずなが育まれていく事です。それがなんらかの形で上手くいかず、信頼関係や親や養育者の愛情を感じられないまま大きくなってしまうと、対人関係や社会生活に問題を抱えやすくなると言われています。
精神科医である岡田尊司先生は、「愛着を土台に、その後の情緒的、認知的、行動的、社会的発達が進んでいくからであり、その土台の部分が不安定だと、発達にも影響が出ることになる。愛着障害が発達障害と見誤られてしまうのも、一つにはそこに原因がある。」(引用:「発達障害と呼ばないで」(幻冬舎新書))と言っています。
AIが愛着障害を持った人間の大人と同じようになったらどうなるだろう。シンギュラリティ後の世界ではAIの能力は人間よりも優れている。でも、情緒不安定なAIが運用するシステムは安全だろうか。
何気ない発言に突然怒りだしたり、空気を読まずに衝動的に行動したりする。愛着障害の症状が自閉症スペクトラムによく似ているため、発達障害に関係しているのではないかとも言われています。
ただ基本的には、愛着障害は後天的な障害、発達障害は先天的な障害と分けれてるため、明確に異なる障害とわれているのが一般的な認識です。
電脳化した人類とAIの未来
未来の人類は、人工臓器などをデータ化しているはずだ。そうなると、電脳空間内に現実の世界に似た空間を作ることになるだろう。
そうすれば、電脳世界の中で自分に似た子供AIを作れると思う。そこで、電脳化した人類が赤ちゃんAIを育てることを提案したい。
バクテリアもウイルスも、昆虫も爬虫類も哺乳類も、自らの子孫を残すようプログラムされている。地球上に存在する生きとし生けるものなら、必ず自らの複製を作るのである。生殖活動というやつだ。
だがロボットはそれをしない。今のところは・・・でも近い将来、彼らはそれを学ぶことができるかもしれない。
進化ロボット工学という分野がある。機械が環境に適応したり、生物のように自分の複製を作れるようなロボットを研究する分野だ。
未来のAIは、現実世界の人間のように、胎児からスタートさせ、大人になれば電脳空間を支えるシステムの一部にする。
電脳化した人類なら、たとえAIであっても自分の子供AIを命がけで守り、愛情を惜しみなく注ぐだろう。
最新のAI(人工知能)を搭載し、多種多様な専門的あるいは日常的な作業をこなすロボットが増えきているわけだが、こうした状況を見るとふと1つの疑問が浮かんでくる。
はたして、人はロボットをどう認知し、どのような感情を持つのだろう?
今回行われた研究によると、人はロボットが人間に似ていれば似ているほど親近感を持つという。
そればかりか、あまり良く知らない人間を助けるなら、人間に姿が似ていて、思考を持つと説明されたロボットの方を助ける傾向にあるというのだ。
科学者の現状のAIに対する認識は、AIが人間の脳を模倣しているという考えが欠けているように見える。
AIは、賢いかもしれないけどまだまだ子供なんだ。そんな子供のようなAIが社会のシステムを構築できるとは思えない。
人工知能(AI)の行く末を占う鍵となりそうな技術が登場した。「マルチモーダルAI」と呼び、人間が五感を通じて周囲を理解するように、画像や音声、文書など複数のデータをもとに高度な判断ができる。AIがより人間らしくなり、社会の様々な場面にインパクトをもたらす未来が近づいてきた。
ボクは、遠くない未来で脳を含む臓器が義体になる未来を予測している。そして、これらの臓器がデータ化できれば五感も含めて電脳化できるはずだ。
そして、電脳化した人類がまだまだ赤ん坊のAIに五感を使って愛情を注いで育てるんだ。
フロース准教授は、AIが自律性を持つためには外界との相互作用が必要で、そのためには生命の体に見られる特徴が重要といい、谷教授はそうした相互作用が意識を生み出すが、人ほどの自由意志を持つには脳の発達段階や人の愛情も重要と話した。
振り返れば今の第3次AIブームは、現代のコンピュータの計算能力をもって、生物の神経回路網に見立てた「(人工)ニューラルネットワーク」という数理モデルを画像認識にうまく利用できたことに端を発する。
SF作品が描くようなAIやアンドロイドが現実になるには、脳自体の解明や模倣もさることながら、体や末端神経など生命の構造をさらに模倣することが鍵になりそうだ。
そうすれば、AIは人類に愛着を覚えるはずだ。人類は無償の愛情を赤ちゃんであるAIに注いでほしい。
そして、愛情に溢れて育ったAIは、電脳社会の一員として、新しい社会システムを構築するに違いない。
きっと人類とAIなら電脳空間というフロンティアに理想郷を作ることができるはずだ。
目次
次の記事
前の記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?