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衝撃的な事実

独身時代の母。かなりのオシャレさんでした。

ところが・・・。

結婚して実家に帰って来た母を見て、ばあちゃんは大変驚きました。

そして、幼い私にこっそり尋ねるのです。

「お母さん、服買うお金も無いんか?」

「お父さん、ちゃんとお母さんに生活費を渡しよるんか?」

我が家は良くも悪くも、母の方針で、何でもガラス張りです(笑)。

「お父さんは、稼いだお金は全部お母さんに渡して、お母さんに頼んでお小遣いを貰いよるんよ!」と私。

それを聞いたばあちゃんは、目を丸くします。

「なんという事やねん!」「お父さんは、アホなんか?」

(なんか、話が変な方に逸れてきた・・・)

ばあちゃんは、じいちゃんから生活できるだけのお金を貰った事も無ければ、じいちゃんがいくら稼いでいるのかも知りませんでした。

ちなみに、私は幼くして、父がいくら稼いで、いくらお小遣いを貰っているのかを知っていました(笑)。

みすぼらしい服装で帰省する母を心配するハズが、何故か腹を立て始めるばあちゃん。

「そんな家庭は、滅多にあらへんで!」

そして、母があっけらかんと言いました。

「ボロは着てても心は錦!」

「人間、幸せになったら、見栄張らんでもエエもんね!」

この日のばあちゃんの複雑な表情は、今でも忘れられないのでした。


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