情熱が生み出した幸せ
今年になって新たに始めたこと。
それは、お化粧。
きっかけは、今の職場にやって来てから友人となった元同僚の小悪魔女子が、私を改造しようと試みたこと。
盛んに「美しくしなさい!」と言われていた私でしたが、しばらくの間、のらりくらりとかわしていました(笑)。
(オイラ、土台もそんなに綺麗じゃないし、関係ないモンね!)
圧倒的に美しい母という存在を前に、諦めムードだった私。
とても同じ親子とは思えません…。
ある日、私が転職活動を始めたことを知った小悪魔さん。
私よりも先に転職していました。
「面接通過には、見た目が大事だから~!」
「私が指南してあげます!」
そう言って、私を百貨店の化粧品売場に連れ出すことに成功(笑)。
行動力のある彼女は、お店の美容部員さんまで巻き込んで、あれよあれよという間に化粧品を選んでしまいました。
「彼女に、幸せな女に見えるお化粧を提案してあげて下さい!」
(オイラ、不幸そうなのか…?)
小悪魔さんの勢いに圧倒されて、この間、ほとんど言葉を発することのなかった私。
美容部員さんにあれこれ指示を出して、それなり(?)の顔を作り上げ、スマホで私の顔を撮影する彼女。
数日後には、彼女の家に招かれ、泊まりがけで、お化粧の熱血指導を受けることに。
イマイチ熱心そうでない私に不満げな小悪魔さん。
これ以後、彼女と遊びに行く時は、お化粧をすることに…。
(一応、師匠にはその成果を見てもらわねば…)
その様子に、いたく満足げな小悪魔さん。
教わった以上は、それなりに精進(?)しなければなりません(笑)。
しかし、何だか方向性がズレている私は、お化粧そのものよりも、化粧道具の方に興味を示すことに。
でも、結果的には、このことが良い方向に向かいます。
師匠もビックリする程に、綺麗にお化粧ができる様に…。
今度は逆に、私が彼女に化粧道具の提案をすることに…。
「まさか、あなたから、そんな話を聞ける日が来るとは思わなかったー!」
無邪気に喜ぶ師匠を前に、私も何となく幸せな気分になるのでした(笑)。
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