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フラッシュバック

恥と後悔の多い人生を送ってきた。

 幼稚園の頃。埼玉県春日部市に住むとある架空の幼稚園児が主人公のギャグアニメに影響され、尻丸出しのおしりぶりぶりを幼稚園の先生に見せつけたことがある。以降4、5年ほど家庭内でそのアニメは視聴禁止となった。

 小学校中学年の頃。お昼休みの後の掃除の時間、校舎裏の駐車場を掃除をしていた。なにがどうなってそうなったかは忘れたが、短パンを履いていた自分は極限まで裾をまくり上げ、ハイテンションで「ハイレグゥ〜〜!!!!!!」と叫んでいた。短パンの裾からはみ出たほぼ全チンの横チンをクラスの女子に見られた。

 高校生の頃。教室で友達と弁当を食べ、談笑をしていた。友人の1人がトイレへ行き、その隙にその机にあった紙パックの苺ミルクを飲んでやろうとストローに口をつけた。何故か女子3人のグループにかなり怪訝な顔で睨まれている。すぐに察した。その苺ミルクは友人のものではなく、近くにいた女の子のものだった。生きた心地がしなかった。

 恥や後悔、黒歴史というものは、何度も自分を襲い、その時の視界がちらついては何度も何度も苦しめてくる。顔を歪め忘れろ!と呟いてしまうほどに嫌な記憶も沢山ある。
 しかし、そういった記憶の反芻は、もう二度とそんな事態を起こさないための予防なのであろう。身を守る方法の一つなのか。忘れたいことも忘れられないのは生きるためなのか。

 昨年末、小学校の同窓会に出席した。本当に10年ぶりほどに、横チンの女の子(横チンは私だ)と話をした。もう結婚しているそうだ。その女の子とは幼稚園の頃に結婚の約束もしたんだったな。時の流れは早いものだ。



フラッシュバック / キュウソネコカミ

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