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ブランコのむこうで/星新一






読友さんからいただいた星新一さんの小説
「ブランコのむこうで」を拝読しました📖´-
(2022,12,5 読了)






ある日の学校の帰り道、自分にそっくりな男の子を見かけた主人公の少年。
男の子を追いかけているうちに夢の世界へと誘われ、そこから色んな人々の夢の世界への旅が始まります。



久しぶりの星新一作品。
心がポカポカ☀️するファンタジーです。
ほっこりな物語の中に大切なメッセージも込められているように感じるので、言葉を噛み締めながら拝読したい作品でした。




現実の世界で、私たちが見ているのは表面的なものでしかありません。
表面的に見えていることだけで判断してしまうのは愚かなことだと思いつつ、見えていることだけで判断してしまっている自分がいるのも事実。
本書を拝読しながらしみじみそのように感じました。


見えていない部分に真実が隠されていて、そういうことに気づけるようになれば自分の置かれた世界がもっと広がっていくのかもしれません。



夢のお話といえば。
私は自分が寝ているときに見た夢を目覚めても覚えていたら、夢占いなどで調べることがよくあります。
自分の潜在意識からのメッセージを知りたくて。
自分のことほど自分でわかっていないことが多いので、夢からのメッセージをしっかり捉えて大切にしたいと思うのです。


この世界だって、言葉と同じこと。わからないながらも、まずなかで動いてみることだ。そのうち、そうなのかどうか自分でたしかめることができるだろう。
判定をつけるのは、そのあとでいいんだ。



これは、目覚めている時に描いている夢にも言えること。
叶えたい夢があるのなら、夢のままで終わらせるのではなくまずは動いてみること。
できないと決めつけてしまっているのは自分であって、本当は今もできることがあるはず。
遠回りに思えても行動したことは必ず何かにしっかり繋がるので、始めから諦めたり否定したりしないようにしたいものです。



子供の頃に好きだった星新一作品は、大人になって拝読してもやっぱりいいなぁ。
独特な世界観なのだけれど、あっという間にその世界へ引っ張りこまれて読了後は優しい気持ちで現実の世界へ戻って来られます。


少し胡散臭い話に聴こえるかもしれませんが、私の中のインナーチャイルドが何か呼びかけてきているように感じます。
本書がその扉を開くきっかけになったようにも。
子供の頃貪るように読んでいた星新一さん、北杜夫さん、この辺を再読しインナーチャイルドの訴えていることを知ることで、自分の中にあるブロックを解除することができるのかもしれません。












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