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横道世之介


#吉田修一 さんの著書が原作の #横道世之介 を視聴しました。


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。* ❤︎… あらすじ …❤︎*。

長崎県の港町で生まれた横道世之介(よこみちよのすけ)は、大学進学のために上京したばかりの18歳。
嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。
お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、世之介と彼に関わった人たちとが過ごす青春時代(1987年)。
彼のいなくなった16年後、愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかにそれぞれの心に響きだす---。

。* ❤︎… …❤︎*。。* ❤︎… …❤︎*。

横道世之介はフィクションですが、モデルとなった出来事があります。

「2001年1月26日、JR新大久保駅で線路に転落した男性を助けようとして二人の男性が亡くなりました。
韓国人留学生の李秀賢氏とフリーカメラマンの関根史郎氏です。
韓国人の留学生が話題になり関根さんは目立ちませんでしたが、横道世之介のモデルは、その関根史郎氏です。」
(法政大学総長の記事より抜粋)


吉田修一という作家に対して私のイメージは、人物を丁寧に描く人。
これは、私の勝手な想像でしかありませんが、2001年の新大久保駅で起きた事故のニュースを知った吉田修一さんは、転落した人を助ける為に亡くなった人にフォーカスし、イマジネーションを広げたのだろうと思います。


泥酔して線路に転落した赤の他人を助けようとするくらいの人だもの。
私の拙い想像力からしても、正義感に溢れ、とてもお優しい方々だったのでしょう。


横道世之介という主人公は、どこか頼りないけど、無邪気でお人好しで、とてもピュアな青年です。
これといって特徴はないけれど、みんなの頭の片隅にそっと存在しているような人。
そして、自分軸で生きている人のようにも感じました。


この作品では、「普通」とは普段通りではあっても、それは当たり前ではないということをしみじみ考えさせられました。
当たり前ではない日常の中で、いかに自分軸で生きていけるか。
そこら辺をしっかり考えたいものです。


毎回思いますが、やっぱり吉田修一さんが原作の映画はどれも楽しめる!







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